Hitachi Command Suite Software ユーザーズガイド

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3.6.1 ボリュームの割り当てとは

ストレージシステムのボリュームと,ホストまたはファイルサーバを結ぶLUNパスを設定します。

新規ボリュームの増設や容量追加の要求に応じて,ストレージ管理者はストレージシステムから要件に適合するボリュームを選択し,ホストやファイルサーバへ割り当てます。ボリュームを割り当てると,LUNパスが設定されます。LUNパスの概念を次の図に示します。

図3-4 LUNパスの概念図

[図]

Device Managerでは,必要なボリュームの容量と数を指定するだけで,それに応じた割り当てプランが提示されます。2回目以降に同じホストへボリュームを割り当てる場合,デフォルト値として前回設定した値が表示されます。

SAN環境や運用ポリシーに合わせて,きめ細かい条件を指定して割り当てることもできます。指定できる条件は,ホストやファイルサーバとストレージシステムの間のLUNパス,ボリュームタイプ,ドライブ回転数や使用するボリュームなどです。条件に合うボリュームがストレージシステム内に存在しない場合は,パリティグループやDPプールの空き領域から自動でボリュームが作成されます。基本ボリュームが作成された場合,同時にフォーマットも実施されます。ファイバーチャネル接続の場合,LUNセキュリティが無効なストレージポートに対してボリュームを割り当てることもできます。

割り当てによってLUNパスが設定されたボリュームは,ホストやファイルサーバから認識できるようになります。ボリュームを割り当てたあとは,データが書き込めるように必要な作業(ボリュームのマウント,ファイルシステムの作成など)を実施する必要があります。Hitachi File Services Manager v3.2以降をDevice Managerと同じサーバにインストールし,かつ対象のファイルサーバをDevice Managerに登録している場合は,ファイルシステムの作成と同時にファイルサーバへボリュームを割り当てられます。

Tiered Storage Managerのライセンスが登録されている場合,階層を指定してその中から使用するボリュームを選択できます。

関連項目

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