JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)

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10.4.2 ソフトウェアの配布状況を確認する配布状況

パッケージをインストールするジョブの実行状況を確認します。ここでは,ソフトウェア適用状況画面から実行したジョブの状況を確認できます。また,ジョブを削除したり,エラーとなったジョブを再実行したりもできます。

なお,ジョブが正常終了したら,インストールソフトウェア情報を取り込むことをお勧めします。インストールソフトウェア情報を取り込むことで,ソフトウェアがインストールされたものとして扱われるようになります。

ソフトウェアの配布状況は,リモートインストールマネージャか,または業務メニュー「配布状況」をクリックすると表示される配布状況画面で確認します。配布状況画面を次の図に示します。

図10-35 配布状況画面

[図データ]

ジョブ名の先頭に表示されるアイコンは,そのジョブの実行状態を色で示しています。アイコンの色が示す実行状態については,「(1) インストールの実行状況を確認する」を参照してください。「条件設定」のアンカーをクリックして表示される[条件設定]ダイアログボックスで条件を設定すると,状態を条件にして表示情報を絞り込むこともできます。

条件を設定した場合や,表示を最新にしたい場合は,[最新]ボタンをクリックしてください。

また,ジョブ名のアンカーをクリックすると,[インストール状況]ダイアログボックスが表示されて,ジョブのあて先およびパッケージ単位の詳細な実行状況を確認できます。

なお,配布状況画面には,ジョブ格納フォルダに格納されているジョブが表示されます。そのため,同じフォルダにジョブを格納した場合,そのジョブの情報も表示されます。

<この項の構成>
(1) インストールの実行状況を確認する
(2) ジョブを削除する
(3) ジョブを再実行する

(1) インストールの実行状況を確認する

[インストール状況]ダイアログボックスで確認できる内容について説明します。

[インストール状況]ダイアログボックスを次の図に示します。

図10-36 [インストール状況]ダイアログボックス

[図データ]

あて先
実行したジョブの対象機器(あて先)が表示されます。先頭に表示されるアイコンは,実行状態を色で示しています。
パッケージ
実行したジョブでインストールするパッケージが表示されます。
実行状態
ジョブの実行状態が表示されます。表示される実行状態の種類を次の表に示します。一つのジョブに,あて先およびパッケージ単位の実行状態の種類が複数ある場合,ジョブ単位の実行状態としては,次の表で下方にある実行状態が優先して表示されます。

表10-3 ジョブの実行状態の種類

実行状態 アイコンの色 意味
正常終了 青色 ジョブの実行が正常に終了しました。
実行待ち 緑色 ジョブが作成されましたが,配布管理システムで対象機器への転送待ちとなっています。
実行中 対象機器にジョブを転送中です。または,対象機器でジョブを実行中です。
中断中 中断指示が出ているため,ジョブの実行を中断しています。
再開中 再開指示が出ているため,ジョブの実行を再開しています。
待機中 ジョブを中継するシステムで,ジョブが保管されています。
起動失敗 ジョブを転送しようとしましたが,ジョブを中継するシステムもしくは対象機器が起動していません。または,対象機器でJP1/NETM/DM Clientが非常駐となっています。
インストール待ち 対象機器でインストール待ちとなっています。または,対象機器でジョブが保留されています。
インストール拒否 黄色 クライアントユーザによるインストールジョブで,対象機器を使用するユーザが,パッケージセットアップマネージャでパッケージを削除しました。
通信エラー ジョブの転送時に通信エラーが発生しました。
異常終了 赤色 ジョブの実行時にエラーが発生しました。または,対象機器でジョブがキャンセルされました。
注※
[インストール状況]ダイアログボックスだけで表示される実行状態です。配布状況画面では「実行中」と表示されます。

実行日時
ジョブを実行した日時が表示されます。

表示されている情報を最新の状態に更新するには,[最新]ボタンをクリックしてください。また,表示される情報を絞り込むには,「条件設定」のアンカーをクリックして表示される[条件設定]ダイアログボックスで条件を設定し,[最新]ボタンをクリックしてください。

(2) ジョブを削除する

正常終了したジョブは早めに削除してください。削除しないで残しておくと,情報が配布管理システムのデータベースに残り,動作が遅くなることがあります。

ジョブを削除するには,配布状況画面で,削除するジョブのチェックボックスをオンにして,[削除]ボタンをクリックしてください。

(3) ジョブを再実行する

異常終了してしまったジョブは,エラー要因を取り除いてから再実行する必要があります。

ジョブを再実行するには,配布状況画面で,[再実行]ボタンをクリックしてください。あて先およびパッケージ単位に,実行状態が「実行待ち」,「通信エラー」および「異常終了」のジョブが再実行されます。