ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework システム構築・運用ガイド
ここでは,「8.8.1(5) 指定できるパラメーター」で示したストリーム用プロパティファイルのパラメーターの詳細について説明します。
タイムスタンプ調整機能でタプルのフィルタリングをする場合に,フィルタリングの条件演算式を指定します。タプルのフィルタリングでは,条件演算式の列名に指定した列の内容と,定数に指定した内容に対して条件演算を行います。条件演算の結果,一致する内容を持つタプルはタイムスタンプ調整機能で保留し,一致しないタプルは破棄します。
条件演算式の記述方法については,「8.7.3 条件演算式の記述規則」を参照してください。
stream.filterModeパラメーターでconditionを指定した場合,このパラメーターを必ず指定してください。stream.filterModeパラメーターでunuseを指定した場合,このパラメーターの指定は無視されますが,パラメーターの形式チェックは実施されます。
このパラメーターは,クエリグループ用プロパティファイル,およびストリーム用プロパティファイルで指定できます。指定が重複した場合,または指定を省略した場合,次の優先順位で指定値が有効になります(1.>2.)。
タイムスタンプ調整機能でタプルのフィルタリングをするかどうかをunuseまたはconditionで指定します。大文字,小文字の区別はされません。
stream.timestampAccuracyパラメーターでunuseを指定した場合,このパラメーターの指定は無視されますが,パラメーターの形式チェックは実施されます。
このパラメーターは,クエリグループ用プロパティファイル,およびストリーム用プロパティファイルで指定できます。指定が重複した場合,または指定を省略した場合,次の優先順位で指定値が有効になります(1.>2.)。
入力ストリームキューで使用する要素数の上限値(システムコンフィグプロパティファイルのengine.maxQueueSizeパラメーターの指定値)に対する空きサイズのしきい値(単位:%)を1〜99の整数で指定します。
次に示す条件を満たした場合に,put(StreamTuple tuple)メソッドまたはput(ArrayList<StreamTuple> tuple_list)メソッドからSDPClientFreeInputQueueSizeThresholdOverExceptionの例外がスローされます。このとき,入力ストリームキューへのタプルの投入は,成功しています。
このパラメーターの指定値 ≧((入力ストリームキューの空きサイズ÷入力ストリームキューの最大サイズ)×100)
このパラメーターを省略した場合は,しきい値のチェックによる例外は発生しません。
sdptplputコマンドで入力ストリームキューにタプルを投入する場合,このパラメーターの指定は無効となります。
このパラメーターは,システムコンフィグプロパティファイル,クエリグループ用プロパティファイル,およびストリーム用プロパティファイルで指定できます。指定が重複した場合,または指定を省略した場合,次の優先順位で指定値が有効になります(1.>2.>3.)。
SDPサーバのメッセージログに,警告メッセージ(メッセージKFSP42032-W)を出力するかどうかをtrueまたはfalseで指定します。大文字,小文字の区別はされません。
このパラメーターの指定は,stream.freeInputQueueSizeThresholdパラメーターが指定された場合だけ有効です。
なお,警告メッセージが出力されるのは,このパラメーターでtrueを指定し,次の条件を満たした場合です。
stream.freeInputQueueSizeThresholdパラメーターの指定値 ≧((入力ストリームキューの空きサイズ÷入力ストリームキューの最大サイズ)×100)
このパラメーターは,システムコンフィグプロパティファイル,クエリグループ用プロパティファイル,およびストリーム用プロパティファイルで指定できます。指定が重複した場合,または指定を省略した場合,次の優先順位で指定値が有効になります(1.>2.>3.)。
タイムスタンプ調整機能で保留できるタプル数の上限値を1〜1048576の整数で指定します。
このパラメーターで指定したタプル数の上限値は,個々の入力ストリームのタイムスタンプ調整機能に対する上限値となります。
タプル数がこのパラメーターで指定した上限値を超えると,クエリグループが閉塞されます。
このパラメーターは,システムコンフィグプロパティファイル,クエリグループ用プロパティファイル,およびストリーム用プロパティファイルで指定できます。指定が重複した場合,または指定を省略した場合,次の優先順位で指定値が有効になります(1.>2.>3.)。
このプロパティファイルの定義内容を適用するストリームの名称を指定します。
指定したストリームの名称は,すべて大文字として扱われます。このパラメーターの指定がない場合は,エラーになります。
タイムスタンプ調整機能の時刻単位と時刻調整範囲を指定します。大文字,小文字の区別はされません。
時刻単位 | 指定範囲 |
---|---|
sec(秒) | 0〜59の整数 |
msec(ミリ秒) | 0〜999の整数 |
usec(マイクロ秒) | 0〜999の整数 |
このパラメーターは,システムコンフィグプロパティファイル,クエリグループ用プロパティファイル,およびストリーム用プロパティファイルで指定できます。指定が重複した場合,または指定を省略した場合,次の優先順位で指定値が有効になります(1.>2.>3.)。
タプル内の時刻データ列名を指定します。大文字,小文字の区別はされません。
時刻データとして指定できるデータ型は,TIMESTAMP型だけです。
時刻データの範囲は,GMT(グリニッジ標準時)の1970/01/01 00:00:00.000000000から2261/12/31 23:59:59.999999999までになります。それ以外の時刻を指定した場合は,ストリームデータ送信時に例外が発生します。日本標準時はGMTより9時間あとであることに注意してください。
このパラメーターは,システムコンフィグプロパティファイル,クエリグループ用プロパティファイル,およびストリーム用プロパティファイルで指定できます。指定が重複した場合,または指定を省略した場合,次の優先順位で指定値が有効になります(1.>2.>3.)。
タプルログファイルのバックアップを残す最大世代数を0〜10の整数で指定します。
このパラメーターは,システムコンフィグプロパティファイル,クエリグループ用プロパティファイル,およびストリーム用プロパティファイルで指定できます。指定が重複した場合,または指定を省略した場合,次の優先順位で指定値が有効になります(1.>2.>3.)。
タプルログのバッファーの面数を3〜512の整数で指定します。
このパラメーターは,システムコンフィグプロパティファイル,クエリグループ用プロパティファイル,およびストリーム用プロパティファイルで指定できます。指定が重複した場合,または指定を省略した場合,次の優先順位で指定値が有効になります(1.>2.>3.)。
タプルログのバッファーの最大サイズ(単位:キロバイト)を1〜2048000の整数で指定します。
このパラメーターは,システムコンフィグプロパティファイル,クエリグループ用プロパティファイル,およびストリーム用プロパティファイルで指定できます。指定が重複した場合,または指定を省略した場合,次の優先順位で指定値が有効になります(1.>2.>3.)。
タプルログファイルの最大ファイル数を3〜512の整数で指定します。
このパラメーターは,システムコンフィグプロパティファイル,クエリグループ用プロパティファイル,およびストリーム用プロパティファイルで指定できます。指定が重複した場合,または指定を省略した場合,次の優先順位で指定値が有効になります(1.>2.>3.)。
タプルログファイルの最大サイズ(単位:メガバイト)を1〜2048の整数で指定します。
このパラメーターは,システムコンフィグプロパティファイル,クエリグループ用プロパティファイル,およびストリーム用プロパティファイルで指定できます。指定が重複した場合,または指定を省略した場合,次の優先順位で指定値が有効になります(1.>2.>3.)。
タプルログの出力レベルを1〜3の整数で指定します。
このパラメーターは,システムコンフィグプロパティファイル,クエリグループ用プロパティファイル,およびストリーム用プロパティファイルで指定できます。指定が重複した場合,または指定を省略した場合,次の優先順位で指定値が有効になります(1.>2.>3.)。
タプルログのファイルへの出力契機をBUFFERまたはNONEで指定します。大文字,小文字の区別はされません。
このパラメーターは,システムコンフィグプロパティファイル,クエリグループ用プロパティファイル,およびストリーム用プロパティファイルで指定できます。指定が重複した場合,または指定を省略した場合,次の優先順位で指定値が有効になります(1.>2.>3.)。
タプルログのバッファーの枯渇時にバッファーを上書きするかどうかをtrueまたはfalseで指定します。大文字,小文字の区別はされません。
このパラメーターは,システムコンフィグプロパティファイル,クエリグループ用プロパティファイル,およびストリーム用プロパティファイルで指定できます。指定が重複した場合,または指定を省略した場合,次の順位で指定値が有効になります(1.>2.>3.)。
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