JP1/File Transmission Server -全銀TCP
相手局情報の定義では,ファイル伝送の相手局の情報(センタ確認コード,パスワード,IPアドレスなど)を定義します。相手局情報の定義には,remote_host_define文を使用します。
remote_host_define文には,次のオペランドがあります。
表3-3 相手局情報(remote_host_define)のオペランド
定義内容 | オペランド | 設定の条件 |
---|---|---|
相手局ラベル名 | label | 必須 |
起動UAP名 | exec | 任意 |
センタ確認コード(相手/当方) | remote_code | 必須 |
パスワード | password | 必須 |
相手局IPアドレス | ipaddr | 必須 |
テキスト連続送受信回数 | text_ack_cnt | 必須 |
プロトコル | protocol_name | 必須 |
サイクル番号カウントアップモード | cycle_cnt_mode | 任意 |
各オペランドについて説明します。
ファイルをやり取りする相手局の情報定義の名称を相手局ラベル名として指定します。相手局ラベル名は,重複しないように設定してください。同じ名称の相手局情報は複数定義できません。
なお,JP1/全銀TCPでは,ここで設定する相手局ラベル名を指定してファイル伝送を実行します。
label remotehost1
相手局に対する伝送が完了したときに起動させるプログラム,およびそのプログラムに渡す引数を指定します。プログラムに渡す引数は,定義文の引数2以降に指定するUAP起動オプションに従って組み立てられます。UAP起動オプションは,最大25個の起動オプションを指定できます。
項目 | キーワード | 出力形式 |
---|---|---|
相手局ラベル名 | REMOTELBL | 文字列 |
局種別 | STATION | 1:一次局 2:二次局 |
伝送形態 | TRNMODE | 0:初期状態※1 1:送信 2:受信 |
通番 | REQNO | 9けたの数字を表す文字列 |
終了状態 | RRTN | 0:正常終了 0以外:異常終了 |
相手センタ確認コード | RCNTCODE | 文字列※2 |
当方センタ確認コード | HCNTCODE | 文字列※2 |
開局要求パスワード | OREQPW | 文字列※2 |
開局回答パスワード | ORSPPW | 文字列※2 |
閉局要求パスワード | CREQPW | 文字列※2 |
閉局回答パスワード | CRSPPW | 文字列※2 |
モード変更要求パスワード | MREQPW | 文字列※2 |
モード変更回答パスワード | MRSPPW | 文字列※2 |
相手局のIPアドレスまたは相手ホスト名 | IPADDR | 文字列※2 |
伝送開始時間 | STARTTIME | 文字列(YYYY/MM/DD hh:mm:ss)※3 |
伝送終了時間 | STOPTIME | 文字列(YYYY/MM/DD hh:mm:ss)※3 |
exec /tmp/UAP1 REMOTELBL RRTN
相手センタ確認コードおよび当方センタ確認コードを指定します。
remote_code 0x12345678902222 0x12345678901111
パスワードを設定します。パスワードを文字列で指定した場合,指定した文字列はEBCDICコードに変換後,パスワードとして使用します。相手局がパソコン手順を使用している場合,モード変更要求パスワードおよびモード変更回答パスワードは無効になり,実際には使用されませんが,パスワード設定は必要です。
password abcdef abcdef abcdef abcdef 0x123456789abc 0x123456789abc
相手局のIPアドレスを指定します。相手局ホスト名が"/etc/hosts"に登録されている場合は,ホスト名でも指定できます。
ipaddr aaa
テキスト連続送受信回数を指定します。
text_ack_cnt 3
自局で使用するプロトコルを指定します。ホスト間接続の場合はコンピュータ手順,ホスト−パソコン間接続の場合はパソコン手順でファイル伝送が実行されます。ホスト間接続の場合は"zgnc"または"ZGNC"を,ホスト−パソコン間接続の場合は"zgnp"または"ZGNP"を指定してください。
protocol_name ZGNC
ファイルをサイクル管理する場合に,サイクル番号をファイル伝送の終了時にカウントアップするか,リクエスト終了時にカウントアップするかについて指定します。ファイル伝送の終了時にカウントアップする場合は引数に"file"または"FILE"を,リクエスト終了時にカウントアップする場合は引数に"request"または"REQUEST"を指定してください。複数ファイル伝送時にあるファイル伝送がエラーになったとき,"file"または"FILE"を指定している場合は,同一リクエスト内ですでに伝送されているファイルについてはサイクル番号がカウントアップされますが,"request"または"REQUEST"を指定している場合はカウントアップされません。なお,このオペランドの指定がない場合は,"cycle_cnt_mode file"を仮定して動作します。
cycle_cnt_mode file
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