JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)
ジョブを再実行するdcmrtryコマンドについて説明します。このコマンドは,JP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Client(中継システム)の配布管理システムで実行できます。
配布管理システムで,パラメタファイルに指定されたジョブを再実行します。
dcmrtry.exe [再実行対象キー] /i パラメタファイル名 /o 結果出力ファイル名 [/LC {ON|OFF}]
dcmrtryコマンドでのパラメタファイルの指定内容を次の表に示します。このコマンドで使用するパラメタファイルの内容は,コマンドの引数で指定することはできません。
表4-18 パラメタファイルの指定内容(dcmrtryコマンド)
パラメタファイルの指定内容 | 内容 | 指定の有無 | コマンドの引数 | |
---|---|---|---|---|
タグ | パラメタ | |||
JOB_ATTRIBUTE | job_generator | ジョブ名称 | × | − |
jobno | ジョブ番号 | ◎ | − | |
job_folder | ジョブ格納フォルダパス | × | − | |
unsuspended | 中断中の配布の有無 | × | − |
dcmrtryコマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。
コード | 意味 | 対処 |
---|---|---|
0 | ジョブの再実行が開始された。 | なし。 |
1 | パラメタファイルをオープンできない,またはファイル形式が不正。 | パラメタファイルの指定または記述形式を確認してください。 |
2 | パラメタファイルに不正な値が指定されている。 | パラメタファイルの値を確認してください。 |
3 | 配布管理システムへの接続でエラーが発生した。 | 配布管理システムのバージョンを確認してください。 |
4 | 結果出力ファイルをオープンできない。 | 結果出力ファイルの指定を確認してください。 |
5 | クライアント,配布管理システム間の通信に失敗した。 | 配布管理システムのセットアップで,通信環境の設定を確認してください。 |
12 | そのほかのエラーが発生した。 | イベントログを参照してください。 |
また,JP1/Baseと連携してJP1/NETM/DMのユーザを管理している場合は,「1.3.3 コマンドを実行するための設定」も合わせて参照してください。
dcminstコマンドで実行したジョブのうち,実行待ちまたはエラーになったジョブを再実行する例を次に示します。
dcminstコマンドの結果出力ファイルに出力されたジョブ番号を,次のようにパラメタファイルに指定します。
なお,dcminstコマンドの結果出力ファイルが保存されている場合は,このファイルをパラメタファイルとして指定できます。
JOB_ATTRIBUTE{ job_generator= NETM_INSTALL_2003_12_11_13_34_36 jobno= JB03121113315383 job_folder= \ }
dcminstコマンドを実行したときの,結果出力ファイルがC:\Dmbat\out.txtに保存されている場合,コマンドは次のように指定してください。
dcmrtry.exe WAIT ERROR /i C:\Dmbat\out.txt /o C:\temp\retryout.txt
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