Hitachi Command Suite Software ユーザーズガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


3.4.1 ストレージ容量の仮想化とは

Hitachi Dynamic Provisioning(HDP)機能を使用して,仮想的なボリュームをホストに割り当て,データの書き込みに応じて実領域を使用することでストレージリソースを有効に利用します。ストレージシステムの機種によっては,Hitachi Dynamic Tiering(HDT)機能を使用して自動でデータの再配置も行えます。HDPとHDTを総称して,DPと呼びます。

次の図に示すように,実ボリューム(DPプールボリューム)で構成されるDPプールを作成し,そこから仮想ボリューム(DPボリューム)を定義してホストへ割り当てます。

図3-3 ストレージ容量の仮想化の概念図

[図]

HDP機能を使用すると,次のことが実施できます。

HDT機能を使用すると,データの格納先として適切なドライブが自動的に選択されるようになり,ボリュームの最適化を実現できます。

Device Managerでは,パリティグループやドライブの種類などを指定するだけで,それに応じたDPプール作成のプランが提示されます。使用率に対するしきい値などを指定したり,パリティグループを直接指定したりすることもできます。DPプールから作成したDPボリュームは,基本ボリュームと同じようにホストへ割り当てて使用します。

Tiered Storage Managerのライセンスが登録されている場合は,[モビリティ]タブでDPプールの運用状況を評価・分析できます。

不要になったDPプールを削除すると,DPプール上に作成したDPボリュームも同時に削除されます。ホストにDPボリュームが割り当てられている場合は,事前に割り当てを解除する必要があります。

HUS100の場合,Copy-on-Write SnapshotまたはTrueCopy Extended Distanceで使用するレプリケーションデータおよびレプリケーション管理領域が,作成したDPプールに格納されます。

関連項目

[目次] [前へ] [次へ]


All Rights Reserved. Copyright© 2010, 2014, Hitachi, Ltd.