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インメモリデータグリッド uCosminexus Elastic Application Data store ユーザーズガイド


22.1 C言語のクライアントライブラリが提供する関数

C言語のクライアントライブラリでは,EADsのAPIとして次の表に示す関数を提供します。これらの関数は,C言語で記述したソースプログラムに,EADsが提供するヘッダファイルを取り込むことで使用できます。

なお,C言語のクライアントライブラリで使用できる関数(ead_terminate_client()を除く)はスレッドセーフです。

表22‒1 C言語のクライアントライブラリで使用できる関数とヘッダファイル

項番

関数名

機能

ヘッダファイル

1

ead_init_client()

クライアント定義に従って,EADsクライアントの初期設定をします。

eads.h

2

ead_init_client_n()

EADsクライアント名およびクライアント定義に従って,EADsクライアントの初期設定をします。

3

ead_start_cache()

キャッシュへのアクセスを開始します。指定したキャッシュにアクセスするためのハンドル(ポインタ)を取得します。

4

ead_stop_cache()

指定したキャッシュへのアクセスを終了します。

5

ead_terminate_client()

EADsクライアントを終了します。

6

ead_put()

valueをkeyに関連づけて格納します。

7

ead_put_array_value()

複数のvalueを連結して,keyに関連づけて格納します。

8

ead_create()

新規にkeyを格納する場合だけ,valueをkeyに関連づけて格納します。

9

ead_update()

指定したkeyがすでに格納されている場合だけ,valueをkeyに関連づけて格納します(valueを更新します)。

10

ead_replace()

指定したkeyに関連づけられているvalueを,条件として指定したvalue情報と比較します。valueが一致している場合だけ,valueをkeyに関連づけて格納します(valueを置換します)。

11

ead_get()

指定したkeyに関連づけられたvalueを取得します。

12

ead_remove()

指定したkey,およびkeyに関連づけられたvalueを削除します。

13

ead_execute_function()

グループを指定して,ユーザファンクションを実行します。

14

ead_execute_function_rt()

グループおよび受信タイムアウト時間を指定して,ユーザファンクションを実行します。

15

ead_execute_node_function()

EADsサーバを指定して,ユーザファンクションを実行します。

16

ead_execute_node_function_rt()

EADsサーバおよび受信タイムアウト時間を指定して,ユーザファンクションを実行します。

17

ead_get_nodelist()

EADsクライアントが保持している接続先EADsサーバの情報を取得します。

18

ead_get_node()

指定したkeyまたはグループが格納されている接続先EADsサーバの情報を取得します。

19

ead_get_slave_nodelist()

データのコピー先EADsサーバの情報を取得します。

〈この節の構成〉