JP1/Cm2/Network Element Configuration CLI運用ガイド
VLANの設定でVLAN構成情報を設定する場合,ncvclcmdコマンド実行時にSetVlanConfコマンドを指定します。SetVlanConfコマンドの定義内容を,あらかじめ構成パラメーター定義ファイル上に定義しておきます。
SetVlanConfコマンドの定義内容は,SetVlanConfパラメーターを使用して定義します。SetVlanConfパラメーターは,名前空間nc-x.xを使用して定義しますが,スイッチ固有の定義内容については,該当するスイッチの名前空間で定義します。なお,名前空間nc-x.xのバージョンは任意です。
SetVlanConfパラメーター内で使用する名前空間について次の表に示します。
表4-9 SetVlanConfパラメーター内で使用するスイッチ別の名前空間
名前空間名 説明 略称 http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/jp1cm2nc/ncvcl/namespaces/bs1000-1.0 BS1000に関するパラメーターを記述するときに使用する名前空間です。 bs1000-1.0 構成パラメーター定義ファイルのSetVlanConfパラメーター部分について,使用する名前空間ごとに説明します。
- <この項の構成>
- (1) SetVlanConfパラメーターの内容(名前空間nc-x.x部分)
- (2) SetVlanConfパラメーターの内容(名前空間bs1000-1.0部分)
(1) SetVlanConfパラメーターの内容(名前空間nc-x.x部分)
構成パラメーター定義ファイルのSetVlanConfパラメーターのうち,名前空間nc-x.xを使用して定義する部分について説明します。名前空間nc-x.xのバージョンは任意です。
(a) 形式
SetVlanConfパラメーターの形式(名前空間nc-x.x部分)を次に示します。ここでは,名前空間nc-1.0を使用した形式を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ncvcl_nc xmlns="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/jp1cm2nc/ncvcl/namespaces/nc-1.0"> <CommandList> <VLAN> <SetVlanConf> <SetVlanConf_Work Name="ワーク名" VlanDomain="VLAN管理ドメイン名"> <VlanConfList> <VlanConf VlanID="VLAN-ID"> <SwitchList> <Switch SwitchName="スイッチ名" Operation="操作種別"> <VlanConf_Local> : スイッチ固有の定義内容※ : </VlanConf_Local> </Switch> <Switch SwitchName="スイッチ名" Operation="操作種別"> <VlanConf_Local> : スイッチ固有の定義内容※ : </VlanConf_Local> </Switch> </SwitchList> </VlanConf> </VlanConfList> </SetVlanConf_Work> </SetVlanConf> </VLAN> </CommandList> </ncvcl_nc>
- 注※
- 該当するスイッチの名前空間を使用して,スイッチ固有の定義内容を指定します。
(b) パラメーターの内容
SetVlanConfパラメーターを構成する各パラメーター(名前空間nc-x.x部分)を次の表に示します。
表4-10 SetVlanConfパラメーターを構成するパラメーター(名前空間nc-x.x部分)
パラメーター 定義内容 説明 区分 SetVlanConf_Work SetVlanConfのワーク SetVlanConfについて,ワークを定義します。
NameおよびVlanDomainを属性に指定します。
配下にJP1/Cm2/NCがサポートしているVLAN定義を設定します。
ワークは,複数定義でき,それぞれがコマンドに対して独立しています。必須 Name ワーク名 SetVlanConf_Workの属性です。ワーク名を255バイト以内で定義します。使用できる文字は半角英数字および記号です。
この属性で指定した値は,ncvclcmdコマンド実行時に,-wオプションでワーク名を指定する場合に使用します。必須 VlanDomain VLAN管理ドメイン名 SetVlanConf_Workの属性です。設定対象スイッチが属するVLAN管理ドメインを63バイト以内で指定します。
スイッチがデフォルトドメインに所属している場合は,デフォルトドメイン名を指定してください。必須 VlanConfList VLAN構成情報リスト SetVlanConf_Workの配下に指定します。
配下にVLAN構成情報を複数設定できます。任意 VlanConf VLAN構成情報 VlanConfListの配下に指定します。
VlanIDを属性に指定します。任意 VlanID VLAN-ID VlanConfの属性です。
VLAN構成情報を設定するVLAN-IDを1〜4095の範囲で指定します。必須 SwitchList スイッチリスト VlanConfの配下に指定します。
配下にスイッチを複数設定できます。任意 Switch スイッチ SwitchListの配下に指定します。
SwitchNameおよびOperationを属性に指定します。任意 SwitchName スイッチ名 Switchの属性です。
操作対象のスイッチ名を255バイト以内で指定します。必須 Operation 操作種別 Switchの属性です。実行する操作を次の中から指定します。
- add
新たなスイッチをVLANに追加します。
- change
設定済みのスイッチの設定内容を変更します。
- delete
設定済みのスイッチをVLANから削除します。
必須 VlanConf_Local スイッチ固有パラメーターリスト Switchの配下に指定します。
配下に各種スイッチ固有のパラメーターを複数設定できます。ただし,スイッチ固有のパラメーターは,スイッチごとに一とおりだけ設定できます。
スイッチ固有のパラメーターが複数ある場合,設定対象スイッチに対応したパラメーターが選択され,ほかの設定は無視されます。
Switchの属性Operationの設定によって区分が変わります。
- add,changeを指定した場合は必須
- deleteを指定した場合は指定不可
- (凡例)
- 必須:必ず指定する。
- 任意:任意に指定する。
- 指定不可:指定できない。
- 注
- 文字列を指定するパラメーターの場合,XMLの文法上使用できない文字(「<」,「>」,「"」,「'」,「&」)を使用したい場合は,実体参照を使用してください。
- 実体参照については,「4.5(3) XMLの文法上使用できない文字を使用する場合」を参照してください。
(2) SetVlanConfパラメーターの内容(名前空間bs1000-1.0部分)
構成パラメーター定義ファイルのSetVlanConfパラメーターのうち,名前空間bs1000-1.0を使用して定義する部分について説明します。
(a) 形式
SetVlanConfパラメーターの形式(名前空間bs1000-1.0部分)を次に示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ncvcl_nc xmlns="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/jp1cm2nc/ncvcl/namespaces/nc-1.0"> : 名前空間nc-1.0を使用した定義内容 : <Switch SwitchName="スイッチ名" Operation="操作種別"> <VlanConf_Local> <PortVlanConf xmlns="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/jp1cm2nc/ncvcl/namespaces/bs1000-1.0">※ <VlanStatus>VLANの状態</VlanStatus> <VlanPortList> <VlanPort Operation="操作種別" NIFNum="NIF番号" PortNum="ポート番号"> <PortCategory>ポート種別</PortCategory> </VlanPort> </VlanPortList> <VlanNote>VLANの説明</VlanNote> </PortVlanConf> </VlanConf_Local> </Switch> : 名前空間nc-1.0を使用した定義内容 : </ncvcl_nc>
- 注※
- BS1000固有の定義内容を指定するために,名前空間bs1000-1.0を指定し,使用します。
(b) パラメーターの内容
SetVlanConfパラメーターを構成する各パラメーター(名前空間bs1000-1.0部分)を次の表に示します。
表4-11 SetVlanConfパラメーターを構成するパラメーター(名前空間bs1000-1.0部分)
パラメーター 定義内容 説明 区分 PortVlanConf PortVlan設定パラメーター 名前空間nc-1.0のVlanConf_Localの配下に指定します。
この要素および配下の要素はBS1000の名前空間で定義されています。操作対象のVLANタイプが「port」のとき必須 VlanStatus VLANの状態 PortVlanConfの配下に指定します。
VLANの状態を次の二つから選択します。
Switchの属性Operationの設定によって区分が変わります。
- enable
VLANを開放し,すべてのフレームの送受信を開始します。
- disable
VLANを閉鎖し,すべてのフレームの送受信を停止します。
- addを指定した場合は必須
- changeを指定した場合は任意
- deleteを指定した場合は指定不可
VlanPortList ポートリスト PortVlanConfの配下に指定します。
配下にポートを複数設定できます。任意 VlanPort ポート VlanPortListの配下に指定します。
Operation,NIFNum,およびPortNumを属性に指定します。任意 Operation 操作種別 VlanPortの属性です。ポートの操作を次の二つから選択します。
- add
ポートを,PortCategoryで指定するポートに設定します。
- delete
ポートを,PortCategoryで指定するポートから削除します。
必須 NIFNum NIF番号 VlanPortの属性です。操作対象のポートのNIFを指定します。 必須 PortNum ポート番号 VlanPortの属性です。操作対象のポートを指定します。
範囲指定または,複数指定で指定できます。
例:
- 範囲指定の場合
- 5-7(5番から7番までのポート)
- 複数指定の場合
- 2,3,6(2番,3番,6番のポート)
- なお,「-」および「,」も半角で指定してください。
必須 PortCategory ポート種別 VlanPortの配下に指定します。
操作対象のポートの種別を次の二つから選択します。
- tagged
Taggedポートに設定します。
- untagged
Untaggedポートに設定します。
必須 VlanNote VLANの説明 PortVlanConfの配下に指定します。
VLANの説明を64バイト以内で指定します。指定できる文字は,英数字および特殊文字です。ただし,次に示す記号は除きます。
設定値の前後に空白文字を使用した場合,空白文字は省略されません。
- 「"」(引用符)
- 「{}」(波括弧)
- 「'」(シングルクォーテーション)
- 「`」(逆シングルクォーテーション)
- 「;」(セミコロン)
- 「$」(ドル記号)
Switchの属性Operationの設定によって区分が変わります。
- addまたはchangeを指定した場合は任意
- deleteを指定した場合は指定不可
- (凡例)
- 必須:必ず指定する。
- 任意:任意に指定する。
- 指定不可:指定できない。
- 注
- 文字列を指定するパラメーターの場合,XMLの文法上使用できない文字(「<」,「>」,「"」,「'」,「&」)を使用したい場合は,実体参照を使用してください。
- 実体参照については,「4.5(3) XMLの文法上使用できない文字を使用する場合」を参照してください。
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