18.1.5 CacheExceptionクラス
- 〈この項の構成〉
(1) 説明
Cacheクラス,およびCacheManagerクラスに対する操作が失敗した場合に返却される例外クラスです。
getErrorCode()によってエラーコードを取得し,エラーの内容を判別します。
(2) 継承関係
java.lang.Object └java.lang.Throwable └java.lang.Exception └com.hitachi.software.xeads.client.api.CacheException
(3) 形式
public class CacheException extends Exception
(5) getErrorCode()
(a) 機能
発生した例外のエラーコードを取得します。
(b) 形式
public int getErrorCode()
(c) 戻り値
戻り値としてエラーコードが返却されます。エラーコードとエラーの内容,発生要因を次の表に示します。
エラーコード |
エラーコード定数 |
例外クラス |
エラーの内容 |
発生要因 |
データを更新するAPIの処理状態※ |
クライアント定義のeads.client.compatパラメタに0300を指定した場合のエラーコード |
---|---|---|---|---|---|---|
1000 |
CacheException |
予期しないエラーが発生しました。 |
プログラム内で予期しないエラーが発生しました。 |
△ |
1000 |
|
1010 |
UserOperationException |
指定されたパラメタが不正です。 |
APIの引数に不正なパラメタを指定しています。 |
× |
1010 |
|
1030 |
UserOperationException |
EADSクライアントの使用を終了しているため,処理を実行できませんでした。 |
CacheManagerクラスのdestroy()を実行したあとで,CacheManagerクラスのメソッドが実行されました。 |
× |
1030 |
|
1040 |
UserOperationException |
キャッシュが開始されていないため実行できません。 |
次の要因が考えられます。
|
× |
1040 |
|
1050 |
UserOperationException |
EADSクライアントでのシリアライズ処理に失敗しました。 |
APIの引数にシリアライズできないオブジェクトを指定しています。 |
× |
1050 |
|
1060 |
UserOperationException |
EADSクライアントでのデシリアライズ処理に失敗しました。 |
EADSサーバから取得したオブジェクトはEADSクライアントでデシリアライズできませんでした。 EADSクライアントのクラスパスに含まれないオブジェクトであることが考えられます。 |
− |
1060 |
|
1100 |
UserOperationException |
すでに終了しているキャッシュに対して,終了処理をしています。 |
次の要因が考えられます。
|
− |
1100 |
|
1110 |
UserOperationException |
指定したEADSサーバのアドレス情報が,EADSクライアントが保持するEADSサーバのアドレス情報と一致しません。 |
APIの引数に指定したEADSサーバのアドレス情報(IPアドレスおよびポート番号)が,EADSクライアントが保持するどのEADSサーバのアドレス情報とも一致しません。 |
− |
1110 |
|
1120 |
UserOperationException |
同一接続先に対してプールしておくコネクションがすでに最大個数に達していて,すべて使用中です。 |
特定のEADSサーバに対して同時にリクエストしているスレッド数が,コネクションの最大個数を超えています。 |
× |
1120 |
|
1200 |
UserOperationException |
クラスタイベントリスナとノードイベントリスナを追加できません。 |
イベントリスナが無効になっている状態(クライアント定義のeads.client.eventListener.enableパラメタにtrueが指定されていない)で,次の処理を実行しました。
|
− |
− |
|
1210 |
UserOperationException |
すでに追加されているクラスタイベントリスナまたはノードイベントリスナを,追加しようとしました。 |
次の要因が考えられます。
|
− |
− |
|
1220 |
UserOperationException |
削除する必要がないクラスタイベントリスナまたはノードイベントリスナを,削除しようとしました。 |
次の要因が考えられます。
|
− |
− |
|
2000 |
InitializeException |
EADSクライアントの初期設定でエラーが発生しました。 |
CacheManagerクラスのcreate()実行中に予期しないエラーが発生しました。 |
− |
2000 |
|
2010 |
InitializeException |
クライアント定義ファイルが読み込めませんでした。 |
次の要因が考えられます。
|
− |
2010 |
|
2020 |
InitializeException |
クライアント定義ファイルの定義内容に不正があります。 |
クライアント定義ファイルの定義内容が不正です。 |
− |
2020 |
|
2030 |
InitializeException |
ログの初期化に失敗しました。 |
次の要因が考えられます。
|
− |
2030 |
|
2040 |
InitializeException |
クライアント定義ファイルで指定されたEADSサーバへの接続に失敗しました。 |
次の要因が考えられます。
|
− |
2040 |
|
3000 |
ServerCommunicationException |
EADSサーバとの間で通信エラーが発生しました。 |
次の要因が考えられます。
|
△ |
3000 |
|
3001 |
ServerCommunicationException |
EADSサーバへのリクエスト送信処理で通信エラーが発生しました。 |
次の要因が考えられます。
|
△ |
3000 |
|
3002 |
ServerCommunicationException |
EADSサーバへのレスポンス受信処理で通信エラーが発生しました。 |
次の要因が考えられます。
|
△ |
3000 |
|
3010 |
ServerCommunicationException |
EADSサーバとの通信中にタイムアウトが発生しました。 |
次の要因が考えられます。
|
△ |
3010 |
|
3011 |
ServerCommunicationException |
EADSサーバへのリクエスト送信処理でタイムアウトが発生しました。 |
次の要因が考えられます。
|
△ |
3010 |
|
3012 |
ServerCommunicationException |
EADSサーバへのレスポンス受信処理でタイムアウトが発生しました。 |
次の要因が考えられます。
|
△ |
3010 |
|
3020 |
ServerCommunicationException |
EADSサーバとの接続に失敗しました。 |
次の要因が考えられます。
|
× |
3020 |
|
3030 |
ServerCommunicationException |
EADSサーバとの通信中にプロトコル障害が発生しました。 |
接続先EADSサーバが誤りです。 |
△ |
3030 |
|
3040 |
ServerCommunicationException |
接続できる,すべてのEADSサーバへの接続に失敗しました。 |
次の要因が考えられます。
|
− |
3040 |
|
4000 |
InternalServerException |
予期しない内部エラーがEADSサーバで発生しました。 |
予期しない問題が接続先EADSサーバで発生しました。 |
△ |
4000 |
|
4010 |
InternalServerException |
EADSクライアントが送信したリクエストを,接続先EADSサーバが処理できませんでした。 |
次の要因が考えられます。
|
× |
4010 |
|
4030 |
InternalServerException |
EADSサーバが一時的に利用できません。 |
接続先EADSサーバの最大同時接続数を超えました。 |
× |
4030 |
|
4040 |
InternalServerException |
接続先EADSサーバが保持するクラスタ構成情報と,EADSクライアントが保持するクラスタ構成情報に互換性がありません。 |
再起動した接続先EADSサーバのクラスタ構成情報が,EADSクライアントが保持するクラスタ構成情報と一致しません。 |
× |
4040 |
|
4060 |
InternalServerException |
replace()実行時,すでに格納されているvalueがcomparativeValueと一致しなかったため,valueを格納できませんでした。 |
Cacheクラスのreplace()で条件に指定したvalueとキャッシュ上のvalueが一致しませんでした。 |
× |
4060 |
|
4070 |
InternalServerException |
replace()実行時,指定したkeyが存在しなかったため(keyに関連づけられたvalueが存在しなかったため),valueを格納できませんでした。 |
Cacheクラスのreplace()で指定したkeyに関連づけられたvalueが存在しなかったため,valueの比較ができませんでした。 |
× |
4070 |
|
4080 |
InternalServerException |
create()実行時,すでに格納されているkeyが存在したため,valueを格納できませんでした。 |
Cacheクラスのcreate()で指定したkeyに関連づけられたvalueがすでに格納されています。 |
× |
4080 |
|
4090 |
InternalServerException |
update()実行時,格納されているkeyが存在しなかったため,valueを格納できませんでした。 |
Cacheクラスのupdate()で指定したkeyに関連づけられたvalueが格納されていません。 |
× |
4090 |
|
4100 |
InternalServerException |
リクエストを処理できるEADSサーバがありません。 |
次の要因が考えられます。
|
× |
4100 |
|
4110 |
InternalServerException |
EADSサーバの状態が,リクエストを実行できる状態ではありません。 |
接続先EADSサーバの状態がリクエストを実行できる状態でないため,リクエストを処理できませんでした。 |
× |
4000 |
|
4120 |
InternalServerException |
EADSサーバは,一時的にリクエストを実行できません。 |
スケールアウト処理中のため,受付済みのリクエストを一時的に処理できませんでした。スケールアウト処理が完了するまで待機しないでエラーとなる設定になっています。そのため,スケールアウト処理が完了したあとに,リクエストを再実行してください。 |
× |
4000 |
|
4200 |
InternalServerException |
キャッシュに対する操作を実行できませんでした。 |
接続先EADSサーバで何らかの問題が発生しているため,キャッシュを操作できない状態になっています。操作を中止してEADSサーバの状態を確認してください。 |
× |
4000 |
|
4210 |
InternalServerException |
指定したキャッシュが存在しないため,キャッシュに対する操作を実行できませんでした。 |
指定したキャッシュが存在しないため,キャッシュを操作できませんでした。指定したキャッシュに対する操作を中止して,EADSサーバの状態を確認してください。 |
× |
4000 |
|
4230 |
InternalServerException |
リクエスト処理中にクラスタ構成変更が発生したため,キャッシュに対する操作を実行できませんでした。 |
リクエスト処理中にクラスタ構成変更が発生したため,キャッシュを操作できませんでした。クラスタ構成の変更が完了したあとに,キャッシュに対する操作を再度実行してください。 |
× |
4000 |
|
4300 |
InternalServerException |
キャッシュに対する操作中に内部エラーが発生しましたが,データの多重化は発生しませんでした。 |
接続先EADSサーバでキャッシュに対する操作中,内部エラーが発生しました。データの多重化は発生していないため,ほかの正常なEADSサーバへの影響はありません。EADSサーバが縮退したあと,正常なEADSサーバに接続先が変更されると,同じ操作から処理を再開できます。 |
× |
4000 |
|
4310 |
InternalServerException |
キャッシュに対する操作中にEADSサーバで内部エラーが発生し,データ更新処理が失敗しました。 |
キャッシュに対する操作中,接続先EADSサーバで内部エラーが発生しました。データの多重化はすでに実行されているため,問題が発生した接続先EADSサーバが縮退したあとに正常なサーバに接続先が変更されると,データが更新された状態から操作を再開できます。 |
△ |
4000 |
|
4400 |
InternalServerException |
EADSサーバのリクエスト受信処理でノンブロッキングI/O通信バッファが不足しました。 |
接続先EADSサーバのリクエスト受信処理でノンブロッキングI/O通信バッファが不足しているため,リクエストを処理できませんでした。 |
× |
4000 |
|
4410 |
InternalServerException |
EADSサーバのレスポンス送信処理でノンブロッキングI/O通信バッファが不足しました。 |
接続先EADSサーバのレスポンス送信処理でノンブロッキングI/O通信バッファが不足しているため,レスポンスを送信できませんでした。 |
△ |
4000 |
|
4700 |
InternalServerException |
EADSサーバのユーザファンクション内でエラーが発生しました。 |
接続先EADSサーバのユーザファンクション内でエラーが発生しました。ユーザファンクション内の処理を確認してください。 |
− |
4000 |
|
4710 |
InternalServerException |
EADSサーバでユーザファンクションの戻り値のシリアライズに失敗しました。 |
接続先EADSサーバで実行したユーザファンクションの戻り値に,シリアライズできないオブジェクトを指定しています。 |
− |
4000 |
|
4720 |
InternalServerException |
ユーザファンクションの引数に,EADSサーバがデシリアライズできないオブジェクトを指定しています。 |
ユーザファンクションの引数に,接続先EADSサーバがデシリアライズできないオブジェクトを指定しています。 |
− |
4100 |
|
4730 |
InternalServerException |
指定したユーザファンクション名のユーザファンクションが,EADSサーバに存在しません。 |
指定したユーザファンクション名のユーザファンクションが,接続先EADSサーバに存在しません。 |
− |
4000 |
|
4800 |
InternalServerException |
データを格納するメモリの容量が不足しています。 |
接続先EADSサーバでデータを格納するメモリ(Explicitヒープ)の容量が不足しているため,リクエストを処理できませんでした。 |
× |
4000 |
|
4810 |
InternalServerException |
データを格納するキャッシュファイルの容量が不足しています。 |
接続先EADSサーバでデータを格納するキャッシュファイルの容量が不足しているため,リクエストを処理できませんでした。 |
× |
4000 |
|
4820 |
InternalServerException |
EADSサーバに格納できるkeyの数が上限に達しています。 |
接続先EADSサーバに格納できるkeyの数が上限に達しているため,リクエストを処理できませんでした。 |
× |
4000 |
|
4830 |
InternalServerException |
指定したkey,グループ名,またはvalueのサイズがクラスタに格納できる最大サイズを超えています。 |
指定したkey,グループ名,またはvalueのサイズがクラスタに格納できる最大サイズを超えているため,リクエストを処理できませんでした。 |
× |
4000 |
|
4840 |
InternalServerException |
接続先EADSサーバで,データを格納するメモリの容量が一時的に不足しています。 |
リバランス処理中は,EADSサーバでデータを格納するメモリ(Explicitヒープ)の容量が一時的に減少します。そのため,接続先EADSサーバでリクエストを処理できませんでした。 |
× |
4000 |
|
4850 |
InternalServerException |
接続先EADSサーバで,格納できるkeyの数が一時的に上限に達しています。 |
リバランス処理中は,EADSサーバに格納できるkeyの数の上限が一時的に減少します。そのため,接続先EADSサーバでリクエストを処理できませんでした。 |
× |
4000 |
|
4999 |
InternalServerException |
解析できない内部エラーがEADSサーバで発生しました。 |
接続先EADSサーバで内部エラーが発生しましたが,接続先EADSサーバのバージョンがEADSクライアントライブラリのバージョンより新しいため,解析できませんでした。 |
△ |
4000 |
|
5000 |
InternalClientException |
EADSクライアントで内部エラーが発生しました。 |
クライアントライブラリ内で予期しないエラーが発生しました。 |
△ |
5000 |
|
5010 |
InternalClientException |
EADSクライアント内でメモリ確保に失敗しました。 |
クライアントライブラリ内でメモリ確保に失敗しました。 |
△ |
5010 |
|
5020 |
InternalClientException |
一括操作の実行をキャンセルしました。 |
一括操作を継続できないため,未実行の操作をキャンセルしました。 |
× |
5020 |
|
6000 |
BatchOperationException |
一括操作のすべての操作に失敗しました。 |
データを一括で操作するAPIで実行しようとした操作は,すべて失敗しました。 |
− |
6000 |
|
6010 |
BatchOperationException |
一括操作の一部の操作に失敗しました。 |
データを一括で操作するAPIで実行しようとした操作のうち,一部が失敗しました。 |
− |
6010 |
- 注※
-
put(),remove()などのデータを更新するAPIの実行時にエラーコードが出力された場合に,データが更新されているかどうかを表しています。
記号の意味を次に示します。
△:データが更新されているかどうかは不明です。処理が完了したかどうか,確認してください。
×:データは更新されていません。
−:put(),remove()などのデータを更新するAPIの実行時に,このエラーコードは出力されません。