JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

6.7.10 トラブルの回復

ここでは,Asset Information Manager Limitedで発生したトラブルの回復方法について説明します。トラブル情報の取得方法については,「6.8.4 「Asset Information Manager Limited」のトラブル情報の採取」を参照してください。

<この項の構成>
(1) Asset Information Manager Limitedのトラブル発生時の回復方法
(2) Asset Information Manager Limitedのサーバのトラブル発生時の回復方法
(3) DBMSのトラブル発生時の回復方法
(4) Webブラウザのトラブル発生時の回復方法
(5) コマンド実行中のトラブル発生時の回復方法

(1) Asset Information Manager Limitedのトラブル発生時の回復方法

取得したトラブル情報のログの内容に異常はないか確認します。トラブルを取り除いたあと,Asset Information Manager Limitedのサーバが閉塞状態のときには,Microsoft Internet Information Servicesを再起動します。

(2) Asset Information Manager Limitedのサーバのトラブル発生時の回復方法

Microsoft Internet Information Servicesにトラブルが発生した場合の回復方法は次のとおりです。

(a) Webサーバにトラブルが発生した場合

取得したトラブル情報のログの内容に異常はないか確認します。トラブルを取り除いたあと,Microsoft Internet Information Servicesを再起動します。再度トラブルが発生する場合は,データベースが破壊されているおそれがあるため,データベースのバックアップデータをリストアして,Microsoft Internet Information Servicesを再起動します。

(b) Webサーバが応答しなくなった場合

Microsoft Internet Information Servicesを停止後,取得したトラブル情報のログの内容に異常はないか確認します。トラブルを取り除いたあと,Microsoft Internet Information Servicesを再起動します。再度,応答しない状態になる場合は,データベースが破壊されているおそれがあるため,データベースのバックアップデータをリストアして,Microsoft Internet Information Servicesを再起動します。

(3) DBMSのトラブル発生時の回復方法

DBMSにトラブルが発生した場合の回復方法は次のとおりです。

(a) DBMSにトラブルが発生した場合

取得したトラブル情報のログの内容に異常はないか確認します。トラブルを取り除いたあと,DBMSを再起動します。

起動された場合は,データベースが破壊されていないかを確認し,必要に応じてバックアップデータをリストアしてデータベースを回復してください。

起動されない場合は,DBMSの環境を構築し直してください。

(b) DBMSが破壊された場合

Microsoft Internet Information Servicesを停止し,DBMSの環境を構築し直してください。DBMSを再起動し,バックアップデータをリストアしてデータベースを回復したあと,Microsoft Internet Information Servicesを再起動します。

(4) Webブラウザのトラブル発生時の回復方法

Webブラウザにトラブルが発生した場合の回復方法は次のとおりです。

(a) Webブラウザが異常終了した場合

Webブラウザを再起動して,再度ログインして直前の業務処理内容を確認し,完了していない場合は再度業務を実行します。

なお,再度,Webブラウザからの応答がない場合は,Webブラウザの画面のハードコピーを採取します。同時に直前の操作内容および入力データの説明を添付して,システム管理者に調査依頼します。

(b) Webブラウザ表示不正の場合

いったんWebブラウザからログアウトし,再度ログインしてトラブルが発生した業務を実行します。再度同じ現象となる場合は,システム管理者に調査依頼します。

(5) コマンド実行中のトラブル発生時の回復方法

取得したトラブル情報のログの内容に異常はないか確認し,トラブルを取り除きます。