ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework システム構築・運用ガイド
標準提供アダプターを起動または停止したあと,アダプターグループの起動状態およびデータ処理の状態を確認し,標準提供アダプターが正常に起動または停止しているか,およびデータの送受信が正常に行われているかを確認します。
アダプターグループの起動・停止の確認,およびデータ処理の確認の手順について説明します。
- <この項の構成>
- (1) アダプターグループの起動・停止の確認
- (2) データ送受信の結果の確認
コマンドを実行して標準提供アダプターを起動または停止したあと,標準提供アダプターが正常に起動または停止したかどうかを確認します。アダプターグループの起動状態は,エラーメッセージおよびコマンドの戻り値で確認します。
- エラーメッセージの確認
次の二つの項目を参照して,E(Error)またはW(Warning)のメッセージがないことを確認します。
- 標準提供アダプターの起動または停止のコマンドを実行したコンソール
- <運用ディレクトリ>\logsに出力されるアダプターのログファイル
なお,メッセージKFSP56101-Eが出力された場合,アダプター構成定義ファイルのXMLスキーマの検証でエラーが起きていることを示しています。この場合,メッセージの詳細情報に表示されているエラー識別子とメッセージを基に,エラーの原因を特定します。識別子の一覧は,W3CによるXML Schemaの仕様書のPart1: Structures Appendices Cに記載されています。
例えば,インプロセスグループ定義のInprocessGroupDefinitionタグにname属性を記述しなかった場合,メッセージKFSP56101-Eの詳細情報は次のようになります。
KECX06032-E cvc-complex-type.4: Attribute 'name' must appear on element 'adp:InprocessGroupDefinition'.
この詳細情報の場合,識別子は”cvc-complex-type.4”となります。これは,「Validation Rule: Element Locally Valid (Complex Type)」の4に記載された規則に違反していることを示します。
- コマンドの戻り値の確認
標準提供アダプターの起動または停止のコマンドを実行したコンソールで次のコマンドを実行し,結果が「0」となることを確認します。
echo %ERRORLEVEL%
標準提供アダプターの起動の場合,SDPサーバとアダプターとのデータの送受信が正常に行われていることを次のことから確認します。
- エラーメッセージの確認
次の二つの項目を参照して,メッセージIDにEまたはWがあるメッセージがないことを確認します。
- 標準提供アダプターの起動またはSDPサーバの起動コマンドを実行したコンソール
- <運用ディレクトリ>\logsに出力されるアダプターおよびSDPサーバのメッセージログファイル
ログファイルについては,「6.2(5) ログファイル」,および「6.3.1 ログファイルの詳細」を参照してください。
- データ送受信の結果の確認
入力元ファイルとタプルログの結果を突き合わせて,入力アダプターから送信したタプルがSDPサーバに送信されているかを確認します。また,クエリとファイル出力の出力データから期待通りの結果が出力されていることを確認します。
タプルログについては,「6.2(9) タプルログ」,および「6.3.4 タプルログの詳細」を参照してください。
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