JP1/IT Service Level Management

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1.4 このマニュアルの構成と想定される作業の関係

ここでは,このマニュアルの構成と想定される作業の関係について説明します。

このマニュアルの構成を次の表に示します。

表1-1 このマニュアルの構成

章・付録 記載内容
1. JP1/ITSLMとは JP1/ITSLMの概要,システム構成,導入例,およびこのマニュアルの構成と想定される作業の関係について説明しています。
2. 起動とログイン JP1/ITSLMの起動と終了の方法,ログインとログアウトの方法,およびログイン以降の注意事項について説明しています。
3. サービス性能の監視と監視に必要な設定 JP1/ITSLMで実現できる監視を種類別に説明しています。また,監視対象サービスの登録方法と,監視対象サービスの監視項目の設定方法について説明しています。
4. 監視の実行 JP1/ITSLMを使用した監視作業の概要と,監視の実行について説明しています。監視の実行では,監視の開始と停止,監視対象サービスの状況の監視,監視対象サービスにエラーまたは警告が表示された場合の原因調査の支援,および定期報告に使用するレポートの作成などを実行します。
5. 起動する前の準備 JP1/ITSLMを起動する前の準備として必要な,インストール,セットアップ,ユーザー設定などについて説明しています。
また,JP1/ITSLMを起動する前に必要に応じて実施する,監視結果をメールなどで通知するためのJP1/IMとの連携や,JP1/ITSLMの動作を変更するためのシステム定義ファイル(jp1itslm.propertiesまたはjp1itslmur.properties)の編集について説明しています。
6. 起動する前の準備(クラスタシステム) クラスタシステムでJP1/ITSLMを運用する場合に,JP1/ITSLMを起動する前の準備として必要な,インストール,セットアップ,ユーザー設定などについて説明しています。
また,JP1/ITSLMを起動する前に必要に応じて実施する,監視結果をメールなどで通知するためのJP1/IMとの連携や,クラスタシステムへの移行方法について説明しています。
7. 保守 JP1/ITSLMの定義ファイル(システム定義ファイル,システムコンフィグプロパティファイル)およびデータベースのバックアップとリストアや,マシンリプレース時などに実施する定義情報およびデータベースの移行といった,JP1/ITSLMの保守作業について説明しています。
8. トラブルシューティング JP1/ITSLM自体にトラブルが発生した場合のトラブルシューティングについて説明しています。
9. コマンド JP1/ITSLMのコマンドの文法について説明しています。
10. メッセージ JP1/ITSLMが出力するメッセージについて説明しています。
付録A JP1/ITSLMで使用するポート番号の一覧 JP1/ITSLMで使用するポート番号の一覧について示しています。
付録B このマニュアルの参考情報 このマニュアルを読むに当たっての参考情報について示しています。
付録C 用語解説 このマニュアルで使用する用語について解説しています。

JP1/ITSLMを使用してサービスレベルを管理するための作業は,担当者ごとに異なります。JP1/ITSLMでは,担当者ごとに次のような作業を想定しています。

これらの担当者の関係を次の図に示します。

図1-11 JP1/ITSLMを使用する担当者の関係図

[図データ]

このマニュアルは,これらの担当者が担当する作業ごとに章を選択してお読みいただけるように構成されています。担当する作業ごとのこのマニュアルの参照先を次の図に示します。

図1-12 担当する作業ごとのこのマニュアルの参照先

[図データ]

参考
すべてのサービスの監視およびシステム運用の作業を一人の担当者が兼ねる場合,JP1/ITSLMの導入時には,次の順序でこのマニュアルを読み進めてください。
クラスタシステムではない場合
  1. 「1. JP1/ITSLMとは」
  2. 「5. 起動する前の準備」
  3. 「2. 起動とログイン」
  4. 「3. サービス性能の監視と監視に必要な設定」
  5. 「4. 監視の実行」
クラスタシステムの場合
  1. 「1. JP1/ITSLMとは」
  2. 「6. 起動する前の準備(クラスタシステム)」
  3. 「2. 起動とログイン」
  4. 「3. サービス性能の監視と監視に必要な設定」
  5. 「4. 監視の実行」