JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)

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3.4.3 マップファイルの作成

マップファイルでは,[ディレクトリ情報]ウィンドウの[ディレクトリ情報]タブの表示項目の名称を定義します。マップファイルでは,必要に応じて,次に示す属性の表示名を定義します。

マップファイルに定義する表示名は,配布管理システムで統一した名称になるようにしてください。ここでは,マップファイルの形式および作成手順について説明します。

<この項の構成>
(1) マップファイルの形式
(2) マップファイルの編集

(1) マップファイルの形式

マップファイルは,テキスト形式で作成します。マップファイルの記述形式を次に示します。

#表示名の定義
種別△属性名△表示名 改行コード
種別△属性名△表示名 改行コード
種別△属性名△表示名 改行コード

#で始まる行はコメントとして扱われます。定義は1行に一つ記述します。また,△の個所には一つ以上の半角スペースを記入してください。

画面上には,マップファイルに指定した順番で表示されます。マップファイルを作成する際は,画面上での表示順序を考慮して作成してください。

次にマップファイルに指定する項目について説明します。

種別
種別は次の中から指定します。
  • OU:OUの表示名を定義する場合に指定する。
  • GRP:グループの表示名を定義する場合に指定する。
  • COM:コンピュータの表示名を定義する場合に指定する。
  • USR:ユーザの表示名を定義する場合に指定する。
属性名
Active Directoryの情報のうち,配布管理システムで管理したい情報の属性名を指定します。
表示名
属性名で指定した情報を,[ディレクトリ情報]ウィンドウの[ディレクトリ情報]タブでどのように表示するか指定します。表示名には,次に示す半角記号およびタブ文字は使用できません。
「\」「/」「*」「"」「'」「:」「;」「,」「&」「%」
また,改行コードの前に半角スペースが使用できません。

(2) マップファイルの編集

使用する環境や「3.4.2 設定に必要な情報の抽出」の手順を実施して抽出した値に合わせて,サンプルで提供されているマップファイルを編集します。

サンプルのマップファイル(SampleMap.txt)は,次のディレクトリに格納されています。

JP1/NETM/DMのインストール先ディレクトリ\SAMPLE\dcmadsync

サンプルで提供されているマップファイルの内容を次に示します。

OU ou 名前
OU managedBy 管理者名
GRP cn グループ
GRP managedBy 管理者名
COM cn コンピュータ名
COM dNSHostName DNS名
COM ManagedBy 管理者名
USR cn フルネーム
USR sn 姓
USR givenname 名
USR displayName 表示名
USR physicalDeliveryOfficeName 事業所
USR telephoneNumber 電話番号
USR mail 電子メール
USR company 会社名
USR department 部署
USR title 役職
USR manager 上司

サンプルファイルをそのまま使用した場合,[ディレクトリ情報]ウィンドウでは,次のように表示されます。

図3-59 サンプルファイルを使用した場合の[ディレクトリ情報]ウィンドウ

[図データ]