JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)

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7.1.1 パッチを取得する

パッチは,[更新プログラムの管理]ダイアログボックスから取得します。[更新プログラムの管理]ダイアログボックスでは,Microsoft社から提供されているパッチを一覧表示し,任意のパッチを取得できます。

[更新プログラムの管理]ダイアログボックスの表示方法を次に示します。

  1. リモートインストールマネージャを起動する。
  2. [オプション]−[更新プログラムの管理]を選択する。
    [更新プログラムの管理]ダイアログボックスが表示されます。

    図7-1 [更新プログラムの管理]ダイアログボックス

    [図データ]

更新プログラム一覧
取得できるパッチおよび取得済みのパッチが一覧で表示されます。デフォルトはリリース日順に表示されます。ラベルをクリックすることで,項目の並びを昇順または降順にソートできます。「リリース日」を非表示にしている場合は,「選択状態」の隣のラベルの値でソートされます。
[表示設定]ボタン
[表示設定]ダイアログボックスが表示され,「更新プログラム一覧」で表示する項目を設定できます。
[更新]ボタン
日立Webサーバからパッチ情報ファイルを取得します。
[ダウンロード]ボタン
「更新プログラム一覧」で選択したパッチを取得します。
[パッケージ]ボタン
「更新プログラム一覧」で選択したパッチをパッケージングします。
[削除]ボタン
「更新プログラム一覧」で選択した取得済みのパッチを削除します。
[説明]タブ
「更新プログラム一覧」で選択したパッチの説明を表示します。
[詳細]タブ
「更新プログラム一覧」で選択したパッチの詳細情報を表示します。
[セットアップ]ボタン
パッチを取得する接続先,パッチの自動取得およびパッケージングの設定をします。
[閉じる]ボタン
ダイアログボックスを閉じます。

ここでは,パッチを取得するための設定,パッチの取得方法および削除方法について説明します。

<この項の構成>
(1) パッチ取得時のネットワークの設定
(2) パッチの一覧を更新する
(3) パッチを取得する
(4) 取得済みのパッチを削除する

(1) パッチ取得時のネットワークの設定

パッチを取得するために,インターネットへの接続方法や日立Webサーバの接続先など,ネットワークの情報を設定しておく必要があります。

パッチ取得時のネットワークの情報は,[更新プログラムの管理]ダイアログボックスから表示する,[ネットワーク設定]パネルで設定します。[ネットワーク設定]パネルの表示方法を次に示します。

  1. [セットアップ]ボタンをクリックする。
    [セットアップ]ダイアログボックスが表示されます。
  2. [ネットワーク設定]タブを選択する。
    [ネットワーク設定]パネルが表示されます。

    図7-2 [ネットワーク設定]パネル

    [図データ]

[ネットワーク設定]パネルでの設定内容について説明します。

(a) 接続設定

インターネットへの接続およびパッチ取得時の接続を設定します。

プロキシサーバ経由でインターネットに接続する
プロキシサーバを利用してインターネットに接続する場合,チェックボックスをオンにしてください。デフォルトはチェックボックスがオフです。
インターネットオプションの接続設定を利用する
Microsoft Internet Explorerのインターネットオプションの設定でパッチを取得する場合に選択します。デフォルトで選択されています。
プロキシサーバを指定する
プロキシサーバを指定してパッチを取得する場合に選択します。この項目を選択した場合は,プロキシサーバのIPアドレスとポート番号を指定してください。
認証情報
「アドレス」に指定したプロキシサーバの認証に使用するユーザ名とパスワードを指定します。ユーザ名は260バイト以内,パスワードは30バイト以内で指定してください。プロキシサーバの認証設定がない場合,指定する必要はありません。
(b) パッチ情報ファイルダウンロード接続設定

パッチ情報ファイルを取得する日立Webサーバへの接続情報を設定します。

URL
日立WebサーバのURLを指定します。日立WebサーバのURLについては,リリースノートを参照してください。
認証情報
日立Webサーバへの接続時の認証に使用するユーザ名とパスワードを指定します。
注意
日立Webサーバからパッチ情報ファイルを取得するには,弊社サポートサービスの契約が必要です。弊社サポートサービスの契約については,弊社担当営業にお問い合わせください。
(c) 通信設定

通信エラーが発生した場合の対処について設定します。

通信エラー発生時のリトライ間隔
データの転送中にエラーが発生した場合のリトライ間隔を1〜7,200秒で指定します。デフォルトは5秒です。
通信エラー発生時のリトライ回数
データの転送中にエラーが発生した場合のリトライ回数を0〜999回で指定します。デフォルトは5回です。0回を指定した場合,リトライは実行されません。
「通信エラー発生時のリトライ間隔」ごとに,ここで指定した回数分リトライします。
通信エラーのタイムアウト時間
データの転送中にエラーが発生した場合のタイムアウト時間を0〜60秒で指定します。デフォルトは20秒です。0秒を指定した場合は,OSでのタイムアウト時間が適用されます。

(2) パッチの一覧を更新する

「更新プログラム一覧」に表示されているパッチの情報を更新するには,[更新]ボタンをクリックします。[更新]ボタンをクリックすると,日立Webサーバからパッチ情報ファイルを取得できます。

パッチ情報ファイルの取得に成功すると,「更新プログラム一覧」に表示されているパッチの情報が更新されます。このとき,「更新プログラム一覧」に新規に追加された項目,およびパッチの情報が更新された項目は太字で表示されます。

なお,取得したパッチ情報ファイルのバージョンは,「パッチ情報のバージョン」に表示されます。

(3) パッチを取得する

「更新プログラム一覧」に表示されているパッチを取得するには,取得したいパッチのチェックボックスをオンにして,[ダウンロード]ボタンをクリックします。複数のパッチを選択して取得することもできます。

表示されているパッチは,次の表に示すステータスアイコンで取得済みかどうか,過去にパッケージングしたことがあるかどうかを確認できます。

表7-1 各ステータスアイコンの取得状況およびパッケージング状況

項番 ステータスアイコン 取得状況 パッケージング状況
1 [図データ]  未取得 過去にパッケージングしたことがない
2 [図データ]  未取得 過去にパッケージングしたことがある
3 [図データ]  取得済み 過去にパッケージングしたことがない
4 [図データ]  取得済み 過去にパッケージングしたことがある

なお,取得済みのパッチを選択してパッチの取得を実行しても,パッチは再取得されません。パッチを再取得する場合は,いったんパッチを削除してから再度取得してください。

パッチの取得が開始されると,取得状況を示すダイアログボックスが表示されます。取得が完了した項目から,パッチのデータがデータベースに格納されます。パッチの取得を中止する場合は,ここで[キャンセル]ボタンをクリックしてください。中止以降のパッチは取得されないまま,取得が完了します。また,複数のパッチを取得する場合に次のエラーが発生したときは,エラーとなったパッチは取得されませんが,パッチの取得は継続されます。

パッチの取得が完了すると,取得結果を示すダイアログボックスが表示されます。また,取得が完了したパッチは,「更新プログラム一覧」に表示されているステータスアイコンが取得済みの状態に更新されます。

パッチの取得時には,パッチをパッケージングするときに設定されるスクリプトファイルもあわせて取得されます。スクリプトファイルは,日立Webサーバから取得されます。

なお,Embedded RDBを使用している場合にパッチ取得用のデータベース領域が不足したときは,DPT.LOGに次のメッセージが出力されます。このとき,パッチは取得できません。不要なパッチを削除してからデータベースの再編成またはアップグレードで,「更新プログラム管理ファイル」のサイズを拡張してから再度パッチを取得してください。

データベースの再編成については,マニュアル「構築ガイド」の「7.4.6(1) データベースマネージャを使用したデータベースの再編成」を参照してください。

データベーズのアップグレードについては,マニュアル「構築ガイド」の「7.4.3(2) データベースのアップグレード(Embedded RDBの場合)」を参照してください。

DPT102-E Error occurred while accessing database. Reason: KFPA11756-E No available pages in RDAREA

(4) 取得済みのパッチを削除する

取得済みのパッチのデータおよびスクリプトファイルを削除して,未取得の状態に戻せます。

取得済みのパッチを削除するには,「更新プログラム一覧」で取得済みのパッチのチェックボックスをオンにして,[削除]ボタンをクリックします。

取得済みのパッチのデータおよびスクリプトファイルが削除され,「更新プログラム一覧」での表示が未取得の状態に更新されます。