JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)
基本機能が発行するJP1イベントを表8-2に示します。
表8-2 JP1イベント一覧(基本機能)
イベントID イベント名称 イベント発行契機 00010100 通信障害イベント 配布先システム間での通信で障害が起こったときに発行されます。 00010101 ファイル転送サーバ異常終了イベント TCP/IPまたはファイル転送サーバで異常が発生したときに発行されます。 00000000 メッセージ 基本機能が出力するメッセージをすべてJP1イベントとして通知します。ログファイルに出力されるメッセージも同様です。 次に,基本機能が発行するJP1イベントの内容をイベントの種類ごとに説明します。また,JP1/Baseに対して発行するJP1イベントでは,基本属性のほかに拡張属性として重大度が設定されます。イベントごとの重大度は統合コンソールのビューアに表示されます。
- <この項の構成>
- (1) 通信障害イベント
- (2) ファイル転送サーバ異常終了イベント
基本機能が発行する通信障害イベントの属性を表8-3に,詳細情報を表8-4に示します。通信障害の原因を調査するときは,通信障害が発生したシステムの障害情報のほかに,表8-5に示す通信相手先の障害情報を取得してください。
表8-3 通信障害イベントの属性
属性種別 項目 属性名 内容 基本属性 イベントID − 00010100 メッセージ − − 詳細情報 − あり
- 詳細情報の形式
- テキスト
- 詳細情報の最大長
- 474バイト
- 詳細情報の項目の区切り文字
- 空白
拡張属性 共通情報 重大度 SEVERITY ALERT(警戒)
- (凡例)
- −:該当しない。
表8-4 通信障害イベントの詳細情報
項目名 内 容 最大長
(バイト)形 式 ワークステーション種別 基本機能の設定ファイルに指定したワークステーション種別 6 文字列 自UNIXマシン名 自UNIXマシンのホスト名 64 文字列 障害発生日 YY:MM:DDの形式で示す。 8 文字列 障害発生時間 hh:mm:ssの形式で示す。 8 文字列 回線種別 障害が発生した回線の種別(TCP/IP) 4 文字列 通信障害発生個所 障害が発生した個所(文字列と障害発生個所との対応については表8-5を参照のこと) 128 文字列 転送ファイル名 障害が発生した転送ファイル名 256 文字列 表8-5 通信障害発生個所を示す文字列とその意味
文字列 通信障害の発生契機 通信障害発生個所 CONNECTION 他システムとのコネクションの確保 直接接続している上位システム(配布管理システムまたは中継システム)との間 READR 他システムからのファイルの受信中 READN 他システムからのファイルの受信後 WRITER 他システムからのファイルの送信中 WRITEN 他システムへのファイルの送信後 DISCONNECT 他システムとのコネクションの解放 iConnect_getserve ファイル転送サーバとのコネクションの確保 自システム内,または自システムと中継システムのファイル転送サーバ間 iConnect_gethost iConnect_socket iConnect_connect iConnect_retryout iConnect_sendmsg iConnect_rcvmsg iConnect_illegal iCatch ファイル転送サーバからの
ファイルの受信iCatch_notready iCatch_sendmsg iCatch_rcvmsg iCatch_illegal iCast ファイル転送サーバへの
ファイルの送信iCast_notready iCast_sendmsg iCast_rcvmsg iCast_illegal iDisconnect_close ファイル転送サーバとのコネクションの解放
基本機能が発行するファイル転送サーバ異常終了イベントの属性を表8-6に,詳細情報を表8-7に示します。
表8-6 ファイル転送サーバ異常終了イベントの属性
属性種別 項目 属性名 内容 基本属性 イベントID − 00010101 メッセージ − − 詳細情報 − あり
- 詳細情報の形式
- テキスト
- 詳細情報の最大長
- 88バイト
- 詳細情報の項目の区切り文字
- 空白
拡張属性 共通情報 重大度 SEVERITY CRITICAL(致命的)
- (凡例)
- −:該当しない。
表8-7 ファイル転送サーバ異常終了イベントの詳細情報
項目名 内 容 最大長
(バイト)形 式 ワークステーション種別 基本機能の設定ファイルに指定したワークステーション種別 6 文字列 自UNIXマシン名 自UNIXマシンのホスト名 64 文字列 障害発生日 YY:MM:DDの形式で示す。 8 文字列 障害発生時間 hh:mm:ssの形式で示す。 8 文字列 シグナル番号 割り込みが発生したシグナル番号 2 10進数文字列
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