Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


9.5.1 APの運用に関連するパラメタ

APの運用に関連するパラメタの一覧を次の表に示します。

表9‒6 APの運用に関連するパラメタ一覧

項番

定義ファイル

パラメタ名

指定する値

デフォルト値

1

クライアント定義ファイル

eads.client.batchOperation.unit

1〜1024

10

2

eads.client.compat

0300

なし

〈この項の構成〉

(1) クライアント定義ファイル

(a) eads.client.batchOperation.unit

キャッシュ内のデータに対して一括操作を実行する際に,一度のEADSサーバとの通信で,何回データ操作を実行するかを指定します。このパラメタを指定することで,一括操作時の各リソースの使用量や使用率を調整できます。

このパラメタの指定値を大きくすることによる影響を次に示します。

  • EADSサーバとの通信回数の減少による,性能向上が期待できます。

  • 大量のデータ送信に伴い,ネットワークやメモリなどのリソースを占有することによって,性能に影響が出るおそれがあります。

注意事項

環境によって適切な値が異なります。動作検証を行った上で,適切な値を指定してください。

このパラメタの指定値は,次に示すAPIで使用されます。

次に示すAPIは,通信にvalueを含みません。このため,このパラメタの指定値に関係なく,一度のEADSサーバとの通信で,最大1,024回データ操作を実行します。

また,次に示すAPIは,このパラメタの指定値に関係なく,一度のEADSサーバとの通信で,対象の操作をすべて実行します。

(b) eads.client.compat

EADSクライアントが互換動作するバージョンを指定します。

0300を指定すると,03-60以前のEADSクライアントと同じエラーコードが返却されます。

0300以外の値を設定した場合,またはこのパラメタの指定を省略した場合は,使用しているEADSクライアントのバージョンのエラーコードが返却されます。