Hitachi Command Suite Software CLI リファレンスガイド
AddReplicationコマンドは,コピーペアを作成します。
ここでは,ShadowImage,TrueCopy Sync,TrueCopy Async,QuickShadow,Copy-on-Write Snapshot,またはUniversal Replicatorに対するコピーペアを作成する場合について説明します。コピーペアを作成すると,ホストに含まれるRAID ManagerのHORCM構成ファイルが書き換えられます。
Thin Imageのコピーペアを作成する場合は,「4.6.3 AddReplication(Thin Imageの場合)」を参照してください。
- 重要
- このコマンドは,SANRISE9900VおよびHitachi SMSでは使用できません。
- Device Managerでは,1つのHORCMインスタンスにP-VOLとS-VOLが混在している構成をサポートしていません。HORCMインスタンス内のすべてのボリュームが,P-VOLまたはS-VOLのどちらか一方になるように構成してください。
- フォーマット済みのLDEVを必ず指定してください。未フォーマットのLDEVを指定したとき,コピーペアは作成されません。フォーマット済みかどうか確認するには,Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USP,またはHUS VMでは,GetStorageArrayコマンドで確認してください。HUS100,Hitachi AMS2000/AMS/WMS,またはSANRISE9500Vでは,DAMP,Storage Navigator Modular,またはStorage Navigator Modular 2を使用して確認してください。
- Power Savingを有効にしているHUS100またはHitachi AMS2000/AMS/WMSでコピーペアを作成する場合,スピンアップ状態のパリティグループに属するLUを指定してください。操作対象のLUが属するパリティグループがスピンダウン状態の場合は,スピンアップ状態にしてから実行してください。パリティグループの状態を確認する場合,パリティグループをスピンアップ状態にする場合は,Storage Navigator ModularまたはStorage Navigator Modular 2を使用してください。
- ShadowImageのコピーペアとして,P-VOLが通常ボリュームかつS-VOLがHDPボリュームの構成は推奨しません。
- QuickShadowまたはCopy-on-Write Snapshotのコピーペアを作成した場合,ペアボリュームの状態はPAIRになったあとPSUSになります。
- HDPボリュームと通常ボリュームでTrueCopyまたはUniversal Replicatorのコピーペアを作成する場合,ストレージシステムのマイクロコードのバージョンによっては作成できないことがあります。HDPボリュームと通常ボリュームから成るコピーペアを作成するためのマイクロコードのバージョンについては,TrueCopyまたはUniversal Replicatorのマニュアルを参照してください。
- Hitachi AMS/WMSのボリュームをP-VOLとしてTrueCopyAsyncのコピーペアを作成する場合,S-VOLに指定したボリュームがあるストレージシステムに,データプールのプールID0および1があることを確認してください。このとき,ストレージシステムによっては,ストレージシステムの管理ツールで1と表示されるデータプールの番号が,Device Manager CLI(PoolインスタンスのpoolID属性)では16と表示されることがあります。Device Manager CLIでの表示については,「5.28 Poolインスタンス」を参照してください。
- HUS100およびHitachi AMS2000/AMS/WMSの場合,TrueCopyAsyncとCopy-on-Write Snapshotでカスケード構成にするときには,TrueCopyAsyncのコピーペアの状態をSplitにしてからCopy-on-Write Snapshotのコピーペアを作成してください。コピーペアの状態がPairだと,Copy-on-Write Snapshotのコピーペアの作成に失敗します。
コピーペアの作成には,次の3とおりの方法があります。
- 方法1:HORCM構成ファイルで指定されている既存のコピーグループにコピーペアを追加します。この場合,書式は次のようになります。
HiCommandCLI [URL] AddReplication [オプション] replicationgroupid=コピーグループの番号 pvolarraytype=モデル pvolserialnum=シリアル番号 pvoldevnum=デバイス番号 [pvolportid=ポート番号|pvolportname=ポート名] [pvolpoolid=プールID] svolarraytype=モデル svolserialnum=シリアル番号 svoldevnum=デバイス番号 [svolportid=ポート番号|svolportname=ポート名] [svolpoolid=プールID] replicationfunction={ShadowImage|TrueCopySync|TrueCopyAsync|QuickShadow|UniversalReplicator} [munum=MU番号] [fencelevel=フェンスレベル] [copytracksize=コピーペース]- 方法2:HORCM構成ファイルにコピーグループを作成し,そのコピーグループにコピーペアを追加します。この場合,書式は次のようになります。
HiCommandCLI [URL] AddReplication [オプション] [groupname=グループ名] pvolhostid=ホストID pvolinstancenum=インスタンス番号 [pvolportnum=ポート番号] svolhostid=ホストID svolinstancenum=インスタンス番号 [svolportnum=ポート番号] pvolarraytype=モデル pvolserialnum=シリアル番号 pvoldevnum=デバイス番号 [pvolportid=ポート番号|pvolportname=ポート名] [pvolpoolid=プールID] svolarraytype=モデル svolserialnum=シリアル番号 svoldevnum=デバイス番号 [svolportid=ポート番号|svolportname=ポート名] [svolpoolid=プールID] replicationfunction={ShadowImage|TrueCopySync|TrueCopyAsync|QuickShadow|UniversalReplicator} [munum=MU番号] [fencelevel=フェンスレベル] [copytracksize=コピーペース]- 方法3:新しいHORCM構成ファイルを作成し,コピーグループを作成します。次にそのコピーグループにコピーペアを追加します。この場合,書式は次のようになります。
HiCommandCLI [URL] AddReplication [オプション] [groupname=グループ名] pvolhostid=ホストID [pvolinstancenum=インスタンス番号] pvolportnum=ポート番号 svolhostid=ホストID [svolinstancenum=インスタンス番号] svolportnum=ポート番号 pvolarraytype=モデル pvolserialnum=シリアル番号 pvoldevnum=デバイス番号 [pvolportid=ポート番号|pvolportname=ポート名] [pvolpoolid=プールID] svolarraytype=モデル svolserialnum=シリアル番号 svoldevnum=デバイス番号 [svolportid=ポート番号|svolportname=ポート名] [svolpoolid=プールID] replicationfunction={ShadowImage|TrueCopySync|TrueCopyAsync|QuickShadow|UniversalReplicator} [munum=MU番号] [fencelevel=フェンスレベル] [copytracksize=コピーペース]表4-102 AddReplicationコマンドのパラメーター
パラメーター名 指定のレベル 説明 replicationgroupid 任意 コピーグループ番号
方法1の場合,このパラメーターは必ず指定してください。
方法2または方法3の場合,このパラメーターは指定しないでください。このパラメーターを指定すると,方法1と見なされます。groupname 任意 RAID Managerで使用されるグループ名
グループ名には最大31バイト指定できます。符号(#)またはハイフン(-)から始まるグループ名は指定できません。
グループ名に使用できる文字は,RAID Managerでの規則に従ってください。
パラメーターreplicationgroupidを指定している場合,このパラメーターは無視されます。pvolhostid 任意 P-VOLを認識するホストのID
方法2または方法3の場合,このパラメーターは必ず指定してください。
パラメーターreplicationgroupidを指定している場合,このパラメーターは無視されます。pvolinstancenum 任意 P-VOLを管理するHORCMインスタンスのインスタンス番号
方法2の場合,このパラメーターは必ず指定してください。
パラメーターreplicationgroupidを指定している場合,このパラメーターは無視されます。pvolportnum 任意 P-VOLを管理するHORCMインスタンスのポート番号
ホストのOSによって,次の値を指定します。方法3の場合,このパラメーターは必ず指定してください。
- Solaris:0~65535の整数
- AIX,Windows,HP-UX,またはLinux:1~65535の整数
パラメーターreplicationgroupidを指定している場合,このパラメーターは無視されます。svolhostid 任意 S-VOLを認識するホストのID
方法2または方法3の場合,このパラメーターは必ず指定してください。
パラメーターreplicationgroupidを指定している場合,このパラメーターは無視されます。svolinstancenum 任意 S-VOLを管理するHORCMインスタンスのインスタンス番号
方法2の場合,このパラメーターは必ず指定してください。
パラメーターreplicationgroupidを指定している場合,このパラメーターは無視されます。svolportnum 任意 S-VOLを管理するHORCMインスタンスのポート番号
ホストのOSによって,次の値を指定します。方法3の場合,このパラメーターは必ず指定してください。
- Solaris:0~65535の整数
- AIX,Windows,HP-UX,またはLinux:1~65535の整数
パラメーターreplicationgroupidを指定している場合,このパラメーターは無視されます。pvolarraytype 必須 P-VOLを含むストレージシステムのモデル pvolserialnum 必須 P-VOLを含むストレージシステムのシリアル番号 pvoldevnum 必須 P-VOLのデバイス番号 実行結果は10進数で出力されます。
- Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,およびHUS VMの場合:
- 10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
- Hitachi USPの場合:
- 10進数,またはコロンで区切った16進数「xx:yy」で指定します。xxはCU番号,yyはLDEV番号です。
- そのほかのストレージシステムの場合:
- 10進数で指定します。
pvolportid 任意 P-VOLパスを管理するHORCM構成ファイル内のポート番号
このパラメーターを指定する場合は,pvolportidまたはpvolportnameのどちらか一方を指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。pvolportname 任意 P-VOLパスを管理するHORCM構成ファイル内のポート名
このパラメーターを指定する場合は,pvolportidまたはpvolportnameのどちらか一方を指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。pvolpoolid 任意 P-VOLの差分データやジャーナルデータを格納するプールのプールID そのほかの場合,このパラメーターを指定しても,値は無視されます。
- QuickShadowまたはCopy-on-Write Snapshotの場合:
- このパラメーターは必ず指定してください。
- ただし,HUS100の場合,次のデバイス番号をパラメーターpvoldevnumに指定するときには,このパラメーターを省略してください。
- - Copy-on-Write SnapshotのP-VOLとして使用しているデバイス番号
- - TrueCopy AsyncのP-VOLまたはS-VOLとして使用しているデバイス番号
- TrueCopy Asyncの場合:
- このパラメーターは必ず指定してください。
- ただし,HUS100場合,Copy-on-Write SnapshotのP-VOLとして使用しているデバイス番号をパラメーターpvoldevnumに指定するときには,このパラメーターを省略してください。
- Universal Replicatorの場合:
- 方法2または方法3の場合,このパラメーターは必ず指定してください。
svolarraytype 必須 S-VOLを含むストレージシステムのモデル svolserialnum 必須 S-VOLを含むストレージシステムのシリアル番号 svoldevnum 必須 S-VOLのデバイス番号 実行結果は10進数で出力されます。
- Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,およびHUS VMの場合:
- 10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
- Hitachi USPの場合:
- 10進数,またはコロンで区切った16進数「xx:yy」で指定します。xxはCU番号,yyはLDEV番号です。
- そのほかのストレージシステムの場合:
- 10進数で指定します。
svolportid 任意 S-VOLパスを管理するHORCM構成ファイル内のポート番号
このパラメーターを指定する場合は,svolportidまたはsvolportnameのどちらか一方を指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。svolportname 任意 S-VOLパスを管理するHORCM構成ファイル内のポート名
このパラメーターを指定する場合は,svolportidまたはsvolportnameのどちらか一方を指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。svolpoolid 任意 S-VOLの差分データやジャーナルデータを格納するプールのプールID そのほかの場合,このパラメーターを指定しても,値は無視されます。
- TrueCopy Asyncの場合:
- このパラメーターは必ず指定してください。
- ただし,HUS100場合,Copy-on-Write SnapshotのP-VOLとして使用しているデバイス番号をパラメーターsvoldevnumに指定するときには,このパラメーターを省略してください。
- Universal Replicatorの場合:
- 方法2または方法3の場合,このパラメーターは必ず指定してください。
replicationfunction 必須 コピーペアで実行される操作のタイプ
指定できる値は次のとおりです。
- ShadowImage:ShadowImage
- TrueCopySync:TrueCopy
- TrueCopyAsync:TrueCopy Async
- QuickShadow:QuickShadowまたはCopy-on-Write Snapshot
- UniversalReplicator:Universal Replicator
munum 任意 P-VOLのMU番号
このパラメーターはUniversal Replicatorの場合にだけ指定できます。
このパラメーターを指定しない場合,Device Managerが自動的に値を指定します。fencelevel 任意 P-VOLのフェンスレベル
このパラメーターはTrueCopy Syncの場合にだけ指定できます。 TrueCopy Sync以外の場合,このパラメーターを指定しても,値は無視されます。
指定できる値は次のとおりです。省略した場合は,Neverが設定されます。
- Never:[Never]を指定した場合,P-VOLへのホストの書き込み要求は,MCUがS-VOLペアの状態をサスペンド状態に変更できるとしても拒否されません。
- Data:[Data]を指定した場合,更新コピーの失敗時にP-VOLへのホストの書き込み要求は拒否されます。
- Status:[Status](Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USP,およびHUS VMだけ)を選択すると,P-VOLへのホストの書き込み要求は,MCUがS-VOLペアの状態をサスペンド状態に変更できない場合にだけ拒否されます。
copytracksize 任意 コピーペース(イニシャルコピー中に一度にコピーされるトラック数)
指定できる値は1~15までの整数です。
省略した場合は,次の値が設定されます。replicationfunctionパラメーターでQuickShadowまたはUniversalReplicatorを指定した場合,このパラメーターは無視されます。
- Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USP,およびHUS VMの場合:3
- HUS100,Hitachi AMS2000/AMS/WMS,およびSANRISE9500Vの場合:15
pairoption 任意 未サポートです。 事前に取得するパラメーター値は,コピーペアの作成方法によって異なります。
- 方法1の場合
次の表の項番1,項番4,項番5を参照してください。- 方法2の場合
次の表の項番2,項番3,項番4,項番5,項番6を参照してください。- 方法3の場合
次の表の項番2,項番4,項番5,項番6を参照してください。表4-103 パラメーター値の取得方法(AddReplicationコマンド)
項番 パラメーター名 取得方法 1 replicationgroupid GetHostコマンドのパラメーターhostnameに,次のホスト名を指定して実行します。 GetHostコマンドの実行結果には,An instance of ReplicationGroupの配下にreplicationGroupID値が表示されます。
- 通常構成でコピーペアを管理している場合
P-VOLを管理するRAID Managerがインストールされているホストを指定します。- 一括管理構成でコピーペアを管理している場合
一括で管理しているホストを指定します。
groupName値に処理対象のグループ名が表示されたAn instance of ReplicationGroupを参照してください。replicationGroupID値がreplicationgroupidに対応します。2 pvolhostid
svolhostidGetHostコマンドのパラメーターhostnameに,次のホスト名を指定して実行します。
- 通常構成でコピーペアを管理している場合
パラメーターpvolhostidを取得するには,P-VOLを管理するRAID Managerがインストールされているホストを指定します。
パラメーターsvolhostidを取得するには,S-VOLを管理するRAID Managerがインストールされているホストを指定します。
GetHostコマンドの実行結果には,An instance of Hostの配下にhostID値が表示されます。hostID値は,P-VOLを管理するRAID Managerがインストールされているホストを指定した場合は,パラメーターpvolhostidに,S-VOLを管理するRAID Managerがインストールされているホストを指定した場合は,パラメーターsvolhostidに対応します。- 一括管理構成でコピーペアを管理している場合
一括で管理しているホストを指定します。
GetHostコマンドの実行結果には,An instance of Hostの配下にhostID値が表示されます。hostID値がパラメーターpvolhostidまたはsvolhostidに対応します。3 pvolinstancenum
svolinstancenumGetHostコマンドのパラメーターhostnameに,次のホスト名を指定して実行します。
- 通常構成でコピーペアを管理している場合
最初に,P-VOLを管理するホストを指定してGetHostコマンドを実行します。
GetHostコマンドの実行結果には,valid値instanceNumber値がAn instance of ConfigFile(構成定義ファイル情報)の下に表示されます。
valid値が「1」と表示されているAn instance of ConfigFileのうち,P-VOLを管理する構成定義ファイル情報を参照してください。instanceNumber値がパラメーターpvolinstancenumに対応します。
同様に,S-VOLを管理するホストを指定してGetHostコマンドを実行します。
valid値が「1」と表示されているAn instance of ConfigFileのうち,S-VOLを管理する構成定義ファイル情報のinstanceNumber値がパラメーターsvolinstancenumに対応します。- 一括管理構成でコピーペアを管理している場合
一括で管理しているホストを指定します。
GetHostコマンドの実行結果には,valid値instanceNumber値がAn instance of ConfigFile(構成定義ファイル情報)の下に表示されます。
valid値が「1」と表示されたAn instance of ConfigFileを2つ参照してください。それぞれ,P-VOLまたはS-VOLを管理する構成定義ファイル情報です。それぞれのinstanceNumber値がパラメーターpvolinstancenumまたはsvolinstancenumに対応します。4 pvoldevnum
svoldevnumGetHostコマンドのパラメーターsubtargetに「LogicalUnit」を,パラメーターhostnameにP-VOLまたはS-VOLを認識するホストのホスト名を指定して実行します。
GetHostコマンドの実行結果には,An instance of LogicalUnitの配下にobjectID値(論理ユニットのオブジェクトID)devNum値が表示されます。
P-VOLを認識するホストを指定した場合,P-VOLとなるAn instance of LogicalUnitを参照してください。devNum値がパラメーターpvoldevnumに対応します。
このとき,そのobjectID値を控えておいてください。
S-VOLを認識するホストを指定した場合,S-VOLとなるAn instance of LogicalUnitのdevNum値がパラメーターsvoldevnumに対応します。
このとき,そのobjectID値を控えておいてください。5 pvolarraytype
pvolserialnum
svolarraytype
svolserialnumGetStorageArray (subtarget=LogicalUnit)コマンドのパラメーターsubtargetに「LogicalUnit」を,パラメーターobjectIDにP-VOLまたはS-VOLとなる論理ユニットのオブジェクトID(項番4で控えたobjectID値)を指定して実行します。
GetStorageArray (subtarget=LogicalUnit)コマンドの実行結果には,指定したobjectIDがAn instance of LogicalUnitに表示されています。objectIDが表示されているAn instance of LogicalUnitを含むAn instance of StorageArray配下のarrayType値,displayArrayType値,serialNumber値を参照してください。
P-VOLとなる論理ユニットのオブジェクトIDを指定した場合,arrayType値またはdisplayArrayType値がパラメーターpvolarraytypeに,serialNumber値がパラメーターpvolserialnumに対応します。
S-VOLとなる論理ユニットのオブジェクトIDを指定した場合,同様にarrayType値またはdisplayArrayType値がパラメーターsvolarraytypeに,serialNumber値がパラメーターsvolserialnumに対応します。
このとき,作成するコピーペアのタイプがTrueCopyAsync,QuickShadow,Copy-on-Write Snapshot,またはUniversal Replicatorのときは,パラメーターpvolarraytype,pvolserialnum,svolarraytype,svolserialnumの値を控えておいてください。6 pvolpoolid
svolpoolidGetStorageArray (subtarget=Pool)コマンドのパラメーターsubtargetに「Pool」を,パラメーターmodelにモデル名を,パラメーターserialnumにシリアル番号を指定して実行します。
GetStorageArray (subtarget=Pool)コマンドの実行結果には,An instance of Pool配下にpoolFunction値poolID値が表示されます。
項番5で控えたpvolarraytypeとpvolserialnumをパラメーターmodelとserialnumに指定した場合,poolFunction値が作成するコピーペアのタイプと同じAn instance of Poolを参照してください。poolID値がパラメーターpvolpoolidに対応します。
項番5で控えたsvolarraytypeとsvolserialnumをパラメーターmodelとserialnumに指定した場合,poolFunction値が作成するコピーペアのタイプと同じAn instance of Poolを参照してください。poolID値がパラメーターsvolpoolidに対応します。この例では,既存のコピーグループにTrueCopy用のコピーペアを作成します。コピーグループ番号0を持つコピーグループにコピーペアを作成します。正ボリューム(P-VOL)については,ストレージシステム(モデル:HDS9580V,シリアル番号:65010001)にLDEV番号5の論理デバイスを指定します。副ボリューム(S-VOL)については,ストレージシステム(モデル:HDS9580V,シリアル番号:65010012)にLDEV番号10の論理デバイスを指定します。
HiCommandCLI AddReplication -o "D:\logs\AddReplication.log" "replicationgroupid=0" "pvolarraytype=HDS9580V" "pvolserialnum=65010001" "pvoldevnum=5" "svolarraytype=HDS9580V" "svolserialnum=65010012" "svoldevnum=10" "replicationfunction=TrueCopySync" "fencelevel=Data"RESPONSE: An instance of ReplicationGroup objectID=REPGROUP.0 replicationGroupID=0 groupName=HCMD_CG0003 pvolHostID=1 pvolInstanceNumber=11 pvolPortNumber=50,001 pvolHORCMMONHostName=192.168.32.63 pvolHORCMINSTHostName=192.168.32.63 svolHostID=1 svolInstanceNumber=12 svolPortNumber=50,002 svolHORCMMONHostName=192.168.32.63 svolHORCMINSTHostName=192.168.32.63 replicationFunction=TrueCopySync fenceLevel=Data copyTrackSize=15 List of 1 ReplicationInfo elements: An instance of ReplicationInfo objectID=REPINFO.65010001.5.0012.10 pairName=HCMD_CP0004 pvolSerialNumber=6501001 pvolArrayType=HDS9580V pvolDevNum=5 displayPvolDevNum=5 pvolObjectID=LU.HDS9580V.65010001.5 pvolPoolID=-1 svolSerialNumber=65010012 svolArrayType=HDS9580V svolDevNum=10 displaySvolDevNum=10 svolObjectID=LU.HDS9580V.65010012.10 svolPoolID=-1 fenceLevel=Data replicationFunction=TrueCopySync status=1 muNumber=-1 copyTrackSize=15 splitTime=-1 remotePathGroupID=-1 pvolMngAreaPoolID=-1 svolMngAreaPoolID=-1 snapshotGroupID=-1この例では,既存のRAID Manager構成定義ファイルにコピーグループを作成し,ShadowImageのコピーペアを作成します。正ボリューム(P-VOL)では,ストレージシステム(モデル番号:HDS9980V,シリアル番号:15001)の論理デバイス(LDEV番号:11)を指定します。正ボリュームを認識するホストのIDは1であり,正ボリュームを管理するHORCMのインスタンス番号は11です。副ボリューム(S-VOL)では,ストレージシステム(モデル番号:HDS9980V,シリアル番号:15001)の論理デバイス(LDEV番号:12)を指定します。副ボリュームを認識するホストのIDは1であり,これは正ボリュームを認識するホストのIDと同じです。副ボリュームを管理するHORCMのインスタンス番号は12です。
HiCommandCLI AddReplication -o "D:\logs\AddReplication.log" "pvolhostid=1" "pvolinstancenum=11" "svolhostid=1" "svolinstancenum=12" "pvolarraytype=HDS9980V" "pvolserialnum=15001" "pvoldevnum=11" "svolarraytype= HDS9980V" "svolserialnum=15001" "svoldevnum=12"RESPONSE: An instance of ReplicationGroup objectID=REPGROUP.1 replicationGroupID=1 groupName=HCMD_CG0001 pvolHostID=1 pvolInstanceNumber=11 pvolPortNumber=50,001 pvolHORCMMONHostName=192.168.32.63 pvolHORCMINSTHostName=192.168.32.63 svolHostID=1 svolInstanceNumber=12 svolPortNumber=50,002 svolHORCMMONHostName=192.168.32.63 svolHORCMINSTHostName=192.168.32.63 replicationFunction=ShadowImage copyTrackSize=15 List of 1 ReplicationInfo elements: An instance of ReplicationInfo objectID=REPINFO.15001.11.15001.12 pairName=HCMD_CP0000 pvolSerialNumber=15001 pvolArrayType=HDS9980V pvolDevNum=11 displayPvolDevNum=00:0B pvolObjectID=LU.HDS9980V.15001.11 pvolPoolID=-1 svolSerialNumber=15001 svolArrayType=HDS9980V svolDevNum=12 displaySvolDevNum=00:0C svolObjectID=LU.HDS9980V.15001.12 svolPoolID=-1 replicationFunction=ShadowImage status=1 muNumber=2 copyTrackSize=15 splitTime=-1 remotePathGroupID=0 pvolMngAreaPoolID=-1 svolMngAreaPoolID=-1 snapshotGroupID=-1この例では,RAID Manager構成定義ファイルとコピーグループを作成し,次にコピーグループ内のTrueCopyのコピーペアを作成します。正ボリューム(P-VOL)では,ストレージシステム(モデル:HDS9980V,シリアル番号:15001)の論理デバイス(LDEV番号:11)を指定します。正ボリュームを認識するホストのIDは5,正ボリュームを管理するHORCMのインスタンス番号は15,ポート番号は50001です。副ボリューム(S-VOL)では,ストレージシステム(モデル:HDS9970V,シリアル番号:35001)の論理デバイス(LDEV番号:128)を指定します。副ボリュームを認識するホストのIDは4,副ボリュームを管理するHORCMのインスタンス番号は15,ポート番号は50002です。コピーペースとして14を指定します。
HiCommandCLI AddReplication -o "D:\logs\AddReplication.log" "pvolhostid=5" "pvolinstancenum=15" "pvolportnum=50001" "svolhostid=4" "svolinstancenum=15" "svolportnum=50002" "pvolarraytype=HDS9980V" "pvolserialnum=15001" "pvoldevnum=11" "svolarraytype=HDS9970V" "svolserialnum=35001" "svoldevnum=128" "replicationfunction=TrueCopySync" "copytracksize=14"RESPONSE: An instance of ReplicationGroup objectID=REPGROUP.2 replicationGroupID=2 groupName=HCMD_CG0002 pvolHostID=5 pvolInstanceNumber=15 pvolPortNumber=50,001 pvolHORCMMONHostName=192.168.32.63 pvolHORCMINSTHostName=192.168.32.63 svolHostID=4 svolInstanceNumber=15 svolPortNumber=50,002 svolHORCMMONHostName=192.168.32.64 svolHORCMINSTHostName=192.168.32.64 replicationFunction=TrueCopySync fenceLevel=Never copyTrackSize=14 List of 1 ReplicationInfo elements: An instance of ReplicationInfo objectID=REPINFO.15001.11.35001.128 pairName=HCMD_CP0000 pvolSerialNumber=15001 pvolArrayType=HDS9980V pvolDevNum=11 displayPvolDevNum=00:0B pvolObjectID=LU.HDS9980V.15001.11 pvolPoolID=-1 svolSerialNumber=35001 svolArrayType=HDS9970V svolDevNum=128 displaySvolDevNum=00:80 svolObjectID=LU.HDS9970V.35001.128 svolPoolID=-1 fenceLevel=Never replicationFunction=TrueCopySync status=1 muNumber=-1 copyTrackSize=14 splitTime=-1 remotePathGroupID=-1 pvolMngAreaPoolID=-1 svolMngAreaPoolID=-1 snapshotGroupID=-1
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