JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)

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付録E.2 インストール済み秘文製品の詳細情報の取得

クライアントにインストール済みの秘文製品のソフトウェア情報を取得すると,どの秘文製品の場合でも「JP1-HIBUN-AE」と表示されてしまいます。JP1/NETM/DMで提供しているAITファイルをパッケージングし,ジョブを実行することで,クライアントのレジストリ情報からインストール済み秘文製品の詳細情報を取得します。

取得した秘文製品の詳細情報(製品名およびバージョン)は,クライアントごとに詳細を確認したり,製品ごとに集計したりできます。

インストール済み秘文製品の詳細情報を取得する手順を次の図に示します。

図E-1 インストール済み秘文製品の詳細情報を取得する手順

[図データ]

次に,各手順を説明します。

<この項の構成>
(1) 識別用ファイルのパッケージング
(2) 「パッケージのインストール」ジョブの作成・実行
(3) レジストリ取得項目の作成
(4) 「レジストリ取得項目の転送」ジョブの作成・実行
(5) 「システム情報の取得」ジョブの作成・実行
(6) 取得した秘文製品の詳細情報の確認

(1) 識別用ファイルのパッケージング

秘文製品の詳細情報を取得するための識別用ファイルが格納されているディレクトリを選択し,パッケージングします。識別用ファイル(HIBUNREG.BIN)はJP1/NETM/DMに標準添付され,次に示すディレクトリに格納されています。

クライアントのインストール先ディレクトリ\MASTER\DMAIT\HIBUNREG_Key

パッケージングの方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「2.1 パッケージングの方法」を参照してください。

秘文製品の詳細情報を取得するためのパッケージ名は,AIT-HIBUN-REGになります。

識別用ファイルについては,マニュアル「Automatic Installation Toolガイド」の「付録B JP1/NETM/DMで提供するAITファイル」を参照してください。

(2) 「パッケージのインストール」ジョブの作成・実行

(1)で作成したパッケージをクライアントへ配布するため,リモートインストールを指示するジョブを作成・実行します。

ジョブ作成時のジョブ種別は,「パッケージのインストール」を選択します。

「パッケージのインストール」ジョブが実行されると,インストール済み秘文製品の詳細情報が,クライアントの次のレジストリパスに格納されます。

リモートインストールを指示するジョブの作成・実行については,マニュアル「運用ガイド1」の「2.3 リモートインストールの実行」を参照してください。

(3) レジストリ取得項目の作成

クライアントの秘文製品のレジストリ情報を取得するには,配布管理システムでレジストリ取得項目を作成する必要があります。レジストリ取得項目は,[項目設定]ダイアログボックスで設定します。

図E-2 [項目設定]ダイアログボックス

[図データ]

[項目設定]ダイアログボックスに設定する内容を次に示します。

項目 設定内容
項目名称 取得する秘文製品の名称を設定
ルートキー 「HKEY_LOCAL_MACHINE」を選択
パス
  • OSが32ビット版の場合
    \SOFTWARE\HITACHI\NETM/DM/P
  • OSが64ビット版の場合
    \SOFTWARE\Wow6432Node\Hitachi\NETM/DM/P
レジストリ名 JP1/秘文ICおよび秘文ICの場合 秘文IC
JP1/秘文IFおよび秘文IFの場合 秘文IF
JP1/秘文IF Mail Optionおよび秘文IF Mail Optionの場合 秘文IFMO
JP1/秘文ISおよび秘文ISの場合 秘文IS
OS種別 「選択する」を選択し,「Windows2000」,「Windows XP」,「Windows Vista」および「Windows 7」のチェックボックスをオン

なお,レジストリ取得項目を作成する方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「3.1.2 レジストリ情報の取得方法」を参照してください。

(4) 「レジストリ取得項目の転送」ジョブの作成・実行

(3)で作成したレジストリ取得項目を,クライアントへ配布します。配布するには,「レジストリ取得項目の転送」ジョブを作成・実行します。これによって,クライアントから秘文製品のレジストリ情報が取得できるようになります。

「レジストリ取得項目の転送」ジョブを作成・実行する方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「3.1.2 レジストリ情報の取得方法」を参照してください。

(5) 「システム情報の取得」ジョブの作成・実行

レジストリ情報をクライアントから取得するために,リモートインストールマネージャから「システム情報の取得」ジョブを実行します。(4)で配布されたレジストリ取得項目に基づいて,クライアントのレジストリ情報が取得されます。

「システム情報の取得」ジョブを実行する前に,(2)で実行した「パッケージのインストール」ジョブと,(4)で実行した「レジストリ取得項目の転送」ジョブが正常に終了している必要があります。

「システム情報の取得」ジョブを作成・実行する方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「3.1.1 システム情報の取得手順」を参照してください。

(6) 取得した秘文製品の詳細情報の確認

取得した秘文製品の詳細情報は,次のように確認および集計できます。

(a) クライアントごとにインストール済み秘文製品の詳細情報を確認する

[システム構成]ウィンドウの[レジストリ情報]タブを選択し,詳細情報を確認したいクライアントを選択します。クライアントにインストールされた秘文製品の詳細名称とバージョンを確認できます。

図E-3 [システム構成]ウィンドウ(レジストリ情報)

[図データ]

[レジストリ情報]タブに表示されるレジストリ情報の取得結果を次の表に示します。

表E-2 レジストリ情報の取得結果

レジストリ取得項目 製品 取得結果(「データ」欄)
秘文IC JP1/秘文ICの場合 JP1/秘文 AE Information Cypher VVRRSS(09-50以前)
秘文 AE Information Cypher VVRRSS(10-00以降)
秘文ICの場合 秘文 AE Information Cypher VVRRSS
秘文IF JP1/秘文IFの場合 JP1/秘文 AE Information Fortress VVRRSS(09-50以前)
秘文 AE Information Fortress VVRRSS(10-00以降)
秘文IFの場合 秘文 AE Information Fortress VVRRSS
秘文IFMO JP1/秘文IF Mail Optionの場合 JP1/秘文 AE Information Fortress Mail Option VVRRSS(09-50以前)
秘文 AE Information Fortress Mail Option VVRRSS(10-00以降)
秘文IF Mail Optionの場合 秘文 AE Information Fortress Mail Option VVRRSS
秘文IS JP1/秘文ISの場合 JP1/秘文 AE Information Share VVRRSS(09-50以前)
秘文 AE Information Share VVRRSS(10-00以降)
秘文ISの場合 秘文 AE Information Share VVRRSS
レジストリが存在しません
(凡例)
−:JP1/秘文製品がインストールされていない
VVRRSS:バージョン情報

取得したレジストリ情報を[システム構成]ウィンドウで確認する方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「3.1.5 取得したシステム情報の確認」を参照してください。

(b) 秘文製品ごとにクライアント台数を集計する

インベントリビューアで,秘文製品名を条件に設定し,集計します。秘文製品がインストールされたクライアントの台数が,製品別に集計されます。集計した結果の例を次に示します。

図E-4 [集計]ウィンドウ

[図データ]

インベントリビューアで集計する方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「4.2 インベントリ情報を集計する」を参照してください。