JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)

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11.3.2 他社ソフトウェアの登録

[資源登録]ウィンドウの「登録対象」で「他社ソフトウェア」を選択した場合の[資源登録]ウィンドウを次に示します。他社ソフトウェアの登録には,スーパユーザの権限が必要です。

[図データ]

<この項の構成>
(1) 他社ソフトウェア登録時の基本操作
(2) 他社ソフトウェア登録の詳細情報の設定

(1) 他社ソフトウェア登録時の基本操作

[資源登録]ウィンドウ上で設定する項目について説明します。「グループ」および「ユーザ資源パス」は省略できません。

ホストファイル名
登録先の配布管理システムを設定します。デフォルトでは,基本機能の設定ファイルで「ManagingHost」に設定した配布管理システムに登録されます。これ以外の配布管理システムに登録したい場合は「直接入力」を選択し,ホストファイル名を指定してください。

パスワード 〜<半角英数字> ((1〜8文字以内))
配布管理システムへソフトウェアを登録するためのパスワードを指定してください。パスワードには,配布管理システムで資源登録システムを識別するために設定しているパスワードを指定します。Version 8以降のWindows版JP1/NETM/DM Client,JP1/NETM/DM Client - Base,およびVersion 7i以前のWindows版JP1/NETM/DM SubManagerに登録する場合は指定しません。

UNIX版JP1/NETM/DM ManagerまたはUNIX版JP1/NETM/DM Client(中継システム)に登録する場合
設定ファイルのPasswordForUploadに指定したパスワードを指定してください。

Windows版JP1/NETM/DM Managerに登録する場合
リレーショナルデータベースを作成したときに指定したパスワードを指定してください。リレーショナルデータベースを使っていない場合は指定しません。

グループ 〜<半角英数字> ((2文字))
登録先の資源グループ名を指定します。1グループに登録できるソフトウェア数は256です。新規にグループを作成してソフトウェアを登録する場合は,そのグループに付ける名称をここで指定すれば,自動的にグループが作成されてソフトウェアが登録できます。
登録する配布管理システムごとに,グループ名を変更してください。同一グループ名のソフトウェアを異なる配布管理システムへそれぞれ登録した場合は,資源名が異なっていてもグループ名が同一であると,そのソフトウェアを配布できないことがあります。

接続先サーバ名
中継システムを2台以上経由して登録する場合,配布管理システムに直結している中継システムのホスト名を指定します。配布管理システムに直結の中継システム,およびこの中継システムに接続しているUNIXマシンから登録する場合は,指定する必要はありません。

資源名 〜<半角の英大文字,数字,ハイフン,およびアンダーバー> ((44文字以内))
登録するソフトウェアに付ける名称を指定します。この名称には,ネットワークシステム内で固有な名称を指定します。
省略すると,資源名は自動生成されます。資源名の自動生成については,「第1編 2.2.3(2)(c) 資源名の自動生成について」を参照してください。

バージョン 〜<半角英数字およびスラント>((6文字以内))
登録するソフトウェアのバージョンを指定します。デフォルトは「000000」です。
資源名とバージョンを省略すると,バージョンは自動生成されます。

世代番号 〜<半角英数字>((4文字以内))
登録するソフトウェアの世代番号を指定します。デフォルトは「0000」です。

指定方法
登録するソフトウェアの指定方法を指定します。「相対パス指定(1つだけ)」だけを指定できます。

相対パス指定(1つだけ) 〜<半角文字> ((128文字以内))
登録するソフトウェアを相対パスで指定します。指定できるソフトウェアは一つです。「ユーザ資源パス」に相対パスを指定し,「基点ディレクトリ」に基点となるパスを指定してください。

(2) 他社ソフトウェア登録の詳細情報の設定

[資源登録]ウィンドウの「登録対象」で「他社ソフトウェア」を選択して[詳細設定]ボタンを押すと,次に示す[他社ソフトウェア登録詳細設定]ダイアログボックスが表示されます。

[図データ]

このダイアログボックス上で設定する項目について説明します。

圧縮
ソフトウェアを圧縮するかどうか,また,圧縮する場合は圧縮の方法を選択します。デフォルトは「設定に従う」です。

設定に従う
基本機能の設定ファイルで設定した値に従います。

する
基本機能の設定ファイルで設定した値に関係なく,圧縮します。
圧縮処理でエラーになった場合は,圧縮しないで登録されます。

暗号化
ソフトウェアを暗号化して登録するかどうかを指定します。デフォルト値は,基本機能の設定ファイルで設定した値です。

インストールタイミング
パッケージの組み込みタイミングを指定します。デフォルトは「稼働中」です。

起動時
システム起動時にパッケージを組み込みます。

稼働中
配布管理システムからの配布指示でパッケージを組み込みます。

停止時
システム停止時にパッケージを組み込みます。
デーモンプロセスを持つパッケージは,システム起動時または停止時に組み込んでください。次に示すパッケージはシステム起動時に組み込めないため,システム停止時に組み込んでください。
  • /etc/rcスクリプトのuser_daemonステップより早く起動されるパッケージ
  • 共用ライブラリを持つパッケージ
  • /etc/inittabへrespawn指定で登録されたプログラムを含むパッケージ

インストール前処理 〜((1〜60文字(半角の場合)))
標準ゼネレータで組み込み処理を実行する前に起動する,ユーザ組み込み前処理を絶対パスで指定します。ユーザ組み込み後処理も指定する場合は,ユーザ組み込み後処理の指定値と合わせて60文字以内(半角の場合)になるように指定してください。
ユーザ組み込み前処理のプログラムを/NETMRDS/usrcom/(HP-UXの場合は/opt/NETMDMW/usrcom/)ディレクトリ下に作成しておけば,相対パスで指定できます。
ユーザ組み込み前処理を指定するときは,次のことに注意してください。
  • 文字列(引数)の数は最大18個指定できます。
  • 複数の連続した空白は1個の区切り文字として扱われます。
  • 「>」「<」「|」「&」「$」などの,シェルプログラムで特別な意味を持つ文字は使わないでください。
  • 「'」は引数として扱われません。
  • 「"」は指定できません。ただし,設定値中に空白文字を指定する場合は,設定値全体を「"」で囲んでください。
  • シェル変数は,文字列として扱われるため,無効になります。
  • 応答待ちになる処理を入れないでください。

後処理 〜((1〜64文字(半角の場合)))
パッケージの組み込み後に起動する,ユーザ組み込み後処理を絶対パスで指定します。この指定は,WSに配布する場合に有効です。PCに配布した場合は無視されます。
ユーザ組み込み処理のプログラムを/NETMRDS/usrcom/(HP-UXの場合は/opt/NETMDMW/usrcom/)ディレクトリ下に作成しておけば,相対パスで指定できます。
ユーザ組み込み処理を指定するときは,次のことに注意してください。
  • 文字列(引数)の数は最大18個指定できます。
  • 複数の連続した空白は1個の区切り文字として扱われます。
  • 「>」「<」「|」「&」「$」などの,シェルプログラムで特別な意味を持つ文字は使わないでください。
  • 「'」は引数として扱われません。
  • 「"」は指定できません。ただし,設定値中に空白文字を指定する場合は,設定値全体を「"」で囲んでください。
  • シェル変数は,文字列として扱われるため,無効になります。
  • 応答待ちになる処理を入れないでください。

監視時間 〜<符号なし整数> ((1〜32767)) (単位:秒)
ユーザ組み込み処理の実行監視時間を指定します。ユーザ組み込み処理が指定した時間を超えても実行中のときは,JP1/NETM/DM Clientはその処理を待たないで次の処理を実行します。この場合,配布管理システムには組み込みエラーとして結果を通知します。
この指定は,すべての組み込みタイミングで有効になります。

保管満了日付 〜<符号なし整数>((現在の日付〜2089/12/31))≪0≫
登録するソフトウェアが配布されたときに,中継システムの保管庫に保管される期限を指定します。デフォルトは,設定ファイルで指定したパッケージの保存日数が有効になります。登録日以前の日を指定すると,エラーになります。

リカバリ機能
リカバリ機能を使うかどうかを指定します。デフォルトは「使わない」です。
HP-UX版の他社ソフトウェアの場合だけ,「使う」を指定できます。

インストール管理ファイル名 〜<半角文字> ((128文字以内))
Solaris版の他社ソフトウェアを登録する場合,インストール管理ファイルを絶対パスで指定します。
他社ソフトウェアを配布すると,配布先システムではOS標準のインストールコマンドが実行されます。その際,ここで指定したファイルは,OS標準のインストールコマンドpkgaddの-aオプションで使用されます。
インストール管理ファイル名を省略する場合は,pkgaddコマンドの規定するパスに,インストール管理ファイルを格納しておいてください。
インストール管理ファイルの内容については,OSのマニュアルを参照してください。

レスポンスファイル名 〜<半角文字> ((128文字以内))
インストール時にユーザ応答の必要な,HP-UXまたはSolaris版の他社ソフトウェアを登録する場合,レスポンスファイルまたはレスポンスファイルを含むディレクトリを絶対パスで指定する必要があります。
他社ソフトウェアを配布すると,配布先システムではOS標準のインストールコマンドが実行されます。その際,ここで指定したファイルまたはディレクトリは,次に示すOS標準のインストールコマンドのオプションで使用されます。
  • HP-UXの場合:swinstall -cディレクトリ名
  • Solarisの場合:pkgadd -rファイル名
レスポンスファイルの内容については,OSのマニュアルを参照してください。

プログラム名 〜<半角文字> ((50文字以内))
登録するソフトウェアに付ける一般名称を指定します。この名称は,資源名以外に通称として何か名称を付けたいときに指定します。この値を省略すると,空白文字が仮定されます。ただし,資源名とプログラム名を省略すると,プログラム名は自動生成されます。

資源登録者 〜<半角文字> ((14文字以内))
登録するソフトウェアの所有者名を指定します。この値を省略すると,空白文字が仮定されます。

インストール後にOSの再起動
他社ソフトウェアをインストール後に,OSを再起動するかどうかを指定します。デフォルトは「しない」です。

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