JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)
配布先システムに配布されたパッケージは,特に指定がなければすぐに配布先システムに組み込まれます。しかし,配布先システムでそのソフトウェアが使用中または起動中だと組み込みは失敗します。この場合に備えて,パッケージの組み込みタイミングを指定できます。
組み込みタイミングは,ソフトウェアの登録時または配布時に指定します。指定できる組み込みタイミングには次の種類があります。
- システム起動時
- システム稼働中
- システム停止時
システム起動時またはシステム停止時を選択した場合,配布されたパッケージは,組み込み時期まで配布先システムのハードディスクに保管されます。
組み込みタイミングを指定する場合には,次のことに注意してください。
- <この項の構成>
- (1) システム起動時を指定する場合の注意事項
- (2) システム稼働中を指定する場合の注意事項
- (3) システム停止時を指定する場合の注意事項
(1) システム起動時を指定する場合の注意事項
- 次のパッケージは,システム起動時には組み込めません。システム停止時に組み込んでください。
- /etc/rcスクリプトのuser_daemonステップ以前に動作するユーザデーモンを持つパッケージ
- 共用ライブラリを持つパッケージ
- /etc/inittabへrespawn指定で登録されたプログラムを含むパッケージ
- 組み込みの際,組み込むパッケージと同じ容量のハードディスクを余分に使います。導入時に「第2編 6.2 ハードディスク所要量およびメモリ所要量の見積もり」を参照して,ハードディスクの容量を見積もってください。
- 導入時に,システムファイルの設定が必要です。設定方法については,「第2編 6.9 システムファイルの設定」を参照してください。
(2) システム稼働中を指定する場合の注意事項
日立プログラムプロダクトは,システムの稼働中には組み込めません。システム稼働中の組み込みを指定された場合,システム起動時に組み込まれます。
(3) システム停止時を指定する場合の注意事項
- 組み込みの際,組み込むパッケージと同じ容量のハードディスクを余分に使います。導入時に「第2編 6.2 ハードディスク所要量およびメモリ所要量の見積もり」を参照して,ハードディスクの容量を見積もってください。
- 導入時に,システムファイルの設定が必要です。設定方法については,「第2編 6.9 システムファイルの設定」を参照してください。
- 組み込み結果は,次回のシステム起動時に,配布管理システムに送信されます。
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