2.6.1 keyのグルーピング
keyにグループ名を指定することで,keyをグルーピングできます。ここでは,グループ名と要素名,およびグループの階層化について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) グループ名と要素名
keyにグループ名を指定することで,keyをグルーピングできます。
keyは「グループ名:要素名」の形式で定義します。グループ名と要素名はコロン(:)で区切ります。
keyをグルーピングする場合の,keyの構成を次の図に示します。
- グループ名
-
特定のkeyをまとめるグループの名称です。
- 要素名
-
valueを一意に識別するための名称です。
グルーピングしない場合,これがkeyになります。
(2) グループ名と要素名の定義
keyは,キャッシュ内ではユニークにする必要があります。そのため,グループ名と要素名の組み合わせが同じkeyは同じキャッシュ内には定義できません。
次の図に示すように,格納先のキャッシュが異なれば,グループ名と要素名の組み合わせが同じでも,keyとして定義できます。
(3) グループの階層化
「Group1:Group2:Group3:ElementA」のように,複数のグループの名称を定義することで,グループを階層化できます。このとき,1つ1つのグループの名称をグループ階層名といいます。
グループを階層化することで,例えば,「Group1のデータのうち,Group2に属するデータの集計」といった,特定の階層に絞り込んだデータ操作もできます。
グループを階層化している場合,最上位階層のグループ階層名から,任意の階層のグループ階層名までをまとめたものがグループ名になります。例えば,「Group1:Group2:Group3:ElementA」の場合,グループ階層名は「Group1」,「Group2」および「Group3」,グループ名は「Group1」,「Group1:Group2」および「Group1:Group2:Group3」となります。