Hitachi Command Suite Software CLI リファレンスガイド

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4.1.58 ModifyPool

ModifyPoolコマンドは,DPプールの拡張またはDPプールに関する設定を変更します。

重要
  • このコマンドは,Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,HUS VM,HUS100,およびHitachi AMS2000でだけ使用できます。
  • バージョン6.2でサポートしたパラメーターthresholdvolforewarnoverprovisioningwarningに,thresholdvoloverwarnoverprovisioninglimitに変更しました。また,コマンド実行結果として出力されるPoolインスタンスの属性thresholdVolForewarnoverProvisioningWarningに,thresholdVolOverwarnoverProvisioningLimitに変更しました。バージョン6.3以降で使用するスクリプトの設定を見直してください。

DPプールを拡張する場合,次の条件を満たす必要があります。

Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,およびHUS VMの場合,DPプールに関する設定を変更するときには,次の条件を満たす必要があります。

Virtual Storage PlatformおよびHUS VMの書式

DPプールを拡張する場合:

HiCommandCLI [URL] ModifyPool [オプション]
model=モデル serialnum=シリアル番号 poolid=プールID
adddevnums=論理ユニットのデバイス番号
[threshold=DPプールのしきい値1]
[threshold2=DPプールのしきい値2] [threshold2mode={0|1}]
[overprovisioningwarning=仮想化超過警告しきい値]
[overprovisioninglimit=仮想化超過限界しきい値]
[tiercontrol={enable|disable}]
[automigration={enable|disable}] [migrationinterval={0|1|2|4|8|24}]
[monitorstarttime=性能モニタリング開始時刻]
[monitorendtime=性能モニタリング終了時刻]
[monitoringmode={0|1}]

DPプールに関する設定だけを変更する場合:

HiCommandCLI [URL] ModifyPool [オプション]
model=モデル serialnum=シリアル番号 poolid=プールID
[threshold=DPプールのしきい値1]
[threshold2=DPプールのしきい値2] [threshold2mode={0|1}]
[overprovisioningwarning=仮想化超過警告しきい値]
[overprovisioninglimit=仮想化超過限界しきい値]
[tiercontrol={enable|disable}]
[automigration={enable|disable}] [migrationinterval={0|1|2|4|8|24}]
[monitorstarttime=性能モニタリング開始時刻]
[monitorendtime=性能モニタリング終了時刻]
[monitoringmode={0|1}]
[bufspacesfornewpageassignment=新規割り当て用空き領域率]
[bufspacesfortierrelocation=ハードウェア階層再配置用バッファー領域率]

Universal Storage Platform V/VMの書式

HDPプールを拡張する場合:

HiCommandCLI [URL] ModifyPool [オプション]
model=モデル serialnum=シリアル番号 poolid=プールID
adddevnums=論理ユニットのデバイス番号
[threshold=HDPプールのしきい値1]
[overprovisioningwarning=仮想化超過警告しきい値]
[overprovisioninglimit=仮想化超過限界しきい値]

しきい値だけを変更する場合:

HiCommandCLI [URL] ModifyPool [オプション]
model=モデル serialnum=シリアル番号 poolid=プールID
[threshold=HDPプールのしきい値1]
[overprovisioningwarning=仮想化超過警告しきい値]
[overprovisioninglimit=仮想化超過限界しきい値]

HUS100の書式

HDPプールを拡張する場合で,PDEVを自動で選択するとき:

HiCommandCLI [URL] ModifyPool [オプション]
model=モデル serialnum=シリアル番号 poolid=プールID
[threshold=HDPプールのしきい値1]
[threshold2=HDPプールのしきい値2]
[overprovisioningwarning=仮想化超過警告しきい値]
[overprovisioninglimit=仮想化超過限界しきい値] [volalertnotice={0|1}]
[overprovisioninglimitenforcement={disable|enable}] 
automode=true [thresholdRepDepAlert=レプリケーション枯渇警告しきい値]
[thresholdRepDataReleased=レプリケーションデータ解放しきい値]

HDPプールを拡張する場合で,PDEVのIDを指定し,PDEVを選択するとき:

HiCommandCLI [URL] ModifyPool [オプション]
model=モデル serialnum=シリアル番号 poolid=プールID
[threshold=HDPプールのしきい値1]
[threshold2=HDPプールのしきい値2]
[overprovisioningwarning=仮想化超過警告しきい値]
[overprovisioninglimit=仮想化超過限界しきい値] [volalertnotice={0|1}]
[overprovisioninglimitenforcement={disable|enable}] 
automode=false addpdevnums=PDEVのIDのリスト
[thresholdRepDepAlert=レプリケーション枯渇警告しきい値]
[thresholdRepDataReleased=レプリケーションデータ解放しきい値]

しきい値だけを変更する場合:

HiCommandCLI [URL] ModifyPool [オプション]
model=モデル serialnum=シリアル番号 poolid=プールID
[threshold=HDPプールのしきい値1]
[threshold2=HDPプールのしきい値2]
[overprovisioningwarning=仮想化超過警告しきい値]
[overprovisioninglimit=仮想化超過限界しきい値] [volalertnotice={0|1}]
[overprovisioninglimitenforcement={disable|enable}]
[thresholdRepDepAlert=レプリケーション枯渇警告しきい値]
[thresholdRepDataReleased=レプリケーションデータ解放しきい値]

Hitachi AMS2000の書式

HDPプールを拡張する場合で,PDEVを自動で選択するとき:

HiCommandCLI [URL] ModifyPool [オプション]
model=モデル serialnum=シリアル番号 poolid=プールID
[threshold=HDPプールのしきい値1]
[threshold2=HDPプールのしきい値2]
[overprovisioningwarning=仮想化超過警告しきい値]
[overprovisioninglimit=仮想化超過限界しきい値]
[volalertnotice={0|1}] automode=true

HDPプールを拡張する場合で,PDEVのIDを指定し,PDEVを選択するとき:

HiCommandCLI [URL] ModifyPool [オプション]
model=モデル serialnum=シリアル番号 poolid=プールID
[threshold=HDPプールのしきい値1] [threshold2=HDPプールのしきい値2]
[overprovisioningwarning=仮想化超過警告しきい値]
[overprovisioninglimit=仮想化超過限界しきい値]
[volalertnotice={0|1}] automode=false
addpdevnums=PDEVのIDのリスト

しきい値だけを変更する場合:

HiCommandCLI [URL] ModifyPool [オプション]
model=モデル serialnum=シリアル番号 poolid=プールID
[threshold=HDPプールのしきい値1]
[threshold2=HDPプールのしきい値2]
[overprovisioningwarning=仮想化超過警告しきい値]
[overprovisioninglimit=仮想化超過限界しきい値]
[volalertnotice={0|1}]

パラメーター

表4-61 ModifyPoolコマンドのパラメーター

パラメーター名 指定のレベル 説明
serialnum 必須 ストレージシステムのシリアル番号
model 必須 ストレージシステムのモデル
poolid 必須 プールID
拡張するDPプールまたは設定を変更するDPプールのプールIDを指定します。
threshold※1,※2,※3 任意 DPプールのしきい値1(%)
DPプールのしきい値1は,DPプールの使用率です。
しきい値を変更する場合に指定できる値を次に示します。

マイクロコードのバージョンが70-01-4X-XX/XXより前のVirtual Storage Platformの場合:
5以上95以下の5の倍数の整数を指定します。

Virtual Storage Platform(マイクロコードのバージョンが70-01-4X-XX/XX以降)およびHUS VMの場合:
1以上100以下の整数を指定します。

Universal Storage Platform V/VMの場合:
5以上95以下の5の倍数の整数を指定します。

HUS100およびHitachi AMS2000の場合:
thresholdthreshold2にしきい値を指定することで,警告を2段階で通知できます。
thresholdには,HDPプールの容量不足を初期段階で通知するためのしきい値を,1以上99以下の整数で指定します。
threshold2で指定した値より小さい値を指定する必要があります。
threshold2※1,※3 任意
(Virtual Storage Platform
HUS VM
HUS100
Hitachi AMS2000)
DPプールのしきい値2(%)
DPプールのしきい値2は,DPプールの使用率です。
しきい値を変更する場合に指定できる値を次に示します。

マイクロコードのバージョンが70-01-4X-XX/XXより前のVirtual Storage Platformの場合:
threshold2で値を指定できません。

Virtual Storage Platform(マイクロコードのバージョンが70-01-4X-XX/XX以降)およびHUS VMの場合:
このパラメーターを指定する場合,threshold2mode1である必要があります。
1以上100以下の整数を指定します。
thresholdで指定した値より大きい値を指定する必要があります。

HUS100およびHitachi AMS2000の場合:
threshold2には,HDPプールの容量不足を警告するためのしきい値を,1以上99以下の整数で指定します。
thresholdで指定した値より大きい値を指定する必要があります。
threshold2mode※1 任意
(Virtual Storage Platform
HUS VM)
threshold2で指定した値をDPプールに設定するかどうかを指定します。
指定できる値を次に示します。
  • 0:ストレージシステムで決められた値を設定する
  • 1threshold2で指定した値を設定する
    1は,Virtual Storage Platform(マイクロコードのバージョンが70-01-4X-XX/XX以降)およびHUS VMの場合だけ指定できます。
overprovisioningwarning※1,※2,※3,※4 任意 仮想化超過警告しきい値(%)
仮想化超過率※5に関するしきい値です。
しきい値を変更する場合に指定できる値を次に示します。

Virtual Storage PlatformおよびHUS VMの場合:
0以上65534以下の整数で指定します。overprovisioninglimitで指定した値より小さい値を指定する必要があります。
すでに設定されているしきい値を取り消す場合は,-1を指定してください。

Universal Storage Platform V/VMの場合:
10以上1000以下の整数で指定します。overprovisioninglimitで指定した値より小さい値を指定する必要があります。
すでに設定されているしきい値を取り消す場合は,-1を指定してください。

HUS100およびHitachi AMS2000の場合:
50以上1000以下の整数で指定します。overprovisioninglimitで指定した値より小さい値を指定する必要があります。
overprovisioninglimit※1,※2,※3,※4 任意 仮想化超過限界しきい値(%)
仮想化超過率※5に関するしきい値です。
しきい値を変更する場合に指定できる値を次に示します。

Virtual Storage PlatformおよびHUS VMの場合:
0以上65534以下の整数で指定します。overprovisioningwarningで指定した値より大きい値を指定する必要があります。
すでに設定されているしきい値を取り消す場合は,-1を指定してください。
このしきい値を設定した場合,仮想化超過率※5がこのしきい値を超えるとDPボリュームの作成はできません。

Universal Storage Platform V/VMの場合:
10以上1000以下の整数で指定します。overprovisioningwarningで指定した値より大きい値を指定する必要があります。
すでに設定されているしきい値を取り消す場合は,-1を指定してください。
このしきい値を設定した場合,仮想化超過率※5がこのしきい値を超えるとHDPボリュームの作成,またはHDPプールとHDPボリュームの関連づけはできません。

HUS100およびHitachi AMS2000の場合:
50以上1000以下の整数で指定します。overprovisioningwarningで指定した値より大きい値を指定する必要があります。
volalertnotice※3 任意
(HUS100
Hitachi AMS2000)
仮想化超過率※5に関するしきい値(overprovisioningwarningおよびoverprovisioninglimit)を超えた場合の通知を有効にするかどうかを指定します。
指定できる値を次に示します。
  • 0:無効
  • 1:有効
overprovisioninglimitenforcement 任意
(HUS100)
仮想化超過限界しきい値を超えたときにボリューム操作を実行するかどうかを指定します。このパラメーターを指定するために必要なファームウェアのバージョンはx935/A以降です。
指定できる値を次に示します。
  • enable:ボリューム操作を実行できる
  • disable:ボリューム操作を実行できない
adddevnums※1,※2 任意
(Virtual Storage Platform
Universal Storage Platform V/VM
HUS VM)
論理ユニットのデバイス番号
10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
複数指定する場合は,コンマで区切ります。
automode※3,※6 任意
(HUS100
Hitachi AMS2000)
HDPプールに追加するPDEVの選択方法を指定します。
指定できる値を次に示します。大文字と小文字は区別されません。
  • true:PDEVを自動的に選択する
  • false:PDEVのIDを指定し,PDEVを選択する
HUS150の場合,暗号化されたHDPプールを拡張するときは,必要に応じてドライブ(PDEV)が暗号化されてからHDPプールに追加されます。暗号化されていないHDPプールを拡張するときは,暗号化されていないPDEVだけを使用してHDPプールが拡張されます。このため,暗号化されていないPDEVが不足しているとエラーになります。
addpdevnums※3,※6 任意
(HUS100
Hitachi AMS2000)
PDEVのIDのリスト
コンマで区切って指定します。
HUS150の場合,暗号化されたHDPプールを拡張するときは,指定するドライブ(PDEV)は暗号化されていなくてもかまいません。暗号化されていないPDEVは,暗号化されてHDPプールに追加されます。暗号化されていないHDPプールを拡張するときは,暗号化されていないPDEVだけを指定してください。
tiercontrol※1,※7 任意
(Virtual Storage Platform
HUS VM)
DPプールの種類を変更する場合に指定します。
指定できる値を次に示します。
  • enable:HDTプールに変更する
  • disable:HDPプールに変更する
automigration※1,※7 任意
(Virtual Storage Platform
HUS VM)
性能モニタリングとハードウェア階層再配置を自動実行するかどうかを指定します。
このパラメーターは,tiercontrolenableの場合に指定できます。
指定できる値を次に示します。
  • enable:自動実行する
  • disable:自動実行しない
migrationinterval※1,※7 任意
(Virtual Storage Platform
HUS VM)
性能モニタリングとハードウェア階層再配置の実行周期
このパラメーターは,automigrationenableの場合に指定できます。
指定できる値を次に示します。
  • 0:30分
  • 1:1時間
  • 2:2時間
  • 4:4時間
  • 8:8時間
  • 24:24時間
0は,Virtual Storage Platform(マイクロコードのバージョン70-02-XX-XX/XX以降)およびHUS VMの場合だけ指定できます。
monitorstarttime※1,※7,※8 任意
(Virtual Storage Platform
HUS VM)
性能モニタリングの開始時刻
このパラメーターは,migrationinterval24の場合に指定できます。
00:00」~「23:59」の時刻を「HH:MM」形式で指定します。
monitorendtime※1,※7,※8 任意
(Virtual Storage Platform
HUS VM)
性能モニタリングの終了時刻
このパラメーターは,migrationinterval24の場合に指定できます。
00:00」~「23:59」の時刻を「HH:MM」形式で指定します。
monitoringmode※1,※7 任意
(Virtual Storage Platform
HUS VM)
性能モニタリングモード
このパラメーターは,tiercontrolenableの場合に指定できます。
指定できる値は次に示す条件によって異なります。

Virtual Storage Platform(マイクロコードのバージョンが70-02-XX-XX/XXより前)の場合:
0:Periodic(周期)

Virtual Storage Platform(マイクロコードのバージョンが70-02-XX-XX/XX以降)およびHUS VMの場合:
0:Periodic(周期)
1:Continuous(継続)
thresholdRepDepAlert※3 任意
(HUS100)
レプリケーション枯渇警告しきい値(%)
HDPプールの物理容量不足を契機にコピーペアの状態を変更するしきい値です。
HDPプールの使用率を1以上93以下の整数で指定します。thresholdRepDataReleasedで指定した値より小さい値を指定する必要があります。また,thresholdRepDataReleasedで指定した値との差が6以上である必要があります。

例:
thresholdRepDataReleasedが50の場合,thresholdRepDepAlertには44以下の値を指定します。
thresholdRepDataReleased※3 任意
(HUS100)
レプリケーションデータ解放しきい値(%)
HDPプールの物理容量不足を契機にコピーペアの状態を変更し,レプリケーションで使用している差分データと管理領域を解放するしきい値です。
HDPプールの使用率を7以上99以下の整数で指定します。thresholdRepDepAlertで指定した値より大きい値を指定する必要があります。また,thresholdRepDepAlertで指定した値との差が6以上である必要があります。
bufspacesfornewpageassignment 任意
(Virtual Storage Platform
HUS VM)
新規割り当て用空き領域率(%)
新規のページ割り当てに備えた領域の割合を,HDTプールの各ハードウェア階層に対して指定します。このパラメーターを指定する場合,HDTプールのハードウェア階層の数を事前に確認しておきます。ハードウェア階層の数は,GetStorageArray (subtarget=Pool)コマンドで確認できます。
指定できる値は0以上50以下の整数です。modelserialnumpoolid,およびbufspacesfortierrelocation以外のパラメーターとは,同時に指定できません。
3階層のHDTプールの値を変更する場合を例に,指定方法を示します。

すべての階層の値を指定する場合:
0,4,6」のように,階層1から順にコンマで区切り,すべての階層の値を指定します。

変更しない階層の値を省略して指定する場合:
階層1から順にコンマで区切り,変更する階層の値だけを指定します。変更する階層の値よりも前にあるコンマは省略できません。
例えば,階層2の値だけを変更する場合は,「,4」のように指定して,階層1および階層3の値は省略します。
このパラメーターは,次の条件を満たす場合に指定できます。
  • HDTプールが作成されている場合
  • Virtual Storage Platformの場合,マイクロコードのバージョンが70-02-50-XX/XX以降のとき
bufspacesfortierrelocation 任意
(Virtual Storage Platform
HUS VM)
ハードウェア階層再配置用バッファー領域率(%)
データの再配置時にストレージシステムが使用する作業領域の割合を,HDTプールの各ハードウェア階層に対して指定します。このパラメーターを指定する場合,HDTプールのハードウェア階層の数を事前に確認しておきます。ハードウェア階層の数は,GetStorageArray (subtarget=Pool)コマンドで確認できます。
指定できる値は2以上40以下の整数です。modelserialnumpoolid,およびbufspacesfornewpageassignment以外のパラメーターとは,同時に指定できません。
3階層のHDTプールの値を変更する場合を例に,指定方法を示します。

すべての階層の値を指定する場合:
4,6,8」のように,階層1から順にコンマで区切り,すべての階層の値を指定します。

変更しない階層の値を省略して指定する場合:
階層1から順にコンマで区切り,変更する階層の値だけを指定します。変更する階層の値よりも前にあるコンマは省略できません。
例えば,階層2の値だけを変更する場合は,「,6」のように指定して,階層1および階層3の値は省略します。
このパラメーターは,次の条件を満たす場合に指定できます。
  • HDTプールが作成されている場合
  • Virtual Storage Platformの場合,マイクロコードのバージョンが70-02-50-XX/XX以降のとき

注※1
Virtual Storage PlatformおよびHUS VMの場合,パラメーターthresholdthreshold2threshold2modeoverprovisioningwarningoverprovisioninglimitadddevnumstiercontrolautomigrationmigrationintervalmonitorstarttimemonitorendtime,またはmonitoringmodeのうち少なくとも1つは指定する必要があります。

注※2
Universal Storage Platform V/VMの場合,パラメーターthresholdoverprovisioningwarningoverprovisioninglimit,またはadddevnumsのうち少なくとも1つは指定する必要があります。

注※3
Hitachi AMS2000の場合,パラメーターthresholdthreshold2overprovisioningwarningoverprovisioninglimitvolalertnoticeautomode,またはaddpdevnumsのうち少なくとも1つは指定する必要があります。
HUS100の場合,パラメーターthresholdthreshold2overprovisioningwarningoverprovisioninglimitvolalertnoticeautomodeaddpdevnumsthresholdRepDepAlert,またはthresholdRepDataReleasedのうち少なくとも1つは指定する必要があります。

注※4
overprovisioningwarningoverprovisioninglimitにしきい値を指定することで,仮想化超過率に関する通知を2段階で設定できます。Universal Storage Platform V/VMの場合,これらのしきい値はDevice Managerサーバで管理する固有のしきい値です。

注※5
仮想化超過率は,DPプールの容量に対するDPボリュームの容量の総和の割合(%)です。例えば,HDPプールの容量が500GB,HDPボリュームの容量の総和が400GBの場合,80%となります。

注※6
HUS100およびHitachi AMS2000の場合,パラメーターautomodefalseを指定したときは,パラメーターaddpdevnumsを同時に指定する必要があります。trueを指定したときは,パラメーターaddpdevnumsを同時に指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。

注※7
tiercontrolautomigrationdisableからenableに変更した場合で,migrationintervalmonitorstarttimemonitorendtime,およびmonitoringmodeの指定を省略したときに設定される値については,「4.1.8 AddPool」を参照してください。

注※8
monitorstarttimemonitorendtimeの間隔が1時間以上必要です。monitorstarttimemonitorendtimeに同じ時刻は指定できません。

事前に取得するパラメーター値

serialnumおよびmodel
GetStorageArrayコマンドの実行結果から取得してください。実行結果のarrayType値またはdisplayArrayType値をパラメーターmodelに指定してください。serialNumber値をパラメーターserialnumに指定してください。

poolid
GetStorageArray (subtarget=Pool)コマンドの実行結果から取得してください。実行結果では,poolIDAn instance of Poolの下に表示されます。この値をpoolidとして指定してください。

adddevnums
GetStorageArray (subtarget=LogicalUnit, lusubinfo=LDEV)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetLogicalUnitlusubinfoパラメーターにLDEVを指定してください。実行結果では,LogicalUnitdevNum値がAn instance of LogicalUnitの下に表示されます。DPプールを構成するプールボリュームとして使用できる条件を満たす論理ユニットのdevNum値をパラメーターadddevnumsとして指定してください。

addpdevnums
GetStorageArray (subtarget=PDEV)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetにはPDEVを指定してください。実行結果では,An instance of PDEVの下に表示されるpdevid値をパラメーターaddpdevnumsとして指定してください。ただし,pdevid値にコンマが含まれている場合,コンマを取り除いた値を指定してください。

コマンド実行例1

この例では,ストレージシステム(シリアル番号:53039,モデル:VSP)のプールIDが5poolid5)のHDPプールを拡張しています。

HiCommandCLI ModifyPool -o "D:\logs\ModifyPool.log" model=VSP serialnum=53039 poolid=5 adddevnums=00:07:CF

コマンド実行結果1

RESPONSE:
An instance of StorageArray
  .
  . (Attributes of StorageArray are omitted here)
  .
  List of 1 Pool elements:
    An instance of Pool
      objectID=JOURNALPOOL.R700.53039.5.5
      poolFunction=5
      poolID=5
      encrypted=-1
      controllerID=-1
      poolType=32
      status=0
      threshold=75
      threshold2=80
      threshold2Mode=0
      capacityInKB=16,601,088
      freeCapacityInKB=16,601,088
      usageRate=0
      numberOfPoolVols=2
      numberOfVVols=0
      capacityOfVVolsInKB=0
      clprNumber=0
      raidLevel=RAID5
      combination=3D+1P
      volAlertNotice=-1
      overProvisioningPercent=-1
      overProvisioningWarning=-1
      overProvisioningLimit=-1
      rpm=15,000
      diskType=4
      tierControl=disable
      autoMigration=disable
      migrationInterval=24
      monitorStartTime=00:00
      monitorEndTime=23:59
      monitoringMode=0
      externalMixCompatible=disable
      monitoringState=-1
      lastMonitorStartDate=-1
      lastMonitorEndDate=-1
      relocationState=-1
      relocationProgress=-1
      numberOfTiers=-1
      thresholdRepDepAlert=-1
      thresholdRepDataReleased=-1
      userUsedCapacityInKB=-1
      repDataCapacityInKB=-1
      repManageCapacityInKB=-1
      numberOfDpVols=-1
      capacityOfDpVolsInKB=-1
      List of 2 Lu elements:
        An instance of LogicalUnit
          objectID= LU.R700.53039.1998
          devNum=1,998
          displayName=00:07:CE
          emulation=OPEN-V
          devCount=1
          devType=
          capacityInKB=10,485,760
          numberOfLBAs=20,971,520
          path=false
          commandDevice=false
          commandDeviceEx=0
          commandDeviceSecurity=false
          commandDeviceAuth=false
          chassis=2
          arrayGroup=16
          arrayGroupName=2-2
          raidType=RAID5(3D+1P)
          currentPortController=-1
          defaultPortController=-1
          isComposite=0
          trueCopyVolumeType=Simplex
          shadowImageVolumeType=Simplex
          quickShadowVolumeType=Simplex
          universalReplicatorVolumeType=Simplex
          sysVolFlag=0
          externalVolume=0
          differentialManagement=false
          quickShadowPoolID=-1
          universalReplicatorPoolID=-1
          dpType=1
          consumedCapacityInKB=10,485,760
          dpPoolID=5
          threshold=-1
          tcaPoolID=-1
          dpPoolVolControlFlag=2
          managementAreaPoolID=-1
        An instance of LogicalUnit
          objectID= LU.R700.53039.1999
          devNum=1,999
          displayName=00:07:CF
          emulation=OPEN-V
          devCount=1
          devType=
          capacityInKB=10,485,760
          numberOfLBAs=20,971,520
          path=false
          commandDevice=false
          commandDeviceEx=0
          commandDeviceSecurity=false
          commandDeviceAuth=false
          chassis=2
          arrayGroup=16
          arrayGroupName=2-2
          raidType=RAID5(3D+1P)
          currentPortController=-1
          defaultPortController=-1
          isComposite=0
          trueCopyVolumeType=Simplex
          shadowImageVolumeType=Simplex
          quickShadowVolumeType=Simplex
          universalReplicatorVolumeType=Simplex
          sysVolFlag=0
          externalVolume=0
          differentialManagement=false
          quickShadowPoolID=-1
          universalReplicatorPoolID=-1
          dpType=1
          consumedCapacityInKB=10,485,760
          dpPoolID=5
          threshold=-1
          tcaPoolID=-1
          dpPoolVolControlFlag=2
          managementAreaPoolID=-1

コマンド実行例2

この例では,ストレージシステム(シリアル番号:210944,モデル:HM700)のHDTプール(プールID:118)の領域に関する設定を次のように変更しています。

HiCommandCLI ModifyPool -o "D:\logs\ModifyPool.log" model=HM700 serialnum=210944 poolid=118 bufspacesfornewpageassignment=,30 bufspacesfortierrelocation=,,40

コマンド実行結果2

RESPONSE:
An instance of StorageArray
  .
  . (Attributes of StorageArray are omitted here)
  . 
  List of 1 Pool elements:
    An instance of Pool
      .
      . (Attributes of Pool are omitted here)
      .
      List of 2 PoolTier elements:
        An instance of PoolTier
          objectID=JOURNALPOOLTIER.HM700.210944.5.118.1
          tierID=1
          capacityInKB=4,085,760
          freeCapacityInKB=4,085,760
          usageRate=0
          raidLevel=RAID5
          combination=3D+1P
          rpm=7,200
          diskType=4
          substance=0
          bufSpaceForNewPageAssignment=30
          bufSpaceForTierRelocation=20
        An instance of PoolTier
          objectID=JOURNALPOOLTIER.HM700.210944.5.118.2
          tierID=2
          capacityInKB=8,386,560
          freeCapacityInKB=8,386,560
          usageRate=0
          raidLevel=Unknown
          combination=Unknown
          rpm=-1
          diskType=-1
          substance=1
          bufSpaceForNewPageAssignment=30
          bufSpaceForTierRelocation=40

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