JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)

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3.1.6 通知されるCPUクロック数のカスタマイズ

システム情報で取得するCPUクロック数は,JP1/NETM/DMで用意されたCPUクロック数テーブルに定義されている値を参照してクライアントから通知されます。CPUクロック数テーブルには,CPUクロック数の最大値,最小値,および測定結果がこの範囲内である場合に配布管理システムに通知される値が定義されています。

(例)
RANGE=0,5,0
:
RANGE=124,129,127
RANGE=130,136,133

例えば,CPUクロック数テーブルに,最大値が「136メガヘルツ」,最小値が「130メガヘルツ」,配布管理システムに通知する値が「133メガヘルツ」と定義されている場合,クライアントで測定した結果が「130メガヘルツ」のときは,配布管理システムに「133メガヘルツ」という値が通知されます。

設定されているCPUクロック数テーブルの値以上のCPUクロック数の情報を取得するには,CPUクロック数をカスタマイズしてください。ユーザでCPUクロック数テーブルの値を追加する場合は,CPUクロック数テーブルを作成してクライアントに配布しておきます。CPUクロック数テーブルは「CPUCLOCK.INI」という名称で,次のディレクトリに格納されています。作成したCPUクロック数テーブルは,このディレクトリに配布してください。

次に,CPUクロック数テーブルの形式と配布方法を示します。

<この項の構成>
(1) CPUクロック数テーブルの形式
(2) CPUクロック数テーブルの配布方法

(1) CPUクロック数テーブルの形式

CPUクロック数テーブルに値を追加する場合は,次の形式で記述してください。

RANGE=xxx,yyy,zzz
xxx :測定したクロック数の最小値
yyy :測定したクロック数の最大値
zzz :配布管理システムに通知する値
指定例
測定した値が290メガヘルツから310メガヘルツの場合,300メガヘルツを配布管理システムに通知する場合は次のように指定します。
RANGE=290,310,300
注意事項
CPUクロック数テーブルのデフォルト値を削除しないでください。デフォルト値を削除すると,CPUクロック数が正しく取得できない場合があります。

(2) CPUクロック数テーブルの配布方法

CPUクロック数テーブルは,リモートインストール機能を使用して配布できます。CPUクロック数テーブルのファイルをパッケージングするときは,[JP1/NETM/DMパッケージング]ダイアログボックスの[システム条件]パネルで,「インストール先ディレクトリ」に次の条件を指定してください。

ドライブ
なし
ディレクトリ
%NETMDMP%\MASTER\DB

図3-11 [システム条件]パネル

[図データ]

なお,CPUクロック数テーブルは,JP1/NETM/DM Client - Delivery FeatureがインストールされていないJP1/NETM/DM Client - Baseへも配布できます。