Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


2.3.1 キャッシュの種類(キャッシュタイプ)

EADSで作成できるキャッシュの種類(キャッシュタイプ)には,次の3種類があります。運用方法に合わせた種類のキャッシュを作成してください。

表2‒1 キャッシュの種類(キャッシュタイプ)と特徴

項番

キャッシュの種類

データの格納先

特徴

1

メモリキャッシュ

メモリ領域

  • 高速にデータを参照・更新できます。

  • メモリ上でデータを管理するため,障害発生時にデータが消失するおそれがあります。

2

ディスクキャッシュ

ディスク領域

  • ファイルを使用することで,データを永続化できます。

  • データの参照・更新では,ディスクアクセスによるオーバヘッドが発生します。

  • 物理メモリ以上の大容量のデータを格納できます。

  • データを多重化する場合,多重度以上のEADSサーバに障害が発生しても,データの復旧ができます。

3

2Wayキャッシュ

メモリ領域およびディスク領域

  • 高速にデータを参照できます。

  • ファイルを使用することで,データを永続化できます。

  • データの更新では,ディスクアクセスによるオーバヘッドが発生します。

  • データを多重化する場合,多重度以上のEADSサーバに障害が発生しても,データの復旧ができます。