JP1/Cm2/Network Element Configuration CLI運用ガイド
VLANの設定でVLAN定義情報を設定する場合,ncvclcmdコマンド実行時にSetVlanDefコマンドを指定します。SetVlanDefコマンドの定義内容を,あらかじめ構成パラメーター定義ファイル上に定義しておきます。
SetVlanDefコマンドの定義内容は,SetVlanDefパラメーターを使用して定義します。SetVlanDefパラメーターには,スイッチ固有の名前空間で定義する内容はありません。すべての内容を名前空間nc-x.xで定義します。なお,名前空間nc-x.xのバージョンは任意です。
構成パラメーター定義ファイルのSetVlanDefパラメーター部分について,次に示します。
- <この項の構成>
- (1) SetVlanDefパラメーターの内容
(1) SetVlanDefパラメーターの内容
構成パラメーター定義ファイルのSetVlanDefパラメーター部分について次に示します。
(a) 形式
SetVlanDefパラメーターの形式を次に示します。ここでは,名前空間nc-1.0を使用した形式を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ncvcl_nc xmlns="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/jp1cm2nc/ncvcl/namespaces/nc-1.0"> <CommandList> <VLAN> <SetVlanDef> <SetVlanDef_Work Name="ワーク名" VlanDomain="VLAN管理ドメイン名"> <VlanDefList> <VlanDef Operation="操作種別" VlanID="VLAN-ID"> <VlanName>VLAN名</VlanName> <VlanType>VLANタイプ</VlanType> <VlanNote>VLANの備考</VlanNote> </VlanDef> </VlanDefList> </SetVlanDef_Work> </SetVlanDef> </VLAN> </CommandList> </ncvcl_nc>(b) 各パラメーターの内容
SetVlanDefパラメーターを構成する各パラメーターについて,次の表に示します。
表4-8 SetVlanDefパラメーターを構成するパラメーター
パラメーター 定義内容 説明 区分 SetVlanDef_Work SetVlanDefのワーク SetVlanDefについて,ワークを定義します。
NameおよびVlanDomainを属性に指定します。
配下にJP1/Cm2/NCがサポートしているVLAN定義を設定します。
ワークとは,SetVlanDef_Work以下に定義する一まとまりのパラメーターのことです。ワークは,複数定義でき,それぞれがコマンドに対して独立しています。必須 Name ワーク名 SetVlanDef_Workの属性です。ワーク名を255バイト以内で定義します。使用できる文字は,半角英数字および記号です。
この属性で指定した値は,ncvclcmdコマンド実行時に,-wオプションでワーク名を指定する場合に使用します。必須 VlanDomain VLAN管理ドメイン SetVlanDef_Workの属性です。設定対象スイッチが属するVLAN管理ドメインを63バイト以内で指定します。
スイッチがデフォルトドメインに所属している場合は,デフォルトドメイン名を指定してください。必須 VlanDefList VLAN定義リスト 配下にVLAN定義を設定します。VLAN定義は複数定義できます。 任意 VlanDef VLAN定義 VlanDefListの配下に設定します。
OperationとVlanIDを属性に指定します。任意 Operation 操作種別 VlanDefの属性です。VLAN定義の操作を次の中から選択します。
- add
新たにVLAN定義を追加します。
- change
設定済みのVLAN定義の内容を変更します。
- delete
設定済みのVLAN定義を削除します。
必須 VlanID VLAN-ID VlanDefの属性です。VLAN-IDを1〜4095の範囲で指定します。ただし,VLAN-ID=1は変更だけできます。
VlanDefの属性Operationでaddを指定した場合は,新規VLAN定義のVLAN-IDを設定します。ただし,同じVLAN管理ドメイン内にあるVLAN同士で重複した値は指定できません。
VlanDefの属性Operationでchangeまたはdeleteを指定した場合は,設定済みVLAN定義のVLAN-IDを指定します。必須 VlanName VLAN名 VlanDefの配下に指定します。
VLAN名を63バイト以内で設定します。このパラメーターは全角文字を指定できます。
ここで指定する名称は,マネージャーサーバのDBで管理される情報で,スイッチには設定されません。
VlanDefの属性Operationの設定によって区分が変わります。
- addを指定した場合は必須
- changeを指定した場合は任意
- deleteを指定した場合は指定不可
VlanType VLANタイプ VLANのタイプをVlanDefの配下に指定します。
設定できる値は,「port」だけです。
VlanDefの属性Operationの設定によって区分が変わります。
- addを指定した場合は必須
- changeまたはdeleteを指定した場合は指定不可
VlanNote VLANの備考 VlanDefの配下に指定します。
該当するVLANの備考を255バイト以内で設定します。このパラメーターは全角文字を使用できます。
ここで指定する内容は,マネージャーサーバのDBで管理される情報で,スイッチには設定されません。
なお,「__$NCEMPTYSTRING」を指定すると,備考を削除できます。
VlanDefの属性Operationの設定によって区分が変わります。
- addまたはchangeを指定した場合は任意
- deleteを指定した場合は指定不可
- (凡例)
- 必須:必ず指定する。
- 任意:任意に指定する。
- 指定不可:指定できない。
- 注
- 文字列を指定するパラメーターの場合,XMLの文法上使用できない文字(「<」,「>」,「"」,「'」,「&」)を使用したい場合は,実体参照を使用してください。
- 実体参照については,「4.5(3) XMLの文法上使用できない文字を使用する場合」を参照してください。
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