JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)
(1) レジストリ(インストールおよびセットアップの情報)
レジストリのバックアップを取得するタイミングと取得方法について説明します。
なお,レジストリにはマシン固有の情報が含まれるため,PCリプレースなどで異なる環境に移行する場合は,移行元の各種設定内容を控えておいてください。
(a) 取得タイミング
インストール(インストールコンポーネント変更などの再インストールを含む)およびセットアップ(変更を含む)のあとに取得してください。定期的に取得する必要はありません。
レジストリエディタで,次に示すレジストリをファイルにエクスポートします。
- OSが32ビット版の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\NETM/DM
- OSが64ビット版の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\HITACHI\NETM/DM
中継マネージャの場合は,次に示すレジストリをファイルにエクスポートしてください。
- OSが32ビット版の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\NETM/DM/P
- OSが64ビット版の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\HITACHI\NETM/DM/P
「Asset Information Manager Limited」を使用している場合は,次に示すレジストリをファイルにエクスポートしてください。
- OSが32ビット版の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\JP1/Asset Information Manager
- OSが64ビット版の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\HITACHI\JP1/Asset Information Manager
(2) JP1/NETM/DM Managerのデータベース
リレーショナルデータベースのバックアップを取得するタイミングと取得方法について説明します。
(a) 取得タイミング
業務終了後や夜間などに定期的に行うことを推奨します。
Microsoft SQL Serverを使用している場合,システムデータベース(masterデータベース,msdbデータベース)はsaなどのユーザ情報が含まれるため,定期的に取得してください。
- Embedded RDBを使用している場合
- データベースマネージャまたはnetmdb_backup.batコマンドを使用してバックアップを取得してください。詳細については,マニュアル「構築ガイド」の「7.4.4 データベースをバックアップする」を参照してください。
- 別のマシンや異なる環境へデータベースを移行する場合は,netmdb_unload.batコマンドを使用してください。詳細については,「5.3.9(2) netmdb_unload.batコマンド」を参照してください。
- Microsoft SQL Serverを使用している場合
- Management Studioを使用するか,コマンドを実行してバックアップを取得してください。
- Oracleを使用している場合
- オフラインバックアップで取得してください。バックアップ対象は,制御ファイル,データファイル,Redoログファイル,およびパラメタファイルの,すべてのデータベースファイルです。
なお,一部のデータはインポート/エクスポートの機能を利用してファイル単位でバックアップを取得できます。インポート/エクスポートできるデータについては,マニュアル「構築ガイド」の「付録A.2(2) 移行できるデータ」を参照してください。
(3) 「Asset Information Manager Limited」
「Asset Information Manager Limited」を使用している場合に,バックアップを取得してください。
(a) 取得タイミング
業務終了後や夜間などに定期的に行うことを推奨します。
「Asset Information Manager Limited」のデータベースマネージャの「データベースのCSVバックアップ」からバックアップを取得する場合は,マニュアル「構築ガイド」の「10.3.3 データベースをCSV形式ファイルでバックアップする」を参照してください。
Embedded RDBを使用している場合,「Embedded RDBのバックアップ」からバックアップを取得するときは,マニュアル「構築ガイド」の「10.3.5 Embedded RDB環境でデータベースをバックアップする」を参照してください。
(4) 各種ファイル
JP1/NETM/DMの各種ファイルでバックアップの取得が必要なファイルについて説明します。
(a) 取得タイミング
業務終了後や夜間などに定期的に行うことを推奨します。
ただし,ホスト識別子管理ファイルは,インストール後またはホスト識別子を使用する運用に変更した際に取得してください。定期的に取得する必要はありません。
- パッケージファイルおよび操作履歴ファイル
- パッケージを登録している場合,および操作履歴を取得している場合にバックアップを取得します。
- Embedded RDBを使用しているとき
データベースのバックアップ時に,パッケージファイルおよび操作履歴ファイルのバックアップも取得できます。
- Microsoft SQL ServerまたはOracleを使用しているとき
netmfile_backup.batコマンドを実行します。netmfile_backup.batコマンドについては,「5.3.9(4) netmfile_backup.batコマンド」を参照してください。
- 操作履歴ファイル(操作履歴退避ディレクトリ)
- 操作履歴ファイルを操作履歴退避ディレクトリに登録している場合にバックアップを取得します。
- [サーバセットアップ]ダイアログボックスの[稼働監視]パネルで指定した,操作履歴退避ディレクトリ下にある操作履歴ファイルのバックアップを取得してください。
- 監査ログファイル
- 監査ログを取得している場合にバックアップを取得します。
- [サーバセットアップ]ダイアログボックスの[監査ログ]パネルで指定した,監査ログの出力先ディレクトリ下にある監査ログファイルのバックアップを取得してください。
- リモートコレクトファイル(中継マネージャの場合だけ)
- 中継マネージャがリモートコレクトしたファイルを収集している場合にバックアップを取得します。
- インストール時に[ワークディレクトリの設定]ダイアログボックスで指定した,リモートコレクトディレクトリ下にあるリモートコレクトファイルのバックアップを取得してください。指定したリモートコレクトディレクトリの値は,次のレジストリに設定されています。
- OSが32ビット版の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\NETM/DM/P\CollectionSitePath
- OSが64ビット版の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Hitachi\NETM/DM/P\CollectionSitePath
- 各種管理ファイル(中継マネージャの場合だけ)
- 次のディレクトリ下にある,管理ファイルのバックアップを取得してください。
- JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリ\MASTER\DB
- JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリ\SITESRV
- ホスト識別子管理ファイル(中継マネージャの場合だけ)
- ホスト識別子を使用する運用の場合にバックアップを取得します。
- Windowsのインストール先ディレクトリ下にある,netmdmp.hidファイルのバックアップを取得してください。
(5) 環境変数(JP1/Baseと連携してJP1/NETM/DMのユーザを管理している場合)
JP1/NETM/DMのコマンドを実行する権限を持ったJP1ユーザ名を,システムの環境変数NETM_USERIDに登録している場合にバックアップを取得してください。
(a) 取得タイミング
環境変数NETM_USERIDにJP1ユーザ名を登録した場合,または変更,削除した場合にバックアップを取得します。定期的に取得する必要はありません。
環境変数NETM_USERIDに登録したJP1ユーザ名をコマンドで確認し,控えておいてください。
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