ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework システム構築・運用ガイド

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8.7.3 条件演算式の記述規則

ここでは,stream.filterConditionパラメーターで指定する条件演算式の記述規則について説明します。

<この項の構成>
(1) 条件演算式の形式
(2) 条件演算式の記述例
(3) 条件演算式の注意事項

(1) 条件演算式の形式

条件演算式は,次の形式で記述します。

'('列名 比較演算子 定数')'[{AND | OR}'('列名 比較演算子 定数')'
                          {AND | OR}'('列名 比較演算子 定数')'…]

複数の比較演算を組み合わせる場合は,演算式をANDまたはORでつないで指定します。指定できる演算式の数は1〜10個です。

条件演算式に指定できる要素について説明します。

列名
比較演算対象の列名を指定します。列名はストリームの定義(register stream句)のスキーマ指定文字列で指定した列名を指定します。
比較演算子
条件の判定をするための演算子を指定します。指定できる比較演算子の種類およびその意味を次の表に示します。
比較演算子 比較演算子の使用例 使用例の意味
<= A <= B AはB以下
>= A >= B AはB以上
< A < B AはBより小さい
> A > B AはBより大きい
= A = B AはBと等しい
!= A != B AはBと等しくない
定数
比較演算を実施する対象の値を整定数または文字列定数で指定します。
  • 整定数
    比較演算を数値で実施する場合に指定します。数値として指定できる範囲は,-9223372036854775808〜9223372036854775807の整数になります。
  • 文字列定数
    比較演算を文字列で実施する場合に指定します。文字列を指定する場合はアポストロフィ(')で囲んで記述してください。文字列として指定できるのは半角文字,および全角文字です。指定できる文字数は,100文字以内です。

(2) 条件演算式の記述例

条件演算式の記述例を次に示します。

stream.filterCondition=(xxx='abc')AND(zzz>18)AND(zzz<60)

この例では,列名xxxがabcで,列名zzzが18より大きく60より小さいタプルだけを保留します。

(3) 条件演算式の注意事項