JP1/Cm2/Network Element Configuration CLI運用ガイド
構成パラメーター定義ファイルの設定に関する注意事項を次に示します。
- <この節の構成>
- (1) パラメーターの設定順について
- (2) 使用できる文字種
- (3) XMLの文法上使用できない文字を使用する場合
- (4) 設定値に空文字を使用したい場合
- (5) 予約文字について
- (6) 設定パラメーターの省略について
- (7) 指定値の前後にある空白文字の扱いについて
- (8) 上位・下位関係にあるパラメーターおよび属性の設定条件について
(1) パラメーターの設定順について
構成パラメーター定義ファイル中の属性を除く各設定項目は,マニュアルに記載している順序で定義してください。
構成パラメーター定義ファイルの設定で,文字列を定義する場合,使用できる文字はUTF-8で記述できる文字だけです。構成パラメーター定義ファイルに変数を使用する場合に,ncvclcmdコマンドを実行するときに指定する値も同様です。
XMLの文法上使用できない,「<」,「>」,「"」,「'」,「&」を使用したい場合は,XMLの実体参照を使用します。各文字の実体参照は次のとおりです。
表4-22 XMLの文法上使用できない文字の実体参照
対象文字 実体参照 「<」 < 「>」 > 「"」 " 「'」 ' 「&」 &
(4) 設定値に空文字を使用したい場合
構成パラメーター定義ファイルの設定パラメーターに,文字数0の文字列を入力したい場合は,「__$NCEMPTYSTRING」を使用してください。なお,「__」は,アンダーバー(「_」)を二つ続けてください。
構成パラメーター定義ファイル中では,次の文字列は予約されているため,使用できません。
- __$NCEMPTYSTRING
設定値を空文字にする場合に指定する文字列です。
- __$NCCLIVAR_
設定値を変数にする場合に指定する文字列です。
(6) 設定パラメーターの省略について
構成パラメーター定義ファイルの設定パラメーターの一部は省略できます。設定パラメーターを省略する方法は,次の3とおりあります。
- タグそのものを省略し,構成パラメーター定義ファイル内に記述しない。
- 次のどちらかの方法で,空タグとして記述する。
- <パラメーター名></パラメーター名>
- <パラメーター名/>
- コメントアウトする。
<!-- <tag>NC</tag> -->ただし,省略するパラメーターに属性が指定されている場合,該当するパラメーターは省略したと見なされません。
- 例:
<Switch SwitchName="NC"/>
次の値をパラメーターの属性および要素に指定する場合,値の前後に空白文字(半角スペース文字およびタブ文字)が含まれていると,ncvclcmdコマンド実行時に空白が「文字」として扱われ,エラーになったり,意図した設定にならなかったりします。指定する値の前後に空白文字を含めないでください。
- あらかじめ定められた値から選択して指定する値
- JP1/Cm2/NCの予約文字「__$NCEMPTYSTRING」,または「__$NCCLIVAR_」
それぞれの場合について,空白文字を含んだ指定例およびncvclcmdコマンド実行結果を示します。
表4-23 空白文字を含んだ指定例およびncvclcmdコマンド実行結果
指定値の種類 指定例 ncvclcmdコマンド実行結果 あらかじめ定められた値から選択して指定する値 tagパラメーターの指定値に,「enable」または「disable」のどちらかを指定すると定められている場合に,「<tag>△enable△</tag>」と指定します。 指定値は,「△enable△」として扱われます。
あらかじめ定められた値(「enable」または「disable」)のどちらにも該当しないため,不正な値と判断され,エラーになります。JP1/Cm2/NCの予約文字「__$NCEMPTYSTRING」,または「__$NCCLIVAR_」 <tag>△__$NCEMPTYSTRING△</tag> 指定値は,「△__$NCEMPTYSTRING△」と,空白文字を含んだ単なる文字列として扱われます。予約文字列として認識されません。
- (凡例)
- △:空白文字
また,次の項目の指定値でも,指定値の前後に空白文字があると,ncvclcmdコマンド実行時に文字として扱われます。
- SetVlanConfコマンドの設定で使用するVlanNoteパラメーター
意図しない空白を指定値の前後に含まないようにしてください。
それ以外の場合は,指定値の前後に空白文字が含まれていても,ncvclcmdコマンド実行時に省略されます。
- 例
- <tag>△string△</tag>
- 指定値は,空白文字を省略した「string」として扱われます。
(8) 上位・下位関係にあるパラメーターおよび属性の設定条件について
下位パラメーターの設定条件は,上位パラメーターが存在して初めて有効です。
例えば,設定必須のパラメーターの上位パラメーターが設定任意であった場合,上位パラメーターが設定されていなければ,下位パラメーターは設定必須ではありません。
また,属性の指定条件も,属性が属する要素が設定されている場合に有効です。
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