JP1/Cm2/Network Element Configuration CLI運用ガイド
SLBの設定で論理サーバ構成情報を設定する場合,ncvclcmdコマンド実行時にSetV-ServerConfコマンドを指定します。SetV-ServerConfコマンドの定義内容を,あらかじめ構成パラメーター定義ファイル上に定義しておきます。
SetV-ServerConfコマンドの定義内容は,SetV-ServerConfパラメーターを使用して定義します。SetV-ServerConfパラメーターは,名前空間nc-x.xを使用して定義しますが,スイッチ固有の定義内容については,該当するスイッチの名前空間で定義します。なお,名前空間nc-x.xのバージョンは任意です。
SetV-ServerConfパラメーター内で使用する名前空間について次の表に示します。
表4-13 SetV-ServerConfパラメーター内で使用する名前空間
名前空間名 説明 略称※ http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/jp1cm2nc/ncvcl/namespaces/bigip1500-1.0 BIG-IP1500に関するパラメーターを記述するときに使用する名前空間です。 bigip1500-1.0 http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/jp1cm2nc/ncvcl/namespaces/bigip6400-1.0 BIG-IP6400に関するパラメーターを記述するときに使用する名前空間です。 bigip6400-1.0
- 注※
- このマニュアル内で使用する名前空間名の略称です。
構成パラメーター定義ファイルのSetV-ServerConfパラメーター部分について,使用する名前空間ごとに説明します。
- <この項の構成>
- (1) SetV-ServerConfパラメーターの内容(名前空間nc-x.x部分)
- (2) SetV-ServerConfパラメーターの内容(名前空間bigip1500-1.0またはbigip6400-1.0部分)
(1) SetV-ServerConfパラメーターの内容(名前空間nc-x.x部分)
構成パラメーター定義ファイルのSetV-ServerConfパラメーターのうち,名前空間nc-x.xを使用して定義する部分について説明します。名前空間nc-x.xのバージョンは任意です。
(a) 形式
SetV-ServerConfパラメーターの形式(名前空間nc-x.x部分)を次に示します。ここでは,名前空間nc-1.0を使用した形式を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ncvcl_nc xmlns="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/jp1cm2nc/ncvcl/namespaces/nc-1.0"> <CommandList> <SLB> <SetV-ServerConf> <SetV-ServerConf_Work Name="ワーク名" SwitchName="スイッチ名"> <V-ServerConf_Local> : スイッチ固有の定義内容※ : </V-ServerConf_Local> </SetV-ServerConf_Work> </SetV-ServerConf> </SLB> </CommandList> </ncvcl_nc>
- 注※
- 該当するスイッチの名前空間を使用して,スイッチ固有の定義内容を指定する部分です。
(b) パラメーターの内容
SetV-ServerConfパラメーターを構成する各パラメーター(名前空間nc-x.x部分)を次の表に示します。
表4-14 SetV-ServerConfパラメーターを構成するパラメーター(名前空間nc-x.x部分)
パラメーター 定義内容 説明 区分 SetV-ServerConf_Work SetV-ServerConfのワーク SetV-ServerConfについて,ワークを定義します。
NameおよびSwitchNameを属性に指定します。
配下に論理サーバ構成情報を設定します。
ワークは,複数定義でき,それぞれがコマンドに対して独立しています。必須 Name ワーク名 SetV-ServerConf_Workの属性です。ワーク名を255バイト以内で定義します。使用できる文字は,半角英数字および記号※です。
この属性で指定した値は,ncvclcmdコマンド実行時に,-wオプションでワーク名を指定する場合に使用します。必須 SwitchName スイッチ名 SetV-ServerConf_Workの属性です。設定対象スイッチ名を255バイト以内で指定します。 必須 V-ServerConf_Local スイッチ固有パラメーターリスト SetV-ServerConf_Workの配下に指定します。
配下に各種スイッチ固有のパラメーターを複数設定できます。ただし,スイッチ固有のパラメーターは,スイッチごとに一とおりだけ設定できます。
スイッチ固有のパラメーターが複数ある場合,設定対象スイッチに対応したパラメーターが選択され,ほかの設定は無視されます。任意
- (凡例)
- 必須:必ず指定する。
- 任意:任意に指定する。
- 注※
- 文字列を指定するパラメーターの場合,XMLの文法上使用できない文字(「<」,「>」,「"」,「'」,「&」)を使用したい場合は,実体参照を使用してください。
- 実体参照については,「4.5(3) XMLの文法上使用できない文字を使用する場合」を参照してください。
(2) SetV-ServerConfパラメーターの内容(名前空間bigip1500-1.0またはbigip6400-1.0部分)
構成パラメーター定義ファイルのSetV-ServerConfパラメーターのうち,名前空間bigip1500-1.0またはbigip6400-1.0を使用して定義する部分について説明します。
(a) 形式
SetV-ServerConfパラメーターの形式(名前空間bigip1500-1.0またはbigip6400-1.0部分)を次に示します。ここでは,BIG-IP6400の設定をする場合の形式を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ncvcl_nc xmlns="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/jp1cm2nc/ncvcl/namespaces/nc-1.0"> : 名前空間nc-1.0を使用した定義内容 : <V-ServerConf_Local> <V-ServerConf xmlns="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/jp1cm2nc/ncvcl/namespaces/bigip6400-1.0">※ <V-ServerList> <V-Server Operation="操作種別" V-ServerName="論理サーバ名"> <V-ServerStatus>論理サーバの状態</V-ServerStatus> <V-PortList> <V-Port Operation="操作種別" V-PortName="論理サーバポート名"> <V-PortNum>論理サーバポート番号</V-PortNum> <V-PortStatus>論理サーバポートの状態</V-PortStatus> </V-Port> </V-PortList> </V-Server> </V-ServerList> </V-ServerConf> </V-ServerConf_Local> : 名前空間nc-1.0を使用した定義内容 : </ncvcl_nc>
- 注※
- BIG-IP1500またはBIG-IP6400固有の定義内容を指定するために,名前空間bigip1500-1.0またはbigip6400-1.0を指定します。
(b) パラメーターの内容
SetV-ServerConfパラメーターを構成する各パラメーター(名前空間bigip1500-1.0またはbigip6400-1.0部分)を次の表に示します。
表4-15 SetV-ServerConfパラメーターを構成するパラメーター(名前空間bigip1500-1.0またはbigip6400-1.0部分)
パラメーター 定義内容 説明 区分 V-ServerConf 論理サーバ構成情報 名前空間nc-1.0のV-ServerConf_Localの配下に指定します。 必須 V-ServerList 論理サーバリスト V-ServerConfの配下に指定します。
論理サーバを複数設定できます。任意 V-Server 論理サーバ V-ServerListの配下に指定します。
OperationおよびV-ServerNameを属性に指定します。
論理サーバを追加する場合,V-Portを使用して,該当する論理サーバに論理サーバポートを必ず一つ以上設定してください。任意 Operation 操作種別 V-Serverの属性です。
名前空間nc-1.0のSwitchNameで指定した設定対象スイッチに対して実行する論理サーバの操作を次の中から指定します。
- add
論理サーバリストに論理サーバを追加します。
- change
追加済みの論理サーバについて,設定を変更します。
- delete
論理サーバリストから,論理サーバを削除します。
必須 V-ServerName 論理サーバ名 V-Serverの属性です。
論理サーバ名として,IPアドレスをIPv4形式(nnn.nnn.nnn.nnn)で指定します。
V-Serverの属性Operationにaddを選択した場合は,新規に追加する論理サーバの名称を設定します。V-Serverの属性Operationにchange,またはdeleteを選択した場合は,操作する論理サーバを指定します。必須 V-ServerStatus 論理サーバの状態 V-Serverの配下に指定します。
論理サーバの状態を次の中から選択します。選択内容は,該当する論理サーバに設定されたすべての論理サーバポートに設定されます。
V-Serverの属性Operationの設定によって区分が変わります。
- enable
該当する論理サーバを有効にします。
- disable
該当する論理サーバを無効にします。
- addを指定した場合は必須
- changeを指定した場合は任意
- deleteを指定した場合は指定不可
V-PortList 論理サーバポートリスト V-Serverの配下に指定します。
配下に複数の論理サーバポートを設定できます。
V-Serverの属性Operationの設定によって区分が変わります。
- addを指定した場合は必須
- changeを指定した場合は任意
- deleteを指定した場合は指定不可
V-Port 論理サーバポート V-PortListの配下に指定します。
OperationおよびV-PortNameを属性に指定します。
V-Serverの属性Operationの設定によって区分が変わります。
- addを指定した場合は必須
- changeを指定した場合は任意
- deleteを指定した場合は指定不可
Operation 操作種別 V-Portの属性です。
論理サーバポートへ実行する操作を次の中から指定します。
- add
V-PortNameで指定するポートを,論理サーバに加えます。
- change
V-PortNameで指定する論理サーバポートの設定を変更します。ただし,ポート名は変更できません。
- delete
V-PortNameで指定するポートを,論理サーバから削除します。
必須 V-PortName 論理サーバポート名 V-Portの属性です。
操作対象のポート名を1〜255バイトで指定します。
使用できる文字は次のとおりです。
文字列の最初は必ず英字で始まるように指定してください。
- 英数字
- 「.」(ピリオド)
- 「-」(ハイフン)
- 「_」(アンダースコア)
必須 V-PortNum 論理サーバポート番号 V-Portの配下に指定します。V-Portの属性Operationの対象となるTCP/UDPポート番号を0〜65535の範囲で指定します。
すでに設定されている番号の論理サーバポートは指定できません。
V-Portの属性Operationの設定によって区分が変わります。
- addを指定した場合は必須
- changeを指定した場合は任意。ただし「__$NCEMPTYSTRING」は指定できない。
- deleteを指定した場合指定不可
V-PortStatus 論理サーバポートの状態 V-Portの配下に指定します。論理サーバポートの状態を次の中から指定します。
V-Portの属性Operationの設定によって区分が変わります。
- enable
該当するポートを有効にします。
- disable
該当するポートを無効にします。
- addを指定した場合は必須
- changeを指定した場合は任意
- deleteを指定した場合は指定不可
- (凡例)
- 必須:必ず指定する。
- 任意:任意に指定する。
- 指定不可:指定できない。
- 注
- 文字列を指定するパラメーターの場合,XMLの文法上使用できない文字(「<」,「>」,「"」,「'」,「&」)を使用したい場合は,実体参照を使用してください。
- 実体参照については,「4.5(3) XMLの文法上使用できない文字を使用する場合」を参照してください。
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