JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)
リモートインストールは,インストールするソフトウェアを登録する作業(パッケージング)と,登録されたパッケージを配布してインストールする作業(リモートインストール)との2段階に分けられます。
リモートインストールの作業の流れを次の図に示します。
図2-1 リモートインストールの作業の流れ
ソフトウェアをリモートインストールするには,まず対象となるソフトウェアを,配布管理システムにパッケージングしておく必要があります。ソフトウェアをパッケージングするには,パッケージャを使用します。
パッケージャは,リモートインストールするソフトウェアを,インストールに必要な情報と一緒に,配布管理システムのキャビネットと呼ばれる場所に保管します。こうして保管されたソフトウェアをパッケージと呼びます。
一度キャビネットに保管されたパッケージは,パッケージャと配布管理システムの両方から,参照したり削除したりできます。ただし,名称を変更したり,ほかのキャビネットに移したりはできないので,パッケージング実行前にキャビネットの構成をよく検討しておいてください。キャビネットは,事前に配布管理システム側で作成しておいてもかまいませんし,パッケージング時にパッケージャが新しく作成してもかまいません。
パッケージングの操作については,マニュアル「運用ガイド1」の「2.1 パッケージングの方法」を参照してください。
ソフトウェアをパッケージングしたら,配布管理システムでリモートインストールを指示するジョブを作成し,実行します。リモートインストールの操作は,リモートインストールマネージャから行います。リモートインストールの操作については,マニュアル「運用ガイド1」の「2.3 リモートインストールの実行」を参照してください。
また,リモートインストールに関する作業には,ジョブの作成・実行以外に,キャビネットとパッケージの管理や中継システム上のパッケージの削除といった作業があります。キャビネットとパッケージの管理については「2.1.8 キャビネットとパッケージの管理」を,中継システム上のパッケージの削除については「2.1.9 中継システム上のパッケージの削除」を参照してください。
なお,リモートインストール時のクライアントは,基本的には,自動的にソフトウェアがインストールされるのを待つだけです。しかし,クライアント側でも,幾つかの準備作業や,インストールの操作をする必要があります。特に,ユーザのニーズに合った細かな運用をしたい場合は,クライアントでの操作が重要なポイントとなります。例えば,必要なソフトウェアだけを選択してインストールしたり,クライアントの都合の良い時間に任意のタイミングでソフトウェアを受け取ったりする場合です。クライアントでの操作の詳細については,「2.13 クライアントの機能」を参照してください。
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