JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)
保管庫のバックアップを取得し,そのバックアップで保管庫を回復できます。保管庫の障害に備え,保管庫のバックアップを定期的に取得しておくことをお勧めします。また,保管庫のバックアップを取得しておくと保管庫の障害だけでなく,配布管理システムと中継システム間で障害が起こって配布管理システムからパッケージを配布できない場合にも対応できます。
保管庫のバックアップ取得の運用例を図7-1に示します。
図7-1 保管庫のバックアップ取得の運用例
- <この項の構成>
- (1) 保管庫のバックアップの取得方法
- (2) 保管庫の回復方法
- (3) 注意事項
保管庫のバックアップは,rdsstrbkupコマンドで取得できます。rdsstrbkupコマンドを実行すると,保管庫内の管理ファイルおよび資源ファイルのバックアップが一括して取得されます。バックアップはCMTなどの媒体または通常のファイルに出力できるため,バックアップのファイルを登録して配布することもできます。
保管庫は基本機能のrdsstrbkupコマンドで取得したバックアップを使って,基本機能のrdsstrrcvコマンドで回復できます。回復方法には次の二つがあります。
- 保管庫を初期化したあと,保管庫を回復する。
- 特定のパッケージだけを回復する。
rdsstrbkupおよびrdsstrrcvコマンドの文法については,「第3編 9. コマンドの操作(基本機能・組み込み支援機能)」を参照してください。
(3) 注意事項
保管庫のバックアップを取得するまたは保管庫を回復するとき,次の点に注意してください。
- JP1/NETM/DM Clientの配布管理機能を停止してから,バックアップを取得または保管庫を回復してください。
- バックアップの取得中および保管庫の回復中には,保管庫へアクセスできません。
- 実行されていない指令があると,保管庫を回復できません。保管庫を回復する前に,指令がすべて実行されているかどうかを確認してください。実行中の指令がある場合は,指令が完了してからまたは指令を削除してから保管庫を回復してください。
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