JP1/Advanced Shell
形式
adshcvmerg -o 出力するascファイルのパス名 ベースとなるascファイルのパス名 マージするascファイルのパス名
機能
ベースとなるascファイルとマージするascファイルのカバレージ情報をマージして,出力するascファイルに出力します。
マージする入力ファイルが同一ファイルである場合,コマンドエラーになります。入力ファイルが同一であるかどうかは,絶対パスを含めて同一ファイル名であるかどうかで判定します。入力ファイルの内容が同一であるかどうかでは判定しません。
引数
Windowsの場合,英大文字,英小文字の相違を区別しません。UNIXの場合,英大文字,英小文字の相違を区別します。
- -o 出力するascファイルのパス名
- Windowsの場合 〜<パス名>((1〜229バイト))
- UNIXの場合 〜<パス名>((1〜1005バイト))
- マージした結果を出力するファイルのパス名を指定します。
- ベースとなるascファイルのパス名
- Windowsの場合 〜<パス名>((1〜229バイト))
- UNIXの場合 〜<パス名>((1〜1005バイト))
- ベースとなるファイルのパス名を指定します。
- マージするascファイルのパス名
- Windowsの場合 〜<パス名>((1〜229バイト))
- UNIXの場合 〜<パス名>((1〜1005バイト))
- マージするファイルのパス名を指定します。
戻り値
戻り値 意味 0 正常終了 1 ascファイルの読み込みの途中で,ファイルの終了を検出しました。ascファイルが異常です。 2 ファイルのロック解除でエラーが発生しました。 3 コマンドラインの指定に誤りがあります。 4 環境変数の設定に誤りがあります。
- 環境変数LANGに設定している文字エンコーディングに対応していません。
5 次に示す2つのジョブ定義スクリプトが異なります。
- ベースascファイルのカバレージ情報を蓄積したときのジョブ定義スクリプト
- マージascファイルのカバレージ情報を蓄積したときのジョブ定義スクリプト
6 ファイルのオープン処理でエラーが発生しました。
- ファイルの種類が適切でない場合も,このエラーとなります。
7 ファイルのロックでエラーが発生しました。 8 ファイル名の変更処理でエラーが発生しました。 9 ファイルの入出力でエラーが発生しました。 10 メモリ不足が発生しました。 11 メッセージ出力処理でエラーが発生しました。 12 標準エラー出力への出力処理でエラーが発生しました。 13 内部処理矛盾を検出しました。 14 ascファイルのデータ形式の誤りを検出しました。ascファイルが不当です。 15 日時の取得でエラーが発生しました。 16 ジョブ定義スクリプトファイルの情報取得でエラーが発生しました。 17 コマンドでascファイルを処理できません。
ascファイルは,異なるバージョンで作成されたものです。19 コマンドの処理中に,OSとのやり取りでエラーが発生しました。
注意事項
- ベースascファイル,およびマージascファイルのカバレージ情報を採取したときのジョブ定義スクリプトが同一の場合にだけ,マージできます。ジョブ定義スクリプトが異なる場合は,コマンドエラーとなります。
- 出力ascファイルに,ベースascファイルまたはマージascファイルと同一のファイルを指定すると,コマンドエラーとなります。出力ascファイルは,ベースascファイルおよびマージascファイルとは異なるファイルを指定してください。
- ベースascファイルおよびマージascファイルに同一のファイルを指定すると,コマンドエラーとなります。
- ベースascファイルおよびマージascファイルに指定したファイルが,同一であるかどうかは,指定したファイルの絶対パス名で判断します。絶対パス名が同一である場合,同一のファイルと判断します。
使用例
- JOB_user1.ascとJOB_user2.ascのカバレージ情報をマージしてJOB_user3.ascに出力します。
adshcvmerg -o JOB_user3.asc JOB_user1.asc JOB_user2.asc
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