JP1/Advanced Shell
形式
adshcvshow{[ -l n1[-[n2]][,n3[-[n4]]]]...]|-s}ascファイルのパス名
機能
引数に指定したascファイルのカバレージ情報を表示します。
引数
- -l n1[-[n2]][,n3[-[n4]]]...
- カバレージ情報を表示する範囲のジョブ定義スクリプトの行番号を指定します。
- n1[-[n2]]の形式で範囲を指定します。n1-は,行番号n1の行から最終行までの範囲を意味します。範囲は,「,」で区切ると複数指定できます。
- n1:表示する範囲の開始行の行番号です。
- n2:表示する範囲の終了行の行番号です。
- このオプションを指定しない場合,ジョブ定義スクリプトの全行を表示範囲とします。
- 行の指定の形式は「,」で複数指定し,「-」で範囲を指定します。「-」の後ろに数字を指定しない場合は,前の値から最終行までが範囲になります。
- -s
- バックアップしているジョブ定義スクリプトファイルの内容を表示します。
- このオプションは,ascファイルがどのジョブ定義スクリプトファイルと対応しているかを調べる場合や差分を調べる場合に使用します。
- ascファイルのパス名
- Windowsの場合 〜<パス名>((1〜229バイト))
- UNIXの場合 〜<パス名>((1〜1005バイト))
- 表示するカバレージ情報が格納されたascファイルのパス名を指定します。
戻り値
戻り値 意味 0 正常終了 1 ascファイルの読み込みの途中で,ファイルの終了を検出しました。ascファイルが異常です。 2 ファイルのロック解除でエラーが発生しました。 3 コマンドラインの指定に誤りがあります。 4 環境変数の設定に誤りがあります。
- 環境変数LANGに設定している文字エンコーディングに対応していません。
6 ファイルのオープン処理でエラーが発生しました。
- ファイルの種類が適切でない場合も,このエラーとなります。
7 ファイルのロックでエラーが発生しました。 8 ファイル名の変更処理でエラーが発生しました。 9 ファイルの入出力でエラーが発生しました。 10 メモリ不足が発生しました。 11 メッセージ出力処理でエラーが発生しました。 12 標準エラー出力への出力処理でエラーが発生しました。 13 内部処理矛盾を検出しました。 14 ascファイルのデータ形式の誤りを検出しました。ascファイルが不当です。 15 日時の取得でエラーが発生しました。 16 ジョブ定義スクリプトファイルの情報取得でエラーが発生しました。 17 コマンドでascファイルを処理できません。
ascファイルは,異なるバージョンで作成されたものです。19 コマンドの処理中に,OSとのやり取りでエラーが発生しました。
注意事項
- -sオプションと-lオプションは同時に指定した場合,エラーになります。
- 行の範囲指定で,終了行の行番号が開始行の行番号より小さい場合,エラーとなります。
- 開始行の行番号と終了行の行番号が等しい場合は,その行だけが範囲となります。
- 開始行の行番号がジョブ定義スクリプトファイルの行数より大きい場合は,無視されます。
- 終了行の行番号がジョブ定義スクリプトファイルの行数より大きい場合,終了行を最終行とします。
- 範囲が重複している場合,範囲の和と解釈します。例えば,-l 1-10,5-20 の場合,-l 1-20と同じになります。
- 範囲の形式が誤っている場合,エラーになります(例:1-10-20)。
- 行指定で0行目を指定した場合,エラーになります。
- -lオプションを指定している場合,Total information以降の行は出力しません。
使用例
- 1行目〜10行目,15行目および21行目〜最終行目のカバレージ情報を表示します。
adshcvshow -l 1-10,15,21- JOB_user1.asc- 2行目〜8行目のカバレージ情報を表示します。
adshcvshow -l 2-6,4-8 JOB_user1.asc- ジョブ定義スクリプトファイルが9行である場合,何も表示されません。
adshcvshow -l 10-15 JOB_user1.asc- ジョブ定義スクリプトファイルが9行である場合,2行目〜4行目のカバレージ情報を表示します。
adshcvshow -l 10-15,2-4 JOB_user1.asc
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