Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


2.6.1 keyのグルーピング

keyにグループ名を指定することで,keyをグルーピングできます。ここでは,グループ名と要素名,およびグループの階層化について説明します。

〈この項の構成〉

(1) グループ名と要素名

keyにグループ名を指定することで,keyをグルーピングできます。

keyは「グループ名:要素名」の形式で定義します。グループ名と要素名はコロン(:)で区切ります。

keyをグルーピングする場合の,keyの構成を次の図に示します。

図2‒22 keyの構成

[図データ]

グループ名

特定のkeyをまとめるグループの名称です。

要素名

valueを一意に識別するための名称です。

グルーピングしない場合,これがkeyになります。

(2) グループ名と要素名の定義

keyは,キャッシュ内ではユニークにする必要があります。そのため,グループ名と要素名の組み合わせが同じkeyは同じキャッシュ内には定義できません。

次の図に示すように,格納先のキャッシュが異なれば,グループ名と要素名の組み合わせが同じでも,keyとして定義できます。

[図データ]

(3) グループの階層化

「Group1:Group2:Group3:ElementA」のように,複数のグループの名称を定義することで,グループを階層化できます。このとき,1つ1つのグループの名称をグループ階層名といいます。

グループを階層化することで,例えば,「Group1のデータのうち,Group2に属するデータの集計」といった,特定の階層に絞り込んだデータ操作もできます。

グループを階層化している場合,最上位階層のグループ階層名から,任意の階層のグループ階層名までをまとめたものがグループ名になります。例えば,「Group1:Group2:Group3:ElementA」の場合,グループ階層名は「Group1」,「Group2」および「Group3」,グループ名は「Group1」,「Group1:Group2」および「Group1:Group2:Group3」となります。