Hitachi Command Suite Software CLI リファレンスガイド

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5.28 Poolインスタンス

Poolインスタンスが出力されるコマンド

重要
バージョン6.2でサポートした属性thresholdVolForewarnoverProvisioningWarningに,thresholdVolOverwarnoverProvisioningLimitに変更しました。バージョン6.3以降で使用するスクリプトの設定を見直してください。

表5-28 Poolインスタンスの属性

属性 説明
objectID PoolインスタンスのオブジェクトID
name プールの名前
登録されている場合に出力されます。
poolFunction プールがどの機能で使用されているかが出力されます。
  • 3:QuickShadowまたはTrueCopy Async
  • 4:Universal Replicator
  • 5:Dynamic Provisioning
  • 6:Thin Image
poolID プールのID
poolFunctionに出力された機能に対応するプールのIDが出力されます。
Hitachi AMS/WMSおよびSANRISE9500Vの場合,ストレージシステムの管理ツールでは1と表示されるデータプールの番号が,16と表示されます。Device Manager CLIと管理ツール間でデータプールの対応を確認するには,プール番号を読み替えてください。
encrypted プールに格納されているデータが暗号化されているかどうかを示します。
HUS150の場合に次の値が出力されます。
  • 0:暗号化されていない
  • 1:暗号化されている
そのほかのストレージシステムでは,-1が出力されます。
controllerID ディスクコントローラーのIDまたは論理DKC番号
この値はストレージシステムおよびpoolFunctionの値によって,出力される値が異なります。

Hitachi AMS2000/AMS/WMSまたはSANRISE9500Vの場合
poolFunction3のとき:プールが属するディスクコントローラーのID

Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,またはHUS VMの場合
poolFunction4のとき:論理DKC番号
そのほかのときは,-1が出力されます。
そのほかのストレージシステムの場合は,-1が出力されます。
poolType プールタイプを示します。
この値はpoolFunctionの値によって,出力される値が異なります。
poolFunction3の場合:
  • -1:なし
  • 16:QuickShadowまたはTrueCopy Asyncのプール
poolFunction4の場合:
  • -1:なし
  • 0:Universal Replicatorの正ジャーナルグループ(M-JNL)
  • 1:Universal Replicatorの副ジャーナルグループ(R-JNL)
  • 2:Universal Replicatorの初期状態のジャーナルグループ
  • 3:Universal ReplicatorまたはHitachi Universal Replicator for Mainframeのジャーナルボリュームを持たないジャーナルグループ
  • 4:Universal Replicatorの正ジャーナルグループ(M-JNL)であり,かつ副ジャーナルグループ(R-JNL)
  • 8:Hitachi Universal Replicator for Mainframeの正ジャーナルグループ(M-JNL)
  • 9:Hitachi Universal Replicator for Mainframeの副ジャーナルグループ(R-JNL)
  • 10:Hitachi Universal Replicator for Mainframeの初期状態のジャーナルグループ
poolFunction5の場合:
  • -1:なし
  • 32:DPプール
  • 33:MF-HDPプール
poolFunction6の場合:
  • -1:なし
  • 48:Thin Imageのプール
status プールの状態
Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,HUS VM,HUS100,Hitachi AMS2000/AMS/WMS,およびSANRISE9500Vの場合に有効です。
  • 0:Normal
  • 1:PFUS
  • 16:Blocked
  • 17:Over threshold
  • 18:Regressed
  • 19:Warning
  • 20:Shrinking
情報が取得できない場合は,-1が出力されます。
threshold プールのしきい値1(%)
この値はpoolFunctionの値によって,出力される値が異なります。
  • poolFunction3の場合:QuickShadowまたはTrueCopy Asyncのプールのしきい値
  • poolFunction5の場合:DPプールのしきい値1
  • poolFunction6の場合:Thin Imageのプールのしきい値
そのほかの場合は,無効な情報です(-1が出力されます)。
threshold2 プールのしきい値2(%)
poolFunction5の場合に,DPプールのしきい値2が出力されます。
そのほかの場合は,無効な情報です(-1が出力されます)。
threshold2Mode threshold2に出力された値が,ストレージシステムで決められた値かどうかを示します。
Virtual Storage PlatformおよびHUS VMの場合で,poolFunction5のときに次の値が出力されます。
  • 0:ストレージシステムで決められた値
  • 1:ユーザーが設定した値
そのほかの場合は,不明または無効な情報です(-1が出力されます)。
capacityInKB プールの容量(KB)
poolFunction35,または6の場合,QuickShadow,Dynamic Provisioning,またはThin Imageのプールがコントロール領域を使用するため,この値はプールボリュームの合計容量とは一致しません。
freeCapacityInKB プールの空き容量(KB)
例えば,Universal Storage Platform V/VMの場合で,poolFunction5のとき,HDPプールの空き容量が出力されます。
usageRate プールの使用率
例えば,Universal Storage Platform V/VMの場合で,poolFunction5のとき,HDPプールの使用率が出力されます。
numberOfPoolVols プールボリュームの数
例えば,Universal Storage Platform V/VMの場合で,poolFunction5のとき,HDPプールボリュームの数が出力されます。
numberOfVVols プールに関連づけられた仮想ボリュームの数
例えば,Universal Storage Platform V/VMの場合で,poolFunction5のとき,HDPプールに関連づけられたHDPボリュームの数が出力されます。
capacityOfVVolsInKB プールに関連づけられた仮想ボリュームの総容量(KB)
例えば,Universal Storage Platform V/VMの場合で,poolFunction5のとき,HDPプールに関連づけられたHDPボリュームの総容量が出力されます。
clprNumber プールのCLPR番号
プールのCLPR番号が出力されます。
DPプールの場合,DPプールボリュームのCLPR番号が混在しているときには-1が出力されます。
raidLevel RAIDレベル(例:RAID6RAID1+0
Virtual Storage Platform,HUS VM,HUS100,またはHitachi AMS2000の場合で,HDPプールのときに出力されます。
次のどれかの条件を満たすときには,Unknownが出力されます。
  • RAIDレベルが不明なとき
  • RAIDレベルが混在しているとき
  • データドライブとパリティドライブの組み合わせが異なるRAID構成が混在しているとき
そのほかの場合は,無効な情報です。
combination RAID構成でのデータドライブとパリティドライブの組み合わせ
Virtual Storage Platform,HUS VM,HUS100,またはHitachi AMS2000の場合で,HDPプールのときに,「xD+yP」または「xD+xD」の形式で出力されます。
  • xD:データドライブの数
  • yP:パリティドライブの数
次のどれかの条件を満たすときには,Unknownが出力されます。
  • データドライブとパリティドライブの組み合わせが不明な場合
  • データドライブとパリティドライブの組み合わせが混在している場合
  • RAIDレベルが混在している場合
そのほかの場合は,空白が出力されます。
volAlertNotice 仮想化超過率に関するしきい値(overProvisioningWarningおよびoverProvisioningLimit)を超えた場合の通知が有効かどうかを示します。
HUS100またはHitachi AMS2000の場合で,poolFunction5のときに次の値が出力されます。
  • 0:無効
  • 1:有効
そのほかの場合は,無効な情報です(-1が出力されます)。
overProvisioningPercent 仮想化超過率(%)
Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,またはHUS VMの場合で,poolFunction5のときHDPプールの容量に対するHDPボリュームの容量の総和の割合が出力されます。
この値は,小数点以下を切り捨てて出力されます。
そのほかの場合は,無効な情報です(-1が出力されます)。
overProvisioningWarning 仮想化超過警告しきい値(%)
Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,HUS VM,HUS100,またはHitachi AMS2000の場合で,poolFunction5のとき,仮想化超過率に対する事前警告を通知するためのしきい値が出力されます。
そのほかの場合は,無効な情報です(-1が出力されます)。
overProvisioningLimit 仮想化超過限界しきい値(%)
Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,HUS VM,HUS100,またはHitachi AMS2000の場合で,poolFunction5のとき,仮想化超過率に対する超過限界を通知するためのしきい値が出力されます。
そのほかの場合は,無効な情報です(-1が出力されます)。
overProvisioningLimitEnforcement 仮想化超過限界しきい値を超えたときにボリューム操作を実行できるかどうかを示します。
HUS100の場合で,poolFunction5のときに有効な情報です。
  • enable:ボリューム操作を実行できる
  • disable:ボリューム操作を実行できない
rpm ドライブの毎分回転数
Virtual Storage PlatformまたはHUS VMの場合で,HDPプールのとき,ドライブの毎分回転数が出力されます。
次のどれかの条件を満たすときには,-1が出力されます。
  • 回転数が不明なとき
  • 回転数が異なるドライブが混在しているとき
  • ドライブ種別が混在しているとき
そのほかの場合は,無効な情報です(-1が出力されます)。
diskType ドライブの種別
Virtual Storage PlatformまたはHUS VMの場合で,HDPプールのとき,次の値が出力されます。
  • 1:SATA
  • 4:SAS
  • 5:SSDまたはFMD
  • -1:次のどれかの条件を満たすとき
    • ドライブ種別が不明なとき
    • ドライブ種別が混在しているとき(SSDとFMDの混在を除く)
    • 回転数が異なるドライブが混在しているとき
そのほかの場合は,無効な情報です(-1が出力されます)。
tierControl HDTプールかどうかを示します。
  • enable:HDTプール
  • disable:HDPプール
autoMigration 性能モニタリングとハードウェア階層再配置の自動実行が有効かどうかを示します。
Virtual Storage PlatformまたはHUS VMの場合で,HDTプールのときに有効な情報です。
  • enable:有効
  • disable:無効
migrationInterval※1 性能モニタリングとハードウェア階層再配置の実行周期
  • 0:30分
  • 1:1時間
  • 2:2時間
  • 4:4時間
  • 8:8時間
  • 24:24時間
monitorStartTime※1 性能モニタリングの開始時刻(例:00:00
migrationInterval」が「24」のときに有効な情報です。
monitorEndTime※1 性能モニタリングの終了時刻(例:23:59
migrationInterval」が「24」のときに有効な情報です。
monitoringMode※1 性能モニタリングモード
  • 0:Periodic(同期)
  • 1:Continuous(継続)
externalMixCompatible 内部ボリュームと外部ボリュームを混在させてDPプールを構成できるかどうかを示します。
  • enable:混在させて構成できる
  • disable:混在させて構成できない
monitoringState※2 性能モニタリングの実行状況
  • 0:停止中
  • 1:実行中
lastMonitorStartDate※2 性能モニタリングを開始した日時
日時が有効な場合に「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」形式で出力されます。無効な場合は,-1が出力されます。
lastMonitorEndDate※2 性能モニタリングを終了した日時
日時が有効な場合に「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」形式で出力されます。無効な場合は,-1が出力されます。
relocationState※2 ハードウェア階層再配置の実行状態
  • 0:停止中
  • 1:実行中
relocationProgress※2 ハードウェア階層再配置の進捗率(%)
numberOfTiers ハードウェア階層の数
Virtual Storage PlatformまたはHUS VMの場合で,HDTプールのときに有効な情報です。
thresholdRepDepAlert レプリケーション枯渇警告しきい値(%)
HUS100の場合で,poolFunction5のとき,DPプールの物理容量不足を契機にコピーペアの状態を変更するためのしきい値が出力されます。
そのほかの場合は,無効な情報です(-1が出力されます)。
thresholdRepDataReleased レプリケーションデータ解放しきい値(%)
HUS100の場合で,poolFunction5のとき,DPプールの物理容量不足を契機にコピーペアの状態を変更し,レプリケーションの差分データと管理領域を解放するためのしきい値が出力されます。
そのほかの場合は,無効な情報です(-1が出力されます)。
userUsedCapacityInKB DPボリューム使用済み容量(KB)
HUS100の場合で,poolFunction5のとき,DPボリュームによって消費されている物理容量が出力されます。
そのほかの場合は,無効な情報です(-1が出力されます)。
repDataCapacityInKB レプリケーションデータ使用済み容量(KB)
HUS100の場合で,poolFunction5のとき,レプリケーションの差分データによって消費されている物理容量が出力されます。
そのほかの場合は,無効な情報です(-1が出力されます)。
repManageCapacityInKB レプリケーション管理領域使用済み容量(KB)
HUS100の場合で,poolFunction5のとき,レプリケーションの管理領域によって消費されている物理容量が出力されます。
そのほかの場合は,無効な情報です(-1が出力されます)。
numberOfDpVols DPプールに関連づけられたDPボリュームの数
HUS100の場合で,poolFunction5のときに有効な情報です。
そのほかの場合は,無効な情報です(-1が出力されます)。
capacityOfDpVolsInKB DPプールに関連づけられたDPボリュームの合計容量(KB)
HUS100の場合で,poolFunction5のときに有効な情報です。
そのほかの場合は,無効な情報です(-1が出力されます)。

注※1
HDTプールの場合で,「autoMigration」の値が「enable」のときに有効な情報です。

注※2
HDTプールの場合で,「autoMigration」の値が「disable」のときに有効な情報です。そのほかの場合は,無効な情報です(-1が出力されます)。

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