uCosminexus DocumentBroker Version 3 Standard GUI 操作ガイド

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2.4 アクセス権と実行できる操作の関係

DocumentBroker Standard GUIでは,文書フォルダ,文書,およびルートに対して,作成時にアクセス権を設定できます。また,作成後にアクセス権を更新することもできます。

この節では,文書フォルダ,文書,およびルートに対するアクセス権と実行できる操作の関係について説明します。なお,ユーザの種類により,同じアクセス権の場合でも操作できる範囲は異なります。ユーザの種類の詳細については「1.2.4 DocumentBroker Standard GUIを利用するユーザの種類」を参照してください。

<この節の構成>
(1) 文書フォルダに対するアクセス権と実行できる操作
(2) 文書に対するアクセス権と実行できる操作
(3) ルートに対するアクセス権と実行できる操作

(1) 文書フォルダに対するアクセス権と実行できる操作

文書フォルダに対するアクセス権は,全ユーザ,ユーザ,組織,およびグループの単位で設定できます。設定できるアクセス権は,「全て」,「更新」,「リンク」,「参照」,「なし」のうちのどれかです。

文書フォルダのアクセス権は,文書フォルダの所有者,またはシステム管理者だけが更新できます。

アクセス権と実行できる操作の関係を次の表に示します。

表2-2 文書フォルダのアクセス権と実行できる操作

項番 実行できる操作 アクセス権
全て 更新 リンク 参照 なし
1 文書フォルダの下位に文書,またはフォルダを作成する × ×
2 文書フォルダの名前,またはコメントを変更する × × ×
3 文書フォルダに格納されている文書の一覧を参照する ×
4 文書フォルダに格納されている文書の文書リンクを参照する ×
5 文書フォルダのプロパティを参照する ×
6 文書フォルダのアクセス権を参照する ×
7 文書フォルダの下位の文書を検索する ×
8 文書フォルダを削除する × × × ×

(凡例)
○:実行できます。
×:実行できません。
注意
アクセス権は「全て>更新>リンク>参照>なし」の関係にあります。「全て」には「更新」,「リンク」,「参照」のアクセス権が含まれます。「更新」には「リンク」,「参照」のアクセス権が含まれます。「リンク」には「参照」のアクセス権が含まれます。

(2) 文書に対するアクセス権と実行できる操作

文書に対するアクセス権は,全ユーザ,ユーザ,組織,およびグループの単位で設定できます。設定できるアクセス権は,「全て」,「更新」,「リンク」,「参照」,「なし」のうちのどれかです。

文書のアクセス権は,文書の所有者,またはシステム管理者だけが更新できます。

アクセス権と実行できる操作の関係を次の表に示します。なお,文書の所有者は次の表に示すすべての操作を実行できます。

表2-3 文書のアクセス権と実行できる操作

項番 実行できる操作 アクセス権
全て 更新 リンク 参照 なし
1 登録 文書を登録する※1 × ×
2 更新 文書をチェックアウトする × × ×
3 文書をチェックインする※2 × × ×
4 文書のチェックアウトを取り消す※2,※3 × × ×
5 空文書に文書ファイルを登録する × × ×
6 文書のプロパティを更新する × × ×
7 文書間のリンクを設定する リンク元の文書 × ×
リンク先の文書 ×
8 コピー 文書をコピーする※4 ×
9 移動 文書を移動する※4,※5 × ×
10 参照 文書ファイルを参照する ×
11 文書のプロパティを参照する ×
12 文書の更新履歴を参照する ×
13 文書のアクセス権を参照する ×
14 文書間のリンクを参照する リンク元の文書 ×
リンク先の文書 ×
15 文書のURLをコピーする ×
16 検索 文書を検索する ×
17 検証 公開文書の原本性を検証する ×
18 削除 文書をごみ箱に入れる × × ×
19 ごみ箱の文書を元の場所に戻す × × ×
20 文書をごみ箱から削除する × × × ×
21 文書を直接削除する × × × ×
22 文書の更新履歴から過去の履歴を削除する × × × ×
23 文書間のリンクを削除する リンク元の文書 × ×
リンク先の文書 ×

(凡例)
○:実行できます。
×:実行できません。

注※1
文書を登録する文書フォルダに対して,「リンク」以上の権限が必要です。

注※2
文書をチェックアウトしたユーザだけが実行できます。

注※3
システム管理者はアクセス権に関係なく,ほかのユーザがチェックアウトした文書のチェックアウトも取り消せます。

注※4
文書をコピーまたは移動できるかどうかは,コピー先,移動先の文書フォルダのアクセス権によっても異なります。コピー先,移動先の文書フォルダに必要なアクセス権については,「7.2 文書をコピーする」または「7.3 文書を移動する」を参照してください。

注※5
文書の所有者またはシステム管理者だけが実行できます。なお,システム管理者の設定によっては,文書に対する「全て」の権限のあるユーザも実行できます。
注意
アクセス権は「全て>更新>リンク>参照>なし」の関係にあります。「全て」には「更新」,「リンク」,「参照」のアクセス権が含まれます。「更新」には「リンク」,「参照」のアクセス権が含まれます。「リンク」には「参照」のアクセス権が含まれます。

(3) ルートに対するアクセス権と実行できる操作

ルートに対するアクセス権は,全ユーザ,ユーザ,組織,およびグループの単位で設定できます。設定できるアクセス権は,「全て」,「更新」,「参照」,「なし」のうちのどれかです。

ルートのアクセス権は,ルートの所有者,またはシステム管理者だけが更新できます。

アクセス権と実行できる操作の関係を次の表に示します。

表2-4 ルートのアクセス権と実行できる操作

項番 実行できる操作 アクセス権
全て 更新 参照 なし
1 ルートを基にして,案件を作成する ×
2 ルートをコピーして,ルートを作成する ×
3 ルートの詳細を参照する ×
4 ルートのアクセス権を参照する ×
5 ルートを削除する × × ×

(凡例)
○:実行できます。
×:実行できません。

注※
ルート管理者だけが実行できます。
注意
アクセス権は「全て>更新>参照>なし」の関係にあります。「全て」には「更新」,「参照」のアクセス権が含まれます。「更新」には「参照」のアクセス権が含まれます。