JP1/Cm2/Network Element Configuration CLI運用ガイド
SLBの設定で,バインド構成情報を設定する場合,ncvclcmdコマンド実行時にSetBindConfコマンドを指定します。SetBindConfコマンドの定義内容は,あらかじめ構成パラメーター定義ファイル上にSetBindConfパラメーターを使用して定義しておく必要があります。
SetBindConfコマンドの定義内容は,SetBindConfパラメーターを使用して定義します。SetBindConfパラメーターは,名前空間nc-x.xを使用して定義しますが,スイッチ固有の定義内容については,該当するスイッチの名前空間で定義します。なお,名前空間nc-x.xのバージョンは任意です。
SetBindConfパラメーター内で使用する名前空間について次の表に示します。
表4-19 SetBindConfパラメーター内で使用するスイッチ別の名前空間
名前空間名 説明 略称※ http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/jp1cm2nc/ncvcl/namespaces/bigip1500-1.0 BIG-IP1500に関するパラメーターを記述するときに使用する名前空間です。 bigip1500-1.0 http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/jp1cm2nc/ncvcl/namespaces/bigip6400-1.0 BIG-IP6400に関するパラメーターを記述するときに使用する名前空間です。 bigip6400-1.0
- 注※
- このマニュアル内で使用する名前空間名の略称です。
構成パラメーター定義ファイルのSetBindConfパラメーター部分について,使用する名前空間ごとに説明します。
- <この項の構成>
- (1) SetBindConfパラメーターの内容(名前空間nc-x.x部分)
- (2) SetBindConfパラメーターの内容(名前空間bigip1500-1.0またはbigip6400-1.0部分)
(1) SetBindConfパラメーターの内容(名前空間nc-x.x部分)
構成パラメーター定義ファイルのSetBindConfパラメーターのうち,名前空間nc-x.xを使用して定義する部分について説明します。名前空間x.xのバージョンは任意です。
(a) 形式
SetBindConfパラメーターの形式(名前空間nc-x.x部分)を次に示します。ここでは,名前空間nc-1.0を使用した形式を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ncvcl_nc xmlns="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/jp1cm2nc/ncvcl/namespaces/nc-1.0"> <CommandList> <SLB> <SetBindConf> <SetBindConf_Work Name="ワーク名" SwitchName="スイッチ名"> <BindConf_Local> : スイッチ固有の定義内容※ : </BindConf_Local> </SetBindConf_Work> </SetBindConf> </SLB> </CommandList> </ncvcl_nc>
- 注※
- 該当するスイッチの名前空間を使用して,スイッチ固有の定義内容を指定します。
(b) パラメーターの内容
SetBindConfパラメーターを構成する各パラメーター(名前空間nc-x.x部分)を次の表に示します。
表4-20 SetBindConfパラメーターを構成するパラメーター(名前空間nc-x.x部分)
パラメーター 定義内容 説明 区分 SetBindConf_Work SetBindConfのワーク SetBindConfについて,ワークを定義します。
NameおよびSwitchNameを属性に指定します。
配下にバインド構成情報を設定します。
ワークは,複数定義でき,それぞれがコマンドに対して独立しています。必須 Name ワーク名 SetBindConf_Workの属性です。ワーク名を255バイト以内で定義します。使用できる文字は,半角英数字および記号です。
この属性で指定した値は,ncvclcmdコマンド実行時に,-wオプションでワーク名を指定する場合に使用します。必須 SwitchName スイッチ名 SetBindConf_Workの属性です。設定対象スイッチ名を255バイト以内で指定します。 必須 BindConf_Local スイッチ固有パラメーターリスト SetBindConf_Workの配下に指定します。
配下に各種スイッチ固有のパラメーターを複数設定できます。ただし,スイッチ固有のパラメーターは,スイッチごとに一とおりだけ設定できます。
スイッチ固有のパラメーターが複数ある場合,設定対象スイッチに対応したパラメーターが選択され,ほかの設定は無視されます。任意
- (凡例)
- 必須:必ず指定する。
- 任意:任意に指定する。
- 注
- 文字列を指定するパラメーターの場合,XMLの文法上使用できない文字(「<」,「>」,「"」,「'」,「&」)を使用したい場合は,実体参照を使用してください。
- 実体参照については,「4.5(3) XMLの文法上使用できない文字を使用する場合」を参照してください。
(2) SetBindConfパラメーターの内容(名前空間bigip1500-1.0またはbigip6400-1.0部分)
構成パラメーター定義ファイルのSetBindConfパラメーターのうち,名前空間bigip1500-1.0またはbigip6400-1.0を使用して定義する部分について説明します。
(a) 形式
SetBindConfパラメーターの形式(名前空間bigip1500-1.0またはbigip6400-1.0部分)を次に示します。ここでは,BIG-IP6400の設定をする場合の形式を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ncvcl_nc xmlns="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/jp1cm2nc/ncvcl/namespaces/nc-1.0"> : 名前空間nc-1.0を使用した定義内容 : <BindConf_Local> <BindConf xmlns="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/jp1cm2nc/ncvcl/namespaces/bigip6400-1.0">※ <BindList> <Bind Operation="操作種別" V-ServerName="論理サーバ名" V-PortName="論理サーバポート名"> <BindPool PoolName="プール名"/> </Bind> </BindList> </BindConf> </BindConf_Local> : 名前空間nc-1.0を使用した定義内容 : </ncvcl_nc>
- 注※
- BIG-IP1500またはBIG-IP6400固有の定義内容を指定するために,名前空間bigip1500-1.0またはbigip6400-1.0を指定します。
(b) パラメーターの内容
SetBindConfパラメーターを構成する各パラメーター(名前空間bigip1500-1.0またはbigip6400-1.0部分)を次の表に示します。
表4-21 SetBindConfパラメーターを構成するパラメーター(名前空間bigip1500-1.0またはbigip6400-1.0部分)
パラメーター 定義内容 説明 区分 BindConf バインド構成情報 名前空間nc-1.0のBindConf_Localの配下に指定します。 必須 BindList バインド構成リスト BindConfの配下に指定します。
配下にバインドを複数設定できます。任意 Bind バインド構成 BindListの配下に指定します。
Operation,V-ServerName,およびV-PortNameを属性に指定します。任意 Operation 操作 Bindの属性です。
名前空間nc-1.0のSwitchNameで指定した設定対象スイッチに対して実行するプールの操作を次の中から指定します。
- add
指定した論理サーバおよび論理サーバポートに関する新規バインドを構成します。
- change
設定済みのバインドの構成を変更します。
- delete
設定済みのバインド構成を削除します。
必須 V-ServerName 論理サーバ名 Bindの属性です。
バインド構成の操作対象である論理サーバの識別子として,論理サーバのIPアドレスをIPv4形式(nnn.nnn.nnn.nnn)で指定します。必須 V-PortName 論理サーバポート名 Bindの属性です。
プールをバインドする論理サーバポートの名前を255バイト以内で指定します。
Bindの属性Operationにaddを選択した場合,新規論理サーバポートを設定します。changeまたはdeleteを選択した場合は,操作する論理サーバポートを指定します。必須 BindPool 関連づけるプール Bindの配下に指定します。
Bindの属性V-PortNameに指定した論理サーバポートに関連づけるプールを属性PoolNameで指定します。
Bindの属性Operationの設定によって区分が変わります。
- addを選択した場合は必須
- changeを選択した場合は任意
- deleteを選択した場合は指定不可
PoolName プール名 BindPoolの属性です。
Bindの属性V-PortNameに指定した論理サーバポートに関連づけるプールを255バイト以内で指定します。
すでにほかの論理サーバポートにバインドされているプール名も指定できます。必須
- (凡例)
- 必須:必ず指定する。
- 任意:任意に指定する。
- 指定不可:指定できない。
- 注
- 文字列を指定するパラメーターの場合,XMLの文法上使用できない文字(「<」,「>」,「"」,「'」,「&」)を使用したい場合は,実体参照を使用してください。
- 実体参照については,「4.5(3) XMLの文法上使用できない文字を使用する場合」を参照してください。
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