JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)
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他社ソフトウェアをパッケージングするには,次の四つの方法があります。
- AITファイルおよびPP識別情報ファイルを使用する方法
- レコーダファイル,インストール定義ファイル,およびPP識別情報ファイルを使用する方法
- レコーダファイルだけを使用する方法
- AITファイルもレコーダファイルも省略する方法
前に説明した[JP1/NETM/DM パッケージング]ダイアログボックスの設定方法では,1および2の方法を前提に説明しているため,ここでは3および4の方法について説明します。
- <この項の構成>
- (1) レコーダファイルだけを使用する方法
- (2) AITファイルもレコーダファイルも省略する方法
レコーダファイルを使用して他社ソフトウェアをパッケージングするには,通常,レコーダファイルのほかに,インストール定義ファイルおよびPP識別情報ファイルを用意して,既定のディレクトリに格納しておく必要があります。この方法は,次のような場合に便利です。
- 複数のソフトウェアを連続してパッケージングしたい場合
- 複数のソフトウェアに関する情報を一つのファイルにまとめておくと,パッケージング時に入力する手間が省略でき,効率良くパッケージングできます。
- 入力データを均質化したい場合
- オペレータがパッケージング時に入力する項目(例えば「パッケージ名」など)に入力ミスを発生させないように,あらかじめインストール定義ファイルを用意しておくことで防止します。入力データの精度が高くなり,データ(インベントリ情報)の集計時に効果的です。
このような場合を除けば,インストール定義ファイルおよびPP識別情報ファイルを省略し,レコーダファイルだけを使用してパッケージングする方法が便利です。
レコーダファイルだけを使用する場合,[JP1/NETM/DM パッケージング]ダイアログボックスが表示された直後は,パッケージ種別が「ユーザプログラム,データ」として扱われていますので,「他社ソフトウェア」を選択してください。また,[JP1/NETM/DM パッケージング]ダイアログボックスの設定内容に,次に示す差異があります。
パネル名 |
レコーダファイルだけを使用する場合の差異 |
パッケージング情報 |
- 「パッケージ名」,「パッケージ識別ID」,「バージョン/リビジョン」を編集できます。
- 「メーカ名」は表示されません。
- 「インストールプログラム名」に,リモートインストール時のインストールプログラム名を指定できます。[参照]ボタンをクリックして,ファイルを選択することもできます。
|
ファイル属性 |
表示されません。 |
セットアップ情報設定 |
値は表示されません。 |
レコーダファイル設定 |
「Visual Testのバージョン」に,Visual Testのバージョンを指定します。デフォルトは6です。 |
通常,JP1/NETM/DMでは,インストーラの付属しているソフトウェアを配布する場合,インストーラの動作手順を定義したAITファイルまたはレコーダファイルを組み込んだパッケージを配布することで,クライアントユーザの手を煩わせることなくクライアントPCに自動的にリモートインストールしています。
これに対し,自動的にリモートインストールするのではなく,クライアントユーザ自身がクライアントPCに手動でパッケージをインストールする運用をしたい場合もあります。この運用方法では,AITファイルもレコーダファイルも不要です。操作方法について,次に説明します。
(a) AITファイルもレコーダファイルも省略する他社ソフトウェアのパッケージング方法
AITファイルもレコーダファイルも使用しないで,他社ソフトウェアをパッケージングする方法について次に示します。
- インストール定義ファイルを用意する場合は,指定するパラメタのうち,レコーダファイルのフォルダを示す「RecordFileDirectory」パラメタの指定を外してインストール定義ファイルを作成する。
パラメタは値としてスペースなどを指定するのではなく,「RecordFileDirectory」パラメタ自体を指定しないでください。
- パッケージャを起動して他社ソフトウェアをパッケージングして登録する。
[JP1/NETM/DM パッケージング]ダイアログボックスの[レコーダファイル設定]パネルの,「レコーダファイルのディレクトリ指定」部分に何も指定されていないことを確認してください。ここで,レコーダファイルのフォルダを指定することもできます。指定した場合は従来のインストール定義ファイルの「RecordFileDirectory」パラメタを指定した場合と同じ動作になります。
- マネージャ側でリモートインストールマネージャを起動し,手順2で登録したパッケージを「クライアントユーザによるインストール」ジョブとして,インストールを実行したいクライアントに対してジョブを実行する。
- クライアント側でパッケージセットアップマネージャを起動し,[Package Setup Manager]ウィンドウから対象のパッケージを選択してインストールを実行する。
ソフトウェアの「インストール方法」は「手動」だけが活性化されるので,クライアントユーザ自身でインストーラを操作してインストールします。
- AITファイルもレコーダファイルも省略したパッケージを配布するときは,必ず「クライアントユーザによるインストール」ジョブを実行して,パッケージセットアップマネージャからインストールしてください。「パッケージのインストール」を指定したジョブは最終的にエラーとなります。
- レコーダファイルなしのパッケージを配布する場合,[JP1/NETM/DM パッケージング]ダイアログボックスの[レコーダファイル設定]パネルの「レコーダファイルの監視」を指定しても無視されます。
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