JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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2.2.4 ディレクトリ情報の取得

クライアントのユーザ情報やコンピュータ情報など,クライアントの管理に必要な情報をActive Directoryから取得して,配布管理システムで利用できます。Active Directoryから取得するユーザ情報やコンピュータ情報をディレクトリ情報と呼びます。

Active Directoryからディレクトリ情報を取得するには,ディレクトリ情報の取得コマンド(dcmadsync.exe)を実行します。

ディレクトリ情報を取得することで,Active Directoryで管理しているユーザやコンピュータの情報をそのまま利用できるため,ユーザインベントリ情報を取得しなくてもユーザやコンピュータの情報を取り込めます。取得したディレクトリ情報は,ジョブのあて先に指定したり,インベントリビューアでクライアントの情報として参照したりできます。また,定期的にディレクトリ情報の取得コマンドを実行することで,Active Directoryでの変更に合わせて最新の状態に保つことができます。

なお,Active Directoryと連携するかどうかは,JP1/NETM/DM Managerのセットアップで設定します。デフォルトでは連携しない設定になっているので,Active Directoryからディレクトリ情報を取得する場合は,必ずActive Directoryと連携する設定をしてください。

<この項の構成>
(1) 取得できるディレクトリ情報
(2) ディレクトリ情報の利用方法

(1) 取得できるディレクトリ情報

Active Directoryからディレクトリ情報として取得できる情報を次に示します。各情報に設定されているプロパティの情報も取得できます。

Active Directoryからどの情報を取得するかは,ディレクトリ情報の取得コマンド(dcmadsync.exe)実行時に使用するパラメタファイルに指定します。パラメタファイルの作成方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「3.4.4 パラメタファイルの作成」を参照してください。

(2) ディレクトリ情報の利用方法

ディレクトリ情報からあて先を指定して,次のジョブを実行できます。

また,システム情報,ソフトウェア情報,およびユーザインベントリ情報と同じように,集計および印刷もできます。集計および印刷の詳細については,「2.2.7 インベントリ情報の利用方法」を参照してください。