ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework システム構築・運用ガイド

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6.3.1 ログファイルの詳細

Stream Data Platform - AFでは,次のログファイルが出力されます。

注※
ログファイルの通番を指します。ファイルの面数がnの場合は,n(1〜16)の数値が入ります。

なお,これらのファイルに出力されるメッセージは,SDPサーバが出力するメッセージだけです。コマンド,およびアダプターが出力するメッセージは出力されません。

<この項の構成>
(1) ログファイルの概要
(2) ログファイルの出力形式
(3) 標準出力に出力するメッセージ
(4) ログファイル処理中のエラー

(1) ログファイルの概要

ログファイルのサイズと出力先ファイルの切り替えタイミングなどを次の表に示します。

表6-3 ログファイルの概要

項目 説明
ファイルサイズ ファイルサイズは,ログファイル出力用プロパティファイル(logger.properties)で指定します。ファイルサイズの限界に近くなると,出力するメッセージ内容によっては指定サイズを超えることがあります。
出力先ファイルの切り替えタイミング ファイルの切り替えタイミングは,出力中のファイルサイズが指定サイズを超えたときです。出力先ファイルの面数は,ログファイル出力用プロパティファイル(logger.properties)で変更できます。
ファイルの切り替え時のサイズ ファイルの切り替え発生時の,切り替え先のファイルサイズは,0(全行削除)になります。
ファイルの切り替え時の動作 ファイルの切り替え発生時には全行削除し,ファイルの先頭から出力し直します。
プロセス再起動時の出力ファイル判定 プロセス再起動時にファイルのタイムスタンプが最新のものに対して,追加で出力を行います。

ログファイル出力用プロパティファイルについては,「8.10 ログファイル出力用プロパティファイル(logger.properties)」を参照してください。

(2) ログファイルの出力形式

ログファイルの出力形式について説明します。ログファイルは,次のフォーマットで出力されます。

<番号> <日付> <時刻> <アプリケーション名> <pid> <tid> <メッセージID> <メッセージ種別> <メッセージテキスト>
(凡例)
番号:トレースレコードの通番(4けた)
日付:トレースの取得日付(yyyy/mm/dd)
時刻:トレースの取得時刻(hh:mm:ss.sss)
アプリケーション名:SDPServer vvrrss(vvrrss:バージョン番号,リビジョン番号,および限定コード)
pid:プロセスID
tid:スレッド識別子
メッセージID:KFSPnnnnn-x
メッセージ種別:次の値が出力されます。
  • EC:例外発生
  • ER:エラーメッセージ
  • 設定なし:ECとER以外
メッセージテキスト:メッセージIDに対応するメッセージ

メッセージについては,マニュアル「uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework メッセージ」を参照してください。

ログファイルの出力例を次に示します。

0000 2010/10/15 18:46:07.723     SDPServer 0100    01642BD6 0179F36B KFSP81002-I  サーバを起動しました。
0001 2010/10/15 18:46:21.614     SDPServer 0100    01642BD6 0179F36B KFSP81003-I  サーバを停止します。
0002 2010/10/15 18:46:21.630     SDPServer 0100    01642BD6 0179F36B KFSP81004-I  サーバを停止しました。

(3) 標準出力に出力するメッセージ

SDPサーバ,およびアダプターの起動・停止に関するメッセージは,標準出力(または標準エラー出力)に出力されます。また,メッセージによってはログファイルにも出力されます。

なお,ログファイル出力処理の初期化前に出力される次のメッセージは,すべて標準出力または標準エラー出力に出力されます。

標準出力または標準エラー出力に出力されるメッセージには,ログファイルに出力されるメッセージと出力されないメッセージがあります。SDPサーバの起動・停止に関するメッセージ,およびアダプターの起動・停止に関するメッセージのログファイルへの出力可否を次の表に示します。なお,メッセージの内容については,マニュアル「uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework メッセージ」を参照してください。

表6-4 標準出力に出力されるメッセージのログファイルへの出力可否(SDPサーバの起動・停止のメッセージ)

項番 メッセージID ログファイル出力
1 KFSP41001-E ×
2 KFSP41002-E ×
3 KFSP41003-E ×
4 KFSP51001-W
5 KFSP51002-W
6 KFSP51003-W
7 KFSP51004-E
8 KFSP61004-E
9 KFSP61005-E
10 KFSP61006-E ×
11 KFSP61007-E
12 KFSP61008-E ×
13 KFSP61009-E ×
14 KFSP62000-E
15 KFSP81001-I ×
16 KFSP81002-I
17 KFSP81003-I
18 KFSP81004-I
19 KFSP81005-I
20 KFSP81006-I
(凡例)
○:ログファイルに出力されます。
×:ログファイルに出力されません。
注※
ログ初期化前の場合は標準出力または標準エラー出力にだけ出力されます。

表6-5 標準出力に出力されるメッセージのログファイルへの出力可否(アダプターの起動・停止のメッセージ)

項番 メッセージID ログファイル出力
1 KFSP46002-W ×
2 KFSP46101-E ×
3 KFSP46115-E ×
4 KFSP56003-E ×
5 KFSP56004-I ×
6 KFSP56101-E ×
7 KFSP86001-I
8 KFSP86002-I
9 KFSP86003-I
10 KFSP86004-I
11 KFSP86005-I
12 KFSP86006-I
13 KFSP86007-I
14 KFSP86008-I
15 KFSP86009-I
16 KFSP86011-I
17 KFSP86018-E
18 KFSP86019-I
19 KFSP86020-I
20 KFSP86022-E ×
21 KFSP86101-I ×
22 KFSP86102-I ×
(凡例)
○:ログファイルに出力されます。
×:ログファイルに出力されません。

(4) ログファイル処理中のエラー

ログファイルの初期化処理でエラーが発生した場合,エラーメッセージを出力します。メッセージの出力処理でエラーが発生した場合は,ログファイルの出力先を標準出力または標準エラー出力に切り替えてメッセージを出力します。

このとき,デフォルトの設定ではSDPサーバが停止されます。