JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)

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2.5.11 パッケージを分割して配布する分割配布

大容量のパッケージを分割して配布することで,ネットワークの負荷分散を図る運用です。また,分割したパッケージの転送と転送との間にインターバル(転送休止時間)を設定できるので,ネットワークの負荷をさらに軽減できます。パッケージを分割して配布するには,ジョブの作成時に[ジョブの配布属性]パネルの「分割配布する」をチェックしてください。

パッケージを転送する途中に中継するシステム(中継マネージャまたは中継システム)がある場合,パッケージを分割するサイズや転送休止時間は変化します。次のような条件に従って,分割サイズと転送休止時間は変化します。

パッケージを分割して配布する例を次の図に示します。

図2-66 パッケージを分割して配布する例

[図データ]

なお,パッケージが配布される途中に中継するシステムがある場合は,中継するシステムではクライアントを常に起動しておく必要があります。

分割配布を途中でやめ,未転送のパッケージを一括して転送し,通常配布で配布を完了させることもできます。これを分割配布の強制完了と呼びます。強制完了になったジョブは,システム直下のシステムから配布先システムに転送されるまで,分割しないでパッケージを一括して転送(通常配布)します。ただし,分割配布の強制完了は,強制完了を実行したシステム直下のすべてのシステムに対し,分割配布中の場合にだけ有効になります。また,中断中および再開中のジョブは強制完了できません。

分割配布の強制完了は,リモートインストールマネージャの[ジョブ実行状況]ウィンドウで,分割配布のジョブを選択状態にして[実行]メニューから[分割配布の強制完了]を実行してください。

なお,強制完了を実行したシステム直下の中継するシステムに対してだけ分割配布を強制完了し,その中継するシステム下の配布先システムへの分割配布は実行させたい場合,同じパッケージを「中継システムまでのパッケージ転送」ジョブで実行してください。中継するシステムまでの分割配布については,強制完了を実行したこと(通常配布)になり,中継するシステム下の配布先システムへは分割配布になります。