11.14 データの格納先の空き容量を管理したい
eads.cache.limiter.enableパラメタにtrueを指定すると,EADSサーバに格納できるデータ量(格納済みのkey数,Explicitヒープの空き容量,キャッシュファイルの空き容量)が監視されます。格納先の空き容量が不足することが予想される場合は,処理をエラーとすることで,EADSサーバがダウンすることを防ぐことができます。これを,データ総量監視機能といいます。
データ総量監視機能を有効にすると,keyの数,Explicitヒープの容量,およびキャッシュファイルの容量について,次に示す上限値を超えないように監視されます。
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keyの数の上限値
共通設定のeads.cache.keyCountパラメタの指定値
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Explicitヒープの容量の上限値(単位:メガバイト)
Explicitヒープの容量の上限値(単位:メガバイト)=
(共通設定のeads.java.external.heapsizeパラメタの指定値×0.97
−共通設定のeads.replication.external.heapsizeパラメタの指定値
−共通設定のeads.server.nonBlocking.external.heapsizeパラメタの指定値※)
÷共通設定のeads.replication.factorパラメタの指定値
- 注
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メガバイト未満の値は切り捨てられます。
- 注※
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サーバ定義のeads.server.nonBlocking.enableパラメタの指定値がfalseの場合は0を代入してください。
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キャッシュファイルの容量の上限値(単位:メガバイト)
キャッシュファイルの容量の上限値(単位:メガバイト)=
(キャッシュ定義のeads.cache.disk.filenumパラメタの指定値−2)
×(キャッシュ定義のeads.cache.disk.filesizeパラメタの指定値×1,024
−キャッシュ定義のeads.cache.disk.blocksizeパラメタの指定値×2)÷1,024
- 注
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メガバイト未満の値は切り捨てられます。
- ポイント
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データ総量監視機能を有効にした場合,データを格納することで上限値を超える(格納先の空き容量が不足する)ことが予想されるときに,処理がエラーになります。このため,格納先の空き容量が少ないときに,データを格納する処理を同時に多数実行しようとすると,処理がエラーになることがあります。
したがって,データ総量監視機能を使用する場合は,keyの数,Explicitヒープの容量,およびキャッシュファイルの容量について,実際に格納したい値より多めに見積もる必要があります。
データ総量監視機能を使用する場合の見積もりの方法については,「4. 必要なリソースを確認する」を参照してください。
なお,次に示す処理の間,データ総量監視機能は一時的に無効となります。
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スケールアウト処理
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データの読み込み(eztool importコマンド)
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永続データの再配置(eztool importecfコマンド)
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キャッシュの再開(eztool resumeコマンド)