JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)
ここでは,中継システムの設定ファイルに指定する内容について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 形式
- (2) 説明
(1) 形式
ManagingHost ホスト名 WorkstationType MASTER ProtocolKind TCP 〔ConnectionKind {HOST|MASTER}〕 〔ClientActionProtocol {UDP|TCP}〕 〔ClientActionRetryCount リトライ回数〕 〔ClientActionRetryInterval リトライ間隔〕 〔MaxConnectClients 同時に接続できる配布先システムの数〕 〔WatchTimeofStatus 配布結果の監視時間〕 〔WatchTimeofOrders 配布指令の確認の監視時間〕 〔RetryCount 再試行回数〕 〔RetryInterval 再試行の時間間隔〕 〔ServerRetryCount 再試行回数〕 〔ServerRetryInterval 再試行の時間間隔〕 〔DeliveryRetryCount パッケージ配布およびファイル収集の再試行回数〕 〔DeliveryRetryInterval パッケージ配布およびファイル収集再試行の時間間隔〕 〔TransferDataSize {512|1024|2048|4096}〕 〔LifeofResource パッケージの保存日数〕 〔Compress {NO|COMPRESS|PACK|COMMON}〕 〔CommandDeletewithResource {YES|NO}〕 〔IDCommandDeleteTiming {RESOURCE_DELETE|MANUAL}〕 〔IDCommandDetailInf {YES|NO}〕 〔AutoAction {YES|NO}〕 〔EventType IM〕 〔Encode {YES|NO}〕 〔DetailStatusInf {YES|NO}〕 〔OutPutFileOfDeliveryStatus 配布状況を取得するファイル名〕 〔OrderOfDeliveryStatus {M|R|G|S|A|K}〕 〔SystemLogOutputLevel {0|1|2|3}〕 〔MaxEntryofMessage メッセージログファイルの上限数〕 〔ParallelTransfer {YES|NO}〕 〔InformLineDown {YES|NO}〕 〔FileTransferSleepTime ファイル転送休止時間〕 〔FileTransferSleepInterval ファイル転送休止間隔〕 〔ReceiveWaitTime ファイル転送の無応答監視時間〕 〔EnableMultiServer {YES|NO}〕 〔MaxExecuteClients 最大起動クライアント数〕
(2) 説明
- ManagingHost ホスト名 〜<半角の英大文字,数字,ハイフン,アンダーバー,およびピリオド>((1〜64文字))
- 自UNIXマシンを接続する,配布管理システムのホスト名を指定します。ここで指定した値は,登録ファイルまたはパッケージ操作コマンド(rdsftコマンド)のオプションでホストファイル名を指定しなかった場合の省略時仮定値になります。なお,ConnectionKindでMASTER(中継システムと接続する)を指定している場合は,上位中継システムのホスト名を指定します。
- 配布管理システムがクラスタ環境で稼働している場合は,クラスタソフトで定義する論理IPアドレスに対応するホスト名を指定します。クラスタ環境での運用については,マニュアル「JP1/NETM/DM Manager」を参照してください。
- WorkstationType
- 中継システムを示す「MASTER」を指定します。
- ProtocolKind TCP
- 配布管理システムとの通信プロトコルとして,「TCP」を指定します。
- ConnectionKind 〜 {HOST|MASTER}≪HOST≫
- 中継システムの接続先を指定します。
- HOST
- 配布管理システム(Windows版中継マネージャを含む)と接続する場合に指定します。
- MASTER
- 中継システムと接続する場合に指定します。
- ClientActionProtocol 〜 {UDP|TCP}≪UDP≫
- 下位の中継システムまたはクライアントに起動要求するときに使う通信プロトコルを指定します。中継システムがDNS環境の場合,下位の中継システムまたはクライアントでは,ドメイン名付きのホスト名もアドレス解決できる必要があります。
- UDP
- UDPプロトコルを使うときに指定します。
- TCP
- TCPプロトコルを使うときに指定します。
- ネットワークにUDPプロトコルを透過させないファイアウォールまたはルータがあるときは,TCPを指定してください。
- ClientActionRetryCount リトライ回数 〜<符号なし整数>((1〜9))≪3≫
- 下位の中継システムまたはクライアントに起動要求が失敗したときに,リトライする回数を指定します。この属性名の指定は,ClientActionProtocolにTCPを指定した場合に有効です。UDPを指定した場合はここに指定した値は無視されて,240秒間に10回リトライします。
- ClientActionRetryInterval リトライ間隔 〜<符号なし整数>((10〜1800))≪300≫(単位:秒)
- 下位の中継システムまたはクライアントに起動要求が失敗したときに,リトライする時間間隔を指定します。
- この属性名の指定は,ClientActionProtocolにTCPを指定した場合に有効です。UDPを指定した場合はここに指定した値は無視されて,240秒間に10回リトライします。
- MaxConnectClients 同時に接続できる配布先システムの数 〜<符号なし整数>((1〜9999))≪30≫
- 中継システムと同時に接続できる配布先システム数を指定します。接続数を制限することで,中継システムの負荷を軽減できます。接続時には,「6.2.5 メモリ所要量」で示したメモリ所要量が必要となるため,使用する環境を確認して,適切な値を設定してください。
- ここで指定した接続数を超えると,下位システムからの接続要求を拒否します。その下位システムに対しては,接続数に空きが生じた時点で起動電文を送信し,接続を再試行するよう促します。
- ここで設定する接続数は,次に示すコマンドの処理が実行されるときに有効になります。
- rdsatrup
- rdscm
- rdsft -c
- rdsiddefine -dl
- rdsiddefine -s
- rdsidexec
- rdsrf -a
- rdsrf -q
- rdsusnd
- 配布先システム数の制御の際に障害が発生すると,制御を抑止します。障害が回復した時点で制御を再開します。
- ただし,接続リトライ中のWS数は,ここで設定する配布先システム数に含まれません。接続リトライ中のWS数を考慮した配布先システム数は,MaxExecuteClients(最大起動クライアント数)で設定してください。ただし,リトライに応答しない配布先システムが多いと,すべての配布先システムを起動するまで時間がかかることになります。
- WatchTimeofStatus 配布結果の監視時間 〜<符号なし整数>((0〜1280))≪60≫(単位:分)
- 指令実行結果の送信コマンド(rdssndコマンド)が下位システムから送信されていないかを定期的に確認するために,監視時間を分単位で指定します。
- 0以外の値を設定した状態でrdssndコマンドが実行されると,指定した監視時間内に終了した処理の実行結果を配布管理システムに送信します。実行結果が通知されなかった場合は,配布管理システムには送信しません。また,上位サーバへの通知に失敗した場合は,次回通知されます。
- 0を指定した場合は,設定直後に1回だけ監視し,それ以降は監視しません。そのため,この監視時間内にクライアントWSから送信されなかった実行結果は,次にコマンドを実行するまで配布管理システムに送信されないので,注意してください。
- WatchTimeofOrders 配布指令の確認の監視時間 〜<符号なし整数>((0〜60))≪5≫(単位:分)
- 中継システムから配布管理システムの配布指令を確認するときに,配布指令の有無の確認コマンド(rdsmaコマンド)の実行を監視する時間間隔を,分単位で指定します。
- この値を設定した状態でrdsmaコマンドを実行すると,指定した時間間隔で監視します。
- 0を指定すると,rdsmaコマンドを1回だけ実行して監視します。
- RetryCount 再試行回数 〜<符号なし整数>((1〜9))≪3≫(単位:回数)
- 配布管理システムとのアソシエーション(セション)またはコネクションが確立できなかったときに,確立要求を再試行する回数を指定します。9を指定すると,無限に再試行し続けます。
- 配布管理システムに直結していない中継システムでは,この値を指定しても無視されます。
- RetryInterval 再試行の時間間隔 〜<符号なし整数>((1〜99))≪1≫(単位:10秒)
- 配布管理システムとのアソシエーション(セション)またはコネクションが確立できなかったときに,確立要求を再試行する時間間隔を10秒単位で指定します。
- 配布管理システムに直結していない中継システムでは,この値を指定しても無視されます。
- ServerRetryCount 再試行回数 〜<符号なし整数>((1〜9))≪3≫(単位:回数)
- ファイル転送サーバとのコネクションが確立できなかったときに,確立要求を再試行する回数を指定します。9を指定すると,無限に再試行し続けます。
- ServerRetryInterval 再試行の時間間隔 〜<符号なし整数>((1〜99))≪5≫(単位:秒)
- ファイル転送サーバとのコネクションが確立できなかったときに,確立要求を再試行する時間間隔を秒単位で指定します。
- DeliveryRetryCount パッケージ配布およびファイル収集の再試行回数 〜<符号なし整数>((0〜9))≪0≫(単位:回数)
- パッケージ配布中またはファイル収集中にエラーが起こったときに,パッケージ配布コマンドまたはファイル収集コマンドを再試行する回数を指定します。0を指定すると,再試行しません。
- DeliveryRetryInterval パッケージ配布およびファイル収集再試行の時間間隔 〜<符号なし整数>((1〜99))≪3≫(単位:10秒)
- パッケージ配布中またはファイル収集中に回線エラーが起こったときに,パッケージ配布コマンドまたはファイル収集コマンドを再試行する時間間隔を10秒単位で指定します。DeliveryRetryCountで0を指定した場合は,ここで指定した値は無視されます。
- TransferDataSize 〜 {512|1024|2048|4096}≪1024≫
- TCP/IP環境で,配布管理システムまたは上位のシステムとデータの送受信をするときのバッファサイズを指定します。
- バッファサイズは,接続する配布管理システムまたは上位の中継システムとのネットワーク環境を考慮して選択してください。
- LifeofResource パッケージの保存日数 〜<符号なし整数>((1〜999))≪1≫(単位:日数)
- パッケージの保存日数を指定します。登録ファイルでパッケージの満了日付を指定しない場合は,保管庫では登録日からここで指定した日数だけパッケージが保存されます。標準値は1日(登録日の翌日まで)です。
- Compress 〜 {NO|COMPRESS|PACK|COMMON}≪NO≫
- 登録するソフトウェアの圧縮を指定します。
- NO
- 圧縮しません。
- COMPRESS
- compressコマンドを使って圧縮します。
- PACK
- packコマンドを使って圧縮します。
- COMMON
- 共用資源を圧縮します。
- サイズが3ブロック以下のソフトウェアは,PACKを指定しても効果がありません。
- 圧縮処理でエラーになった場合は,圧縮しないで登録されます。ここで指定した値は,登録ファイルでソフトウェアの圧縮を指定しない場合の省略値になります。
- CommandDeletewithResource 〜 {YES|NO}≪NO≫
- 保管庫のパッケージを削除したときに,そのパッケージに対応する,自中継システムに滞留した指令を削除するかどうかを指定します。
- YES
- 保管庫にあるパッケージの削除と同時に,滞留する指令を自動的に削除します。
- NO
- 保管庫にあるパッケージを削除しても,滞留する指令は自動的に削除しません。
- IDCommandDeleteTiming 〜 {RESOURCE_DELETE|MANUAL}≪RESOURCE_DELETE≫
- グループidを指定した指令は,該当するパッケージが保管庫から削除されると無効になります。無効になった指令を削除する方法を指定します。
- RESOURCE_DELETE
- 保管庫にあるパッケージの削除と同時に,無効になった指令を自動的に削除します。
- MANUAL
- 無効になった指令をユーザ任意の契機で削除します。保管庫のパッケージを削除しても,無効になった指令は削除されません。
- IDCommandDetailInf 〜 {YES|NO}≪NO≫
- グループidを指定した指令について,実行結果をクライアント単位に配布管理システムへ通知するかどうかを指定します。
- YES
- 実行結果をクライアント単位に配布管理システムへ通知します。
- この場合の注意事項を次に示します。
- 配布管理システムに通知される実行結果(指令)は,配布状況を確認するためだけに使用できます。そのため,実行中の指令を削除しても配布先システムの指令は削除されません。
- 配布管理システムがJP1/NETM/DM 05-11以前,またはJP1/NETM/DM/W-AF 05-11以前の場合,「EXEC_ERROR(指令実行時の起動失敗)」となった指令が,「ERROR(実行失敗)」の状態で表示されます。
- NO
- 実行結果をクライアント単位に配布管理システムへ通知しません。
- AutoAction 〜 {YES|NO}≪NO≫
- 障害発生時などに,JP1/Baseに対してJP1イベントを通知するかどうかを指定します。
- YES
- JP1イベントを通知します。
- NO
- JP1イベントを通知しません。
- JP1イベントを使用した自動アクションなどの運用については,「8. JP1/IM - Managerを使用したJP1イベントの処理」を参照してください。
- EventType IM
- 発行するJP1イベントの種類として,「IM」を指定します。
- Encode 〜 {YES|NO}≪NO≫
- ソフトウェアを暗号化して登録するかどうかを指定します。
- YES
- ソフトウェアを暗号化して登録します。
- NO
- ソフトウェアを暗号化しないで登録します。
- ここで指定した値は,登録ファイルでソフトウェアの暗号化を指定しない場合の省略値になります。共用資源でないユーザデータまたはユーザプログラムの場合は,YESを指定しても暗号化されません。なお,暗号化の機能を使用するには,JP1/NETM/DM Encryption Optionが必要です。
- DetailStatusInf 〜 {YES|NO}≪NO≫
- 配布管理システムに対し,指令の実行状況を詳細に通知するかどうかを指定します。
- YES
- 指令の状況を詳細に通知します。配布管理システム側では,指令状態が次のように通知されます。
- システムの稼働中に組み込む配布指令を実行したとき,配布先システムへのパッケージの転送が終了した時点で,指令状態のエンドステータスが0x80に変更されます。
- 一度に複数の配布指令を実行したとき,指令ごとに実行終了が通知されます。
- NO
- 詳細通知はしません。
- OutPutFileOfDeliveryStatus 配布状況を取得するファイル名 〜<半角英数字,/,および . >((128文字以内))
- 配布状況を取得するファイル名を絶対パス名で指定します。この値を省略すると次のファイルが仮定されます。
- HP-UX以外の場合:/NETMRDSEX1/DLV/DLVF
- HP-UXの場合:/opt/NETMDMWEX1/DLV/DLVF
- 配布状況ファイルは,ライブラリ関数とコマンドのどちらでも参照できます。配布状況ファイルは,ファイルシステムが満杯になるまで,配布状況を取得し続けます。配布状況ファイルの所有者は,スーパユーザになります。
- OrderOfDeliveryStatus 〜{M|R|G|S|A|K}
- 配布状況を取得する対象の指令を指定します。
- M
- 保管庫止め配布指令
- R
- パッケージリカバリ指令
- G
- 収集指令(通常の収集指令)
- S
- 収集庫止め収集指令
- A
- 一括収集指令
- K
- 収集庫削除指令
- これらの値をすべて指定するときは,次のように指定してください。
OrderOfDeliveryStatus MRGSAK- 配布・組み込み指令,状態収集指令およびrdsusndコマンドは,無条件に配布状況が取得されます。
- SystemLogOutputLevel 〜 {0|1|2|3}≪3≫
- syslogファイルに出力するメッセージの出力レベルを設定します。
- 0
- 出力しません。
- 1
- エラーメッセージおよびシステムエラーメッセージ(メッセージIDの最後の1文字がEまたはSのメッセージ)を出力します。
- 2
- エラーメッセージ,システムエラーメッセージ,および警告メッセージ(メッセージIDの最後の1文字がE,S,またはWのメッセージ)を出力します。
- 3
- syslog出力対象メッセージをすべて出力します。syslog出力対象メッセージは,次のメッセージです。
- コマンドのオペランドの指定に誤りがある場合以外のエラー時に出力するメッセージ
- JP1/NETM/DMがバックグラウンドで動作する際,正常時に出力するメッセージ
- また,基本機能がsyslogに出力するメッセージの詳細は次のとおりです。
メッセージID ファシリティ レベル KDDMnnnn-E LOG_USER LOG_ERR KDDMnnnn-S LOG_USER LOG_CRIT KDDMnnnn-W LOG_USER LOG_WARNING KDDMnnnn-I LOG_USER LOG_INFO
- (凡例)
- nnnn:メッセージコードとして任意の数字が表示される。
- MaxEntryofMessage メッセージログファイルの上限数 〜<符号なし整数>((300〜99999))≪300≫
- メッセージログファイルに保管するメッセージ数の上限を指定します。
- 上限を前より低く設定し直す場合,メッセージログファイルは最新のメッセージから新しい設定値分までで編集されます。残したいメッセージがある場合は,不要なメッセージを削除してください。編集時には,新たに設定値分のメッセージログファイル容量が一時的に必要となります。十分な空き容量があることを確認して設定してください。
- ParallelTransfer 〜 {YES|NO}≪NO≫
- 自システムから上位システムへの通信で,ダウンロードとアップロードを並行実行するかどうかを指定します。
- YES
- 並行実行します。
- NO
- 並行実行しません。
- InformLineDown 〜 {YES|NO}≪NO≫
- パッケージ配布中に通信障害が発生した場合に,配布管理システムに通知するかどうかを指定します。「YES」を設定した場合,下位システムとの通信中に障害が発生していったん回復したあと,再び通信障害が発生すると,配布管理サーバには通知しません。
- YES
- 通信障害を配布管理システムに通知します。
- NO
- 通信障害を配布管理システムに通知しません。
- NOを指定すると,その時点で配布管理システム上にある「LINE-DOWN」の指令は,障害が回復しても「KEEP」に戻らないので注意してください。
- FileTransferSleepTime ファイル転送休止時間 〜<符号なし整数>((0〜4294967295))≪0≫(単位:ミリ秒)
- ファイル転送の休止時間を設定します。単位はミリ秒です。
- この項目は,「ファイル転送休止間隔(FileTransferSleepInterval)」に0以外の値を設定した場合に有効です。
- 配布先システムのJP1/NETM/DM SubManagerまたはJP1/NETM/DM Clientのバージョンが06-52以前の場合は,240,000以下の値を指定してください。
- FileTransferSleepInterval ファイル転送休止間隔 〜<符号なし整数>((0〜4294967295))≪0≫(単位:パケット)
- ファイル転送の休止間隔を設定します。単位はパケットです。
- ファイル転送は,ここで指定したパケット数ごとに,「ファイル転送休止時間(FileTransferSleepTime)」で設定した休止時間が入ります。
- この項目は,「ファイル転送休止時間(FileTransferSleepTime)」に0以外の値を設定した場合に有効です。
- ReceiveWaitTime ファイル転送の無応答監視時間 〜<符号なし整数>((0〜2147483647))≪240≫(単位:秒)
- ファイル受信時の無応答監視時間を設定します。単位は秒です。
- ファイル転送中に,ここで指定した秒数以上サーバからの応答がない場合,通信失敗とみなされます。0を指定した場合は,監視されません。
- ここに設定する時間は,配布管理システムの基本機能の設定ファイルで設定する,ファイル転送休止時間(FileTransferSleepTime)より短くならないよう注意してください。
- ファイル転送休止時間より短い時間を設定すると,ファイル転送の休止時に通信障害が発生します。
- EnableMultiServer 〜{YES|NO}≪NO≫
- 複数の上位システムから実行される指令を受け付けるかどうか指定します。複数の上位システムを持つシステム構成をマルチサーバと呼びます。
- YES
- マルチサーバで運用する場合に指定します。
- この指定によって,指令の実行結果はManagingHostに指定されたホストにではなく,指令をダウンロードしたホストに正しく送られるようになります。
- なお,次の障害が発生すると,回復後も指令が"ERROR"のままになる場合があります。この場合は配布管理システムで指令を再作成し,実行してください。
- 中継システム(ManagingHostに設定した中継システムを除く)との通信中に通信障害が発生
- 配布管理システムからのファイル転送が中断
- NO
- マルチサーバで運用しない場合に指定します。
- この設定では,ManagingHost以外のホストから指令をダウンロードした場合であっても,指令実行結果がManagingHostに対して送信される場合があります。
- MaxExecuteClients 最大起動クライアント数 〜<符号なし整数>((1〜9999))
- 同時に接続できる配布先システムの数を設定します。MaxConnectClients(同時に接続できる配布先システム数)と異なり,接続リトライ中の配布先システムの数も含みます。ただし,リトライに応答しない配布先システムが多いと,すべての配布先システムを起動するまで時間が掛かります。設定するかどうかはシステムの状況に応じて決めてください。
- 設定を省略すると,接続できる配布先システムの数には,MaxConnectClientsの設定値が適用されます(接続リトライ中の配布先システム数は考慮されません)。また,MaxConnectClientsより大きい値を設定した場合も,MaxConnectClientsの上限数が適用されます。
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