ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework システム構築・運用ガイド

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6.3.4 タプルログの詳細

タプルログとは,入力タプルおよび出力タプルの情報が出力されるログファイルです。タプルログは,ストリームキューごとに出力されます。タプルログは次の目的で使用できます。

クエリの再実行については,「4.3.1 クエリの再実行」を参照してください。

タプルログの出力と表示の流れを次の図に示します。

図6-2 タプルログの出力と表示の流れ

[図データ]

<この項の構成>
(1) タプルログの出力
(2) タプルログの名称
(3) タプルログの表示

(1) タプルログの出力

タプルログを出力するかどうかは,次に示すファイルの「tpl.」で始まるパラメーターで指定します。

各ファイルについては,「8. SDPサーバ用定義ファイル」を参照してください。

タプルログは,ストリームキューごとに用意されたタプルログバッファーにバッファリングされ,ファイルに出力されます。タプルログの出力契機を次の表に示します。

表6-9 タプルログの出力契機

項番 タプルログの出力契機 ファイル出力されるタプルログ
1 tpl.bufferSizeパラメーターの指定値を超えたとき バッファリングしているタプルログ。
2 入力ストリームキューに対して,putEndメソッドを実行したとき 入力ストリームキューでバッファリングしているすべてのタプルログ。
3 クエリグループ内のすべての入力ストリームキューに対して,putEndメソッドを実行したとき クエリグループ内の,出力ストリームキューでバッファリングしているすべてのタプルログ。
4 クエリグループを停止したとき クエリグループ内の,ストリームキューでバッファリングしているすべてのタプルログ。
5 SDPサーバを終了したとき SDPサーバ内の,ストリームキューでバッファリングしているすべてのタプルログ。

タプルログは,tpl.fileCountパラメーターで指定した面数のファイルに対してラップアラウンドで出力されます。タプルログの切り替え契機を次の表に示します。

表6-10 タプルログの切り替え契機

項番 タプルログの切り替え契機 切り替えるタプルログ
1 tpl.fileSizeパラメーターの指定値を超えたとき 満杯になったタプルログ。
2 クエリグループ内のすべての入力ストリームキューに対して,putEndメソッドを実行したとき クエリグループ内のストリームキューのタプルログ。

なお,次の場合は,タプルログが出力されません。

(2) タプルログの名称

タプルログの出力先ディレクトリには,次のファイルが出力されます。なお,ファイルのアクセス権限は,sdpstartコマンドを実行したユーザーの権限に従います。

それぞれのファイルは,次の名称で出力されます。

タプルログ
tpl_<クエリグループ名>-<ストリーム名>_<ファイル通番>
タプルログのバックアップファイル
tpl_<クエリグループ名>-<ストリーム名>_<ファイル通番>.bk<バックアップ世代番号>

ファイル名中の各項目について,次に示します。

(3) タプルログの表示

出力されたタプルログの情報は,sdptpllsコマンドを実行することで確認できます。

sdptpllsコマンドについては,「7. コマンド」の「sdptplls(タプル情報の表示)」を参照してください。