ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework システム構築・運用ガイド

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8.9 インプロセス連携用プロパティファイル

<この節の構成>
(1) 記述形式
(2) ファイル名
(3) ファイルの格納先
(4) 説明
(5) 指定できるパラメーター

(1) 記述形式

パラメーターは次の形式で記述します。

<パラメーター名>=<値>

(2) ファイル名

user_app.<アダプターグループ名またはアダプター名>.properties

標準提供アダプターの場合はアダプターグループ名を,カスタムアダプターの場合はアダプター名を,英数字(0〜9,a〜z,A〜Z)とアンダーライン(_)で指定します。指定できる文字数は,1〜32文字です。なお,インプロセス連携をするアダプターグループ名またはアダプター名の先頭に使用できる文字は半角英文字だけです。

(3) ファイルの格納先

このファイルは,必ず次のディレクトリに格納してください。

<運用ディレクトリ>\conf\

(4) 説明

インプロセス連携をするアダプターのクラス名やjarファイルのパスを設定します。インプロセス連携をする場合だけ,標準提供アダプターはアダプターグループごと,カスタムアダプターはアダプターごとに作成します。

(5) 指定できるパラメーター

指定できるパラメーターとデフォルト値を次の表に示します。

表8-7 指定できるパラメーターとデフォルト値(インプロセス連携用プロパティファイル)

項番 パラメーター名 内容 デフォルト値
1 user_app.classname インプロセスで連携するアダプターグループまたはアダプターのメインクラス名を指定します。※1
このクラスは,システムが提供するinterfaceクラスを実装したクラスとなります。
インプロセスで連携する場合,このパラメーターの指定がないと,エラーとなります。
なし
2 user_app.classpath_dir user_app.classnameパラメーターで指定されたクラスに対するクラスファイルの格納ディレクトリのパス,またはjarファイルのパスを指定します。※1 ※2
パスは,絶対パスまたは運用ディレクトリからの相対パスで指定します。
このパラメーターに指定できるパスは一つだけです。
インプロセスで連携する場合,このパラメーターの指定がないと,エラーとなります。
なし
注※1
標準提供アダプターの場合は,指定値は固定です。次の値を指定してください。
user_app.classname=jp.co.Hitachi.soft.sdp.adaptor.AdaptorManager
user_app.classpath_dir=<インストールディレクトリ>\\lib\\sdp.jar
注※2
SDPサーバ用JavaVMオプションファイルのSDP_CLASS_PATHパラメーターで指定したパスにjarファイルが存在する場合,SDP_CLASS_PATHパラメーターで指定したパスにあるjarファイルが優先されます。
ユーザーが作成したインプロセス連携アダプターから,このパラメーターに指定したクラスパス以外のパスを参照する場合は,SDPサーバ用JavaVMオプションファイルのSDP_CLASS_PATHパラメーターにパスを指定してください。なお,SDPサーバ用JavaVMオプションファイルのSDP_CLASS_PATHパラメーターに指定したパスは,SDPサーバの起動時だけ読み込まれます。そのため,SDPサーバの起動後にパスの値やjarファイルの内容を変更しても反映されません。