JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)
中継システムを経由してパッケージを配布する場合,中継システムは,配布されたパッケージを保管庫に格納し,各配布先へはそのコピーを転送します。これによって,配布管理システムと中継システムの間のデータ伝送量を削減できます。
中継システムを使用したパッケージ配布の概要を図2-1に示します。
図2-1 パッケージ配布の概要
配布時に障害が発生した場合,回復後は次の位置から配布が再開されます。
- 配布管理システム(JP1/NETM/DM Manager)とその下位システムとの間で障害が発生した場合
中断した個所からパッケージ配布が再実行されます。
- 中継システム(またはJP1/NETM/DM Clientの配布管理システム)と配布先システムとの間で障害が発生した場合
パッケージの先頭からパッケージ配布が再実行されます。
中継システムを使用した配布では,次のような運用もできます。
- <この項の構成>
- (1) 中継システムを階層化した配布
- (2) 保管庫止め配布
- (3) 配布先システムをグループ化して配布
複数の中継システムを階層的に接続すると,広域網の伝送量をさらに削減できます。ただし,次の点に注意が必要です。
- 複数のネットワークが低速な回線で接続されているときは,パッケージの配布効率が低下することがあります。
- 配布管理システム直下の中継システムには,自UNIXマシンを経由して配布されるパッケージがすべて保管されるため,ディスク容量が増加します。
- Windowsの中継システムの下にUNIXの中継システムは接続できません。
パッケージ配布をいったん中継システムの保管庫で止めておき,それ以降の配布は別のときに実行することもできます(保管庫止め配布)。また,中継システムの保管庫に格納されたパッケージをJP1/NETM/DM Clientの配布管理機能を使用して配布することもできます。
配布先システムを機種や業務ごとにグループに分け,グループ単位でパッケージを配布できます。配布先システムのグループにはグループの名称であるグループidを付けます。グループidの作成方法およびグループidを指定したパッケージ配布の方法については,「4.4 配布先のグループ化」を参照してください。
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