JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)
(1) netmdb_backup.batコマンド
Embedded RDBのバックアップを取得するコマンドです。このコマンドで取得したバックアップファイルからデータベースを復元するには,データベースマネージャを使用します。
コマンドの詳細についてはマニュアル「構築ガイド」の「7.4.4 データベースをバックアップする」を参照してください。
(2) netmdb_unload.batコマンド
PCをリプレースする場合など,異なる環境にデータベースを新規に作成し直す必要があるときに,Embedded RDBの移行用のバックアップを取得するコマンドです。このコマンドで取得したバックアップファイルからデータベースを復元するには,netmdb_reload.batコマンドを使用します。
このコマンドは,JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリ\bin下に格納されています。
なお,[操作ログ一覧]ウィンドウを使用する運用の場合,管理する操作ログの容量によってデータベースのバックアップに時間が掛かるときがあります。
このコマンドを実行するときは,あらかじめ,[コントロールパネル]の[管理ツール]−[サービス]で,JP1/NETM/DM Managerの「Remote Install Server」サービスを停止してください。
また,「Asset Information Manager Limited」を使用している場合は,「Asset Information Manager Limited」のサービスを次に示す順番で停止してください。
- World Wide Web Publishing ServiceまたはWorld Wide Web Publishing
- Asset Information Synchronous Service,「Asset Information Manager Limited」のコマンドおよびタスク
- JP1/NETM/Client Security Control - Manager(JP1/NETM/CSCと連携している場合)
なお,ODBCデータソースで接続プールが設定されている場合,「Asset Information Manager Limited」の業務を停止させてから,接続プールで設定されているタイムアウトの時間が経過するまで接続状態になります。そのため,接続状態の解除を待ってから,コマンドを実行してください。
- 機能
- データベースを移行するためのバックアップを取得します。パッケージファイルおよび操作履歴格納ディレクトリのバックアップも自動的に取得します。
- 形式
netmdb_unload.bat ポート番号
管理者ユーザID
パスワード
/i JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリ
/b 移行用バックアップファイル格納先ディレクトリ
/o 実行結果の出力先ファイル名
- オプション
- ポート番号
データベースに接続するポート番号を指定します。
- 管理者ユーザID
データベースにログオンする管理者ユーザIDを指定します。
- パスワード
データベースにログオンするためのパスワードを指定します。
- /i
JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリをフルパスで指定します。
- /b
移行用バックアップファイルの格納先ディレクトリをフルパスで指定します。格納先ディレクトリは150バイト以内で指定することをお勧めします。極端に長いパスで指定すると,ディレクトリの作成に失敗するおそれがあります。なお,格納先ディレクトリはローカルドライブを指定してください。また,格納先ディレクトリは,半角英数字,半角スペース,および次に示す記号で指定してください。
「:」,「.」,「\」,「#」,「@」,「(」,「)」,「「」,「」」
- /o
実行結果を出力するファイル名をフルパスで指定します。
- リターンコード
- netmdb_unload.batコマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。
リターンコード |
内容 |
0 |
正常終了 |
-1 |
異常終了 |
- 注意事項
- このコマンドのBATファイルの内容を変更しないでください。変更した場合,コマンドが実行できなくなるおそれがあります。
- Administrator権限を持ったユーザでコマンドを実行してください。
- netmdb_unload.batコマンドおよびnetmdb_reload.batコマンドで設定する管理者ユーザIDは,同じ管理者ユーザIDを指定してください。
- データベースのアンロードを実行すると,格納先ディレクトリに,以下に示すファイルまたはフォルダが作成されます。
・netmdbrepleceファイル
・「RESOURCE」フォルダ
・「MONITORING」フォルダ
バックアップする場合,格納先ディレクトリに指定したパスに上記のファイルおよびフォルダがあるとき,これらは上書きされます。
- このコマンドのオプションは,形式で示した順序で設定してください。
- このコマンドを同時に複数実行しないでください。
- 実行例
- Embedded RDBを使用している場合に,移行用バックアップを取得する例を説明します。
- この実行例では,各ディレクトリを次のように指定しています。
- JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリ
C:\Program Files\Hitachi\NETMDM
- 移行用バックアップファイル格納先ディレクトリ
C:\NETMDB
- 実行結果の出力先ファイル名
C:\NETMDB\unload.txt
- また,コマンドを実行する前に,移行用バックアップファイル格納先ディレクトリおよび実行結果の出力先ファイルの格納先ディレクトリを作成しておいてください。
- コマンドの実行例を次に示します。
netmdb_unload.bat ポート番号 管理者ユーザID パスワード /i "C:\Program Files\Hitachi\NETMDM" /b C:\NETMDB /o C:\NETMDB\unload.txt
(3) netmdb_reload.batコマンド
Embedded RDBを移行用のバックアップファイルから復元するコマンドです。
このコマンドは,JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリ\bin下に格納されています。
なお,[操作ログ一覧]ウィンドウを使用する運用の場合,管理する操作ログの容量によってデータベースの復元に時間が掛かるときがあります。
このコマンドを実行するときは,あらかじめ,[コントロールパネル]の[管理ツール]−[サービス]で,JP1/NETM/DM Managerの「Remote Install Server」サービスを停止してください。
また,「Asset Information Manager Limited」を使用している場合は,「Asset Information Manager Limited」のサービスを次に示す順番で停止してください。
- World Wide Web Publishing ServiceまたはWorld Wide Web Publishing
- Asset Information Synchronous Service,「Asset Information Manager Limited」のコマンドおよびタスク
- JP1/NETM/Client Security Control - Manager(JP1/NETM/CSCと連携している場合)
なお,ODBCデータソースで接続プールが設定されている場合,「Asset Information Manager Limited」の業務を停止させてから,接続プールで設定されているタイムアウトの時間が経過するまで接続状態になります。そのため,接続状態の解除を待ってから,コマンドを実行してください。
機能
netmdb_unload.batコマンドで取得した移行用バックアップからデータベースを復元します。パッケージファイルおよび操作履歴格納ディレクトリのバックアップも復元されます。
- 形式
netmdb_reload.bat ポート番号
管理者ユーザID
パスワード
/i JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリ
/b 移行用バックアップファイル格納先ディレクトリ
/o 実行結果の出力先ファイル名
- オプション
- ポート番号
データベースに接続するポート番号を指定します。
- 管理者ユーザID
データベースにログオンする管理者ユーザIDを指定します。
- パスワード
データベースにログオンするためのパスワードを指定します。
- /i
JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリをフルパスで指定します。
- /b
移行用バックアップファイルの格納先ディレクトリをフルパスで指定します。格納先ディレクトリはローカルドライブを指定してください。また,格納先ディレクトリは,半角英数字,半角スペース,および次に示す記号で指定してください。
「:」,「.」,「\」,「#」,「@」,「(」,「)」,「「」,「」」
- /o
実行結果を出力するファイル名をフルパスで指定します。
- リターンコード
- netmdb_reload.batコマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。
リターンコード |
内容 |
0 |
正常終了 |
-1 |
異常終了 |
- 注意事項
- データベースをアップグレードする前に取得したバックアップファイルは,アップグレードが完了したあとはデータベースの構造が異なるため復元できません。データベースをアップグレードしたあと,再度バックアップを取得してください。
- このコマンドのBATファイルの内容を変更しないでください。変更した場合,コマンドが実行できなくなるおそれがあります。
- Administrator権限を持ったユーザでコマンドを実行してください。
- netmdb_unload.batコマンドおよびnetmdb_reload.batコマンドで設定する管理者ユーザIDは,同じ管理者ユーザIDを指定してください。
- このコマンドのオプションは,形式で示した順序で設定してください。
- このコマンドを同時に複数実行しないでください。
- 実行例
- netmdb_unload.batコマンドで取得した移行用バックアップからEmbedded RDBを復元する例を説明します。
- この実行例では,各ディレクトリを次のように指定しています。
- JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリ
C:\Program Files\Hitachi\NETMDM
- 移行用バックアップファイル格納先ディレクトリ
C:\NETMDB
- 実行結果の出力先ファイル名
C:\NETMDB\unload.txt
- また,コマンドを実行する前に,実行結果の出力先ファイルの格納先ディレクトリを作成しておいてください。
- コマンドの実行例を次に示します。
netmdb_reload.bat ポート番号 管理者ユーザID パスワード /i "C:\Program Files\Hitachi\NETMDM" /b C:\NETMDB /o C:\NETMDB\unload.txt
(4) netmfile_backup.batコマンド
JP1/NETM/DM ManagerのリレーショナルデータベースにMicrosoft SQL ServerまたはOracleを使用している場合に,パッケージファイルおよび操作履歴ファイルのバックアップを取得するコマンドです。
このコマンドは,JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリ\bin下に格納されています。
このコマンドを実行するときは,あらかじめ[コントロールパネル]の[管理ツール]−[サービス]で,JP1/NETM/DM Managerの「Remote Install Server」サービスを停止してください。
- 機能
- 指定した格納先ディレクトリにパッケージファイルおよび操作履歴ファイルのバックアップを取得します。
- 形式
netmfile_backup.bat /P /h [/d]
/i JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリ
/b バックアップファイル格納先ディレクトリ
/o 実行結果の出力先ファイル名
- /Pオプションと/hオプションについては,どちらか,または両方を必ず指定してください。
- オプション
- /P
パッケージファイルをバックアップする場合に指定します。ただし,Microsoft SQL Serverを使用している場合でパッケージをデータベースに格納しているときは,このオプションを指定しても無視されます。
このオプションを指定すると,格納先ディレクトリに「RESOURCE」フォルダが作成され,パッケージファイルのバックアップが格納されます。
- /h
操作履歴ファイルをバックアップする場合に指定します。
このオプションを指定すると,格納先ディレクトリに「MONITORING」フォルダが作成され,操作履歴ファイルのバックアップが格納されます。
- /d
バックアップファイルをコマンド実行日時ごとにフォルダを分けて格納する場合に指定します。このオプションを指定すると,コマンドの実行日時をYYYYMMDDhhmmss(年月日時分秒)の形式で示すフォルダをバックアップファイルの格納先ディレクトリの下に作成し,そこにバックアップファイルを取得します。
- /i
JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリをフルパスで指定します。
- /b
バックアップファイルの格納先ディレクトリをフルパスで指定します。格納先ディレクトリは150バイト以内で指定することをお勧めします。極端に長いパスで指定すると,ディレクトリの作成に失敗するおそれがあります。
- /o
実行結果を出力するファイル名をフルパスで指定します。結果出力ファイルがすでにある場合は上書きされます。
- リターンコード
- netmfile_backup.batコマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。
リターンコード |
内容 |
対処 |
0 |
正常終了 |
なし |
-1 |
パラメタ不正 |
パラメタを見直してください。 |
-2 |
レジストリからの情報取得に失敗した |
- コマンドを実行したユーザに,レジストリにアクセスする権限があるか確認してください。
- JP1/NETM/DM Managerが正しくインストールされているか確認してください。
|
-3 |
ファイルのコピーに失敗した |
- 指定したパスが正しいか確認してください。
- コマンドを実行したユーザに,指定したディレクトリにアクセスする権限があるか確認してください。
- 結果出力ファイルの実行結果を確認してください。
|
-4 |
ネットワークドライブへのアクセスに失敗した |
セットアップの[ネットワーク接続]パネルで指定した項目(ログインID,パスワード,およびドメイン名)を見直してください。 |
-5 |
結果出力ファイルのオープンに失敗した |
- 指定したパスが正しいか確認してください。
- コマンドを実行したユーザに,指定したディレクトリにアクセスする権限があるか確認してください。
|
- 注意事項
- このコマンドのBATファイルの内容を変更しないでください。変更した場合,コマンドが実行できなくなるおそれがあります。
- Administrator権限を持ったユーザでコマンドを実行してください。
- このコマンドのオプションは,形式で示した順序で設定してください。
- このコマンドを同時に複数実行しないでください。
- /dオプションを指定しない場合,格納先ディレクトリに指定したパスに「RESOURCE」フォルダまたは「MONITORING」フォルダがすでにあるとき,これらは上書きされます。
- 実行例
- Microsoft SQL ServerまたはOracleを使用している場合に,パッケージファイルおよび操作履歴ファイルのバックアップをコマンド実行日時のフォルダを作成して取得する例を説明します。
- この実行例では,各ディレクトリを次のように指定しています。
- JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリ
C:\Program Files\Hitachi\NETMDM
- バックアップファイル格納先ディレクトリ
C:\Backup
- 実行結果の出力先ファイル名
C:\Backup\Backup.txt
- また,コマンドを実行する前に,バックアップファイル格納先ディレクトリおよび実行結果の出力先ファイルの格納先ディレクトリを作成しておいてください。
- コマンドの実行例を次に示します。
netmfile_backup.bat /P /h /d /i "C:\Program Files\Hitachi\NETMDM" /b C:\Backup /o C:\Backup\Backup.txt
(5) netmfile_restore.batコマンド
JP1/NETM/DM ManagerのリレーショナルデータベースにMicrosoft SQL ServerまたはOracleを使用している場合に,バックアップファイルからパッケージファイルおよび操作履歴ファイルを復元するコマンドです。
このコマンドは,JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリ\bin下に格納されています。
このコマンドを実行するときは,あらかじめ,[コントロールパネル]の[管理ツール]−[サービス]で,JP1/NETM/DM Managerの「Remote Install Server」サービスを停止してください。
- 機能
- 指定したディレクトリに格納されているバックアップファイルから,パッケージファイルおよび操作履歴ファイルを復元します。
- 形式
netmfile_restore.bat /P /h
/i JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリ
/b バックアップファイル格納先ディレクトリ
/o 実行結果の出力先ファイル名
- /Pオプションと/hオプションについては,どちらか,または両方を必ず指定してください。
- オプション
- /P
パッケージファイルを復元する場合に指定します。ただし,Microsoft SQL Serverを使用している場合でパッケージをデータベースに格納しているときは,このオプションを指定しても無視されます。
このオプションを指定すると,バックアップファイルの格納先ディレクトリ下の「RESOURCE」フォルダにあるファイルからパッケージファイルが復元されます。
- /h
操作履歴ファイルを復元する場合に指定します。
このオプションを指定すると,バックアップファイルの格納先ディレクトリ下の「MONITORING」フォルダにあるファイルから操作履歴ファイルが復元されます。
- /i
JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリをフルパスで指定します。
- /b
バックアップファイルの格納先ディレクトリをフルパスで指定します。実行日時のフォルダを作成してバックアップを取得した場合は,実行日時のフォルダを指定してください。
- /o
実行結果を出力するファイル名をフルパスで指定します。結果出力ファイルがすでにある場合は上書きされます。
- リターンコード
- netmfile_restore.batコマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。
リターンコード |
内容 |
対処 |
0 |
正常終了 |
なし |
-1 |
パラメタ不正 |
パラメタを見直してください。 |
-2 |
レジストリからの情報取得に失敗した |
- コマンドを実行したユーザに,レジストリにアクセスする権限があるか確認してください。
- JP1/NETM/DM Managerが正しくインストールされているか確認してください。
|
-3 |
ファイルのコピーに失敗した |
- 指定したパスが正しいか確認してください。
- コマンドを実行したユーザに,指定したディレクトリにアクセスする権限があるか確認してください。
- 結果出力ファイルの実行結果を確認してください。
|
-4 |
ネットワークドライブへのアクセスに失敗した |
セットアップの[ネットワーク接続]パネルで指定した項目(ログインID,パスワード,およびドメイン名)を見直してください。 |
-5 |
結果出力ファイルのオープンに失敗した |
- 指定したパスが正しいか確認してください。
- コマンドを実行したユーザに,指定したディレクトリにアクセスする権限があるか確認してください。
|
- 注意事項
- このコマンドのBATファイルの内容を変更しないでください。変更した場合,コマンドが実行できなくなるおそれがあります。
- Administrator権限を持ったユーザでコマンドを実行してください。
- このコマンドのオプションは,形式で示した順序で設定してください。
- このコマンドを同時に複数実行しないでください。
- 実行例
- Microsoft SQL ServerまたはOracleを使用している場合に,パッケージファイルおよび操作履歴ファイルを,バックアップ実行日時のフォルダ「20081217120030」下にあるバックアップファイルから復元する例を説明します。
- この実行例では,各ディレクトリを次のように指定しています。
- JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリ
C:\Program Files\Hitachi\NETMDM
- バックアップファイル格納先ディレクトリ
C:\Backup\200812170030
- 実行結果の出力先ファイル名
C:\Backup\Backup.txt
- また,コマンドを実行する前に,実行結果の出力先ファイルの格納先ディレクトリを作成しておいてください。
- コマンドの実行例を次に示します。
netmfile_restore.bat /P /h /i "C:\Program Files\Hitachi\NETMDM" /b C:\Backup\200812170030 /o C:\Backup\Backup.txt
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2013, Hitachi, Ltd.
Copyright, patent, trademark, and other intellectual property rights related to the "TMEng.dll" file are owned exclusively by Trend Micro Incorporated.