JP1/Advanced Shell
JP1/Advanced Shellをインストールする場合,管理者権限を持つユーザーで実行してください。インストール方法として,JP1/NETM/DMを使ったリモートインストールとCD-ROM媒体を使ったインストールがあります。
- <この項の構成>
- (1) JP1/NETM/DMを使ったリモートインストール
- (2) CD-ROM媒体を使ったインストール
JP1/Advanced Shellは,JP1/NETM/DMを使ったリモートインストール(ソフトウェア配布)に対応しています。
JP1/NETM/DMを使った実際のリモートインストール方法については,マニュアル「JP1/NETM/DM Manager」および「JP1/NETM/DM SubManager(UNIX(R)用)」を参照してください。
CD-ROM媒体を使ったUNIXへのインストール手順を次に示します。
なお,CD-ROMのディレクトリ名やファイル名は,ハードウェア環境などによって記述した内容と見え方が異なります。lsコマンドで確認し,表示されたファイル名をそのまま入力してください。
- ユーザー権限を設定する。
JP1/Advanced Shellをインストールするサーバに,スーパーユーザーでログインします。または,suコマンドでユーザー権限をスーパーユーザーに変更します。
- すべてのプログラムを終了する。
既存のJP1シリーズのプログラム,およびJP1/Advanced Shellのプログラムが動作している場合,必ず停止させます。
- JP1/Advanced Shellの媒体をセットする。
- 次のコマンドを実行して,CD-ROM装置をマウントする。
/cdromはCD-ROMデバイススペシャルファイルのマウントポイントです。マウントポイントディレクトリがない場合は,作成してください。なお,デバイススペシャルファイル名およびマウントポイントは,使用する環境によって異なる場合があります。
/bin/mount -r -o mode=0544 /dev/cdrom /cdrom
- 次のコマンドを実行して,Hitachi PP Installerを起動する。
Linuxの場合
AIXの場合
/cdrom/LINUX/setup /cdrom※
注※ ここでは,マウントポイントに/cdromを仮定します。
/cdrom/AIX/setup /cdrom※
Hitachi PP Installerが起動し,初期画面が表示されます。
Hitachi PP Installerの初期画面の例を次に示します。
Hitachi PP Installer 05-08 L) List Installed Software. I) Install Software. D) Delete Software. Q) Quit. Select Procedure ===>- Hitachi PP Installerの初期画面で「I」を入力する。
インストールできるプログラムの一覧が表示されます。
- JP1/Advanced Shellを選択して「I」を入力する。
JP1/Advanced Shellがインストールされます。なお,プログラムを選択するには,カーソルを移動させてスペースバーで選択します。
PPインストール画面の例を次に示します。
選択したPPの左側に,<@>が表示されます。続いて[I]を入力すると,最下行に次に示すメッセージが表示されます。
PP-No. VR PP-NAME <@>001 P-9S12-B111 0950 JP1/Advanced Shell : : F) Forward B) Backward J) Down K) Up Space) Select/Unselect I) Install Q) Quit
ここで,[y]または[Y]を選択するとインストールが開始されます。[n]または[N]を選択すると,インストールが中止され,PPインストール画面に戻ります。
Install PP? (y: install, n: cancel)==>
- インストールが正常終了したら,「Q」を入力する。
Hitachi PP Installerの初期画面に戻ります。
なお,インストール時にインストーラのログとして次のファイルが作成されます。
/opt/jp1as/instlog/ADSH_INST_LOG , /opt/jp1as/instlog/ADSH_INST_USERLOGインストーラのログファイルが作成されていない場合,次に示す問題が考えられます。
- インストーラのログファイルが通常のファイルでない
- インストーラのログファイルを作成するディレクトリに書き込み権限がない
- インストーラのログファイルのパス名を構成する各ファイルパスに,同一のファイルが存在する
同一のファイルが存在する状態を次に示します。
- "/opt"がディレクトリでない
- "/opt/jp1as"がディレクトリでない
- "/opt/jp1as/instlog"がディレクトリでない
インストールが完了すると,デフォルトの環境が設定されています。デフォルトから設定を変更する場合は,「2.6 JP1/Advanced Shellの環境情報を設定する」以降の該当する部分を参照してください。
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