JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)
- <この項の構成>
- (1) システム情報とは
- (2) システム情報を自動収集するための準備
- (3) "パスワードを更新してからの経過日数"を通知するユーザの設定
- (4) システム情報の収集方法
配布管理システムから指令を実行することで,配布先システムのハードウェアの情報(ホスト名,IPアドレス,ディスク容量,メモリ容量の状況など)を収集して管理できます。この情報をシステム情報といいます。
配布管理システムでは,配布先システムのシステム情報を把握することで,パッケージ配布による配布先システムでのメモリ不足などの不具合を事前に避けることができます。システム構成情報がホスト名,IPアドレス,WSタイプ,接続方法など,ネットワーク構成に関する情報を管理するのに対し,システム情報はホスト名,IPアドレス,ディスク容量,メモリ容量の状況など,配布先システムのハードウェアの情報を格納します。
システム情報の収集方法および参照方法については,各配布管理システムのマニュアルを参照してください。
なお,配布管理システムがWindows版JP1/NETM/DM Managerの場合は,システム情報を定期的に収集できます。収集時期は,毎日,毎週,毎月の3種類です。
また,システム情報は,配布先システムで情報が更新されたタイミング,または新しい配布先システムが追加されたタイミングで,配布管理システムへ情報を通知させることができます。
- 注意
- Tru64 UNIXに対してシステム情報を収集すると,インタフェース名「tu0」のMACアドレスが収集されます。インタフェース名「tu0」以外のMACアドレスを収集したい場合は,ファイル名「/NETMRDS/rdsprm/MACADDR」にインタフェース名を定義することによって,そのインタフェース名のMACアドレスを収集できます。
パッケージ配布時にシステム情報が自動収集されるようにすることもできます。そのためには,事前に配布先システム上に次のファイルを作成しておきます。また,このファイルは配布管理システムから一括して配布することもできます。
- HP-UX以外の場合:/NETMRDS/rdsprm/.InventoryUpload
- HP-UXの場合:/var/opt/NETMDMW/rdsprm/.InventoryUpload
ファイルを直接作成する手順の例(HP-UX以外の場合)を示します。次のいずれかを実行します。
- > /NETMRDS/rdsprm/.InventoryUpload
- cp /dev/null /NETMRDS/rdsprm/.InventoryUpload
- cat /dev/null > /NETMRDS/rdsprm/.InventoryUpload
- echo > /NETMRDS/rdsprm/.InventoryUpload
なお,システム構成情報として通知されるホスト名とIPアドレスは,hostnameに設定されたホスト名とそのホスト名に設定されたIPアドレスです。
また,次の処理と同期してシステム情報を収集することはできません。
- ファイル収集
- 組み込み支援機能,または組み込み支援機能の適用日組み込み
(3) "パスワードを更新してからの経過日数"を通知するユーザの設定
"パスワードを更新してからの経過日数"について,通知するユーザを限定することができます。通知するユーザは,次のファイルで設定します。
- HP-UX以外の場合:/NETMRDS/rdsprm/.userlist
- HP-UXの場合:/var/opt/NETMDMW/rdsprm/.userlist
記述例を次に示します。
# example user1 user2次の規則に従って作成してください。
- 1カラム目に「#」を記述した場合は,その行をコメントとみなします。
- 1エントリごとに[Enter]で区切り,1行に1エントリとしてください。
- 1カラム目から記述し,あとには空白またはタブを指定しないでください。
- 「*」だけを記述した行がある場合は,すべてのユーザの情報を通知します。
ただし,次のユーザについての情報は通知しません。
- shadowパスワードファイルにパスワード最終変更日に関する情報がないユーザ
また,該当する設定ファイルが存在しない場合,どのユーザの情報も通知しません。
(4) システム情報の収集方法
システム情報の収集方法は,システム情報の収集が行える次の全ての場合において,収集を行う度全情報の取得を行います。
- システム情報の取得を行う指令の実行
- 更新されたインベントリ情報の自動通知
- 定期実行指令の実行
- パッケージ配布時の自動収集
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