JP1/Automatic Job Management System 3 - SOA Option Webシステム呼び出し機能編

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9.3.1 標準WSジョブを定義する

標準WSジョブを定義する方法について説明します。

  1. JP1/AJS3 - ViewまたはJP1/AJS2 - Viewを起動する。
  2. JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Managerにログインする。
    [JP1/AJS3 - View]ウィンドウまたは[JP1/AJS2 - View]ウィンドウが表示されます。
  3. [JP1/AJS3 - View]ウィンドウまたは[JP1/AJS2 - View]ウィンドウのリストエリアで,標準WSジョブを管理するジョブネットを定義する。
    ジョブネットの定義方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド」またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド」の,ジョブネットの定義について説明している章を参照してください。
  4. [JP1/AJS3 - View]ウィンドウまたは[JP1/AJS2 - View]ウィンドウのリストエリアで,作成したジョブネットをダブルクリックする。
    [ジョブネットエディタ]ウィンドウが表示されます。
  5. アイコンリストで,[カスタムジョブ]タブを選択する。
  6. [排他編集]にチェックを入れる。
  7. アイコンリストから,標準WSジョブのアイコンをドラッグし,マップエリアにドロップする。
    WSジョブ実行ホストがWindowsの場合は[[図データ]]を,UNIXの場合は[[図データ]]をマップエリアにドロップしてください。
    [詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスが表示されます。「ユニット名」の部分には,選択したジョブネットワーク要素のユニット名が表示されます。

    [図データ]

  8. [詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスの共通項目を定義する。
    次の表に従って定義してください。

    表9-2 標準WSジョブの定義(共通項目の定義方法)

    項目名 定義方法 指定
    [ユニット名] 標準WSジョブのユニット名を30バイト以内で指定します。
    [コメント] 標準WSジョブのコメントを80バイト以内で指定します。
    [実行エージェント] 標準WSジョブを実行するWSジョブ実行ホスト名を255バイト以内で指定します。

    (凡例)
    ○:必ず指定します。
    △:任意で指定します。

    注※
    JP1/AJS2 - Viewの場合,項目名は[実行ホスト]です。

  9. [詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスの[定義]タブで,必要な項目を定義する。
    次の表に従って定義してください。

    表9-3 標準WSジョブの定義([定義]タブの定義方法)

    項目名 定義方法 指定
    [実行優先順位] 標準WSジョブの実行優先順位を選択します。
    JP1/AJSから実行するジョブのデフォルトの実行優先順位は低く設定されていますので,必要に応じてジョブの実行優先順位を変更してください。
    ジョブの実行優先順位の変更については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編)」またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド」のジョブの実行優先順位に関する注意事項を参照してください。
    [標準出力ファイル名] 指定しないでください。
    標準WSジョブからは,標準出力に出力されません。
    ×
    [標準エラー出力ファイル名] 標準エラー出力ファイル名を511バイト以内で指定します。
    標準WSジョブの実行でエラーが発生すると,エラーメッセージが標準エラー出力に出力されます。また,コントローラーでエラーが発生した場合も,エラーメッセージが標準エラー出力に出力されます。
    ただし,標準WSジョブをJP1/AJS3 - ViewまたはJP1/AJS2 - Viewから強制終了しても,標準エラー出力に出力されません。
    終了判定[判定結果] 終了判定条件を選択します。
    終了判定[ファイル名] 終了判定[判定結果]で[ファイルが存在すれば正常]または[ファイルが更新されれば正常]を選択した場合に,監視するファイル名を指定します。
    終了判定[警告しきい値] 終了判定[判定結果]で[しきい値による判定]を選択した場合に,しきい値を指定します。
    終了判定[異常しきい値]
    [実行時のユーザー] WSジョブ実行ホストのOSのユーザー名を63バイト以内で指定します。
    このユーザーは,Administrators権限またはスーパーユーザー権限を所有し,かつ,実行ユーザー種別の登録ユーザーまたは所有ユーザーにマッピングしておく必要があります。また,この項目を省略するとユーザーマッピングのプライマリユーザーで実行します。プライマリユーザーは,実行ホストのAdministrators権限またはスーパーユーザー権限を所有するユーザーにしてください。
    [詳細]ボタン [標準WSジョブ定義]ダイアログボックスが表示されます。[標準WSジョブ定義]ダイアログボックスでは,利用するWebサービスのオペレーションの入出力パラメーターやHTTP認証を指定します。

    (凡例)
    ○:必ず指定します。
    △:任意で指定します。
    ×:指定しないでください。

  10. [詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスの[属性]タブで,必要な項目を定義する。
    次の表に従って定義してください。

    表9-4 標準WSジョブの定義([属性]タブの定義方法)

    項目名 定義方法 指定
    [保留] ユニットの状態をあらかじめ保留状態にするかどうかを指定します。
    [種別] ユニットの種別をリカバリーにするかどうかを指定します。
    [打ち切り時間指定] ジョブの実行を打ち切る時間を指定するかどうかを選択します。
    [打ち切り時間] [打ち切り時間指定]ラジオボタンで[する]を選択した場合,打ち切り時間を分で指定します。指定できる値は,1〜1,440分です。
    [所有者] ユニットの所有者を31バイト以内で指定します。
    [JP1資源グループ] JP1資源グループ名を63バイト以内で指定します。指定できる文字は,英数字,および「_(アンダーバー)」です。空白の場合は,アクセス権限の対象になりません。
    [実行ユーザー種別] 必要に応じて,実行ユーザーの種類を選択します。
    選択できる種類を次に示します。
    • [登録ユーザー]
      標準WSジョブを登録したJP1ユーザーでユーザーマッピングします。
    • [所有ユーザー]
      標準WSジョブを所有しているJP1ユーザーでユーザーマッピングします。
    登録ユーザーまたは所有ユーザーは,実行ホストのAdministrators権限またはスーパーユーザー権限を所有するユーザーにマッピングしておく必要があります。

    (凡例)
    △:任意で指定します。

  11. [詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスの[定義]タブの[詳細]ボタンをクリックする。
    [標準WSジョブ定義]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  12. [基本]タブの[選択]ボタンをクリックする。
    [Webサービス選択 - ステップ1 of 2]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  13. [Webサービス選択 - ステップ1 of 2]ダイアログボックスで,接続するWebサービスのWSDLファイルを指定する。
    [参照]ボタンをクリックして,クライアントで保管しているWSDLファイルを指定してください。
  14. [次へ]ボタンをクリックする。
    [Webサービス選択 - ステップ2 of 2]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

    [オペレーション]には,WSDLに記述されたオペレーションが表示されています。
  15. [Webサービス選択 - ステップ2 of 2]ダイアログボックスで,[オペレーション]のリストから,利用するオペレーションを選択する。
    選択したオペレーションの引数または戻り値のデータ型が,単純型の場合と複合型の場合で,ダイアログボックスの内容が異なります。
    参考
    単純型と複合型については,「2.3.1 WSプログラムをGUIで作成する(標準WSジョブの定義)」を参照してください。

    単純型の場合
    [図データ]

    複合型の場合
    [図データ]
     
    [Webサービス選択 - ステップ2 of 2]ダイアログボックスの項目の詳細は,「15.3 [Webサービス選択 - ステップ2 of 2]ダイアログボックス」を参照してください。
  16. [完了]ボタンをクリックする。
    [標準WSジョブ定義]ダイアログボックスに戻ります。
    [標準WSジョブ定義]ダイアログボックスには,「入力パラメーター」と「出力パラメーター」項目が追加されています。
    WSDLに記述された入力パラメーターのデータ型が単純型の場合と複合型の場合で,ダイアログボックスの内容が次のように異なります。

    単純型の場合
    [図データ]

    複合型の場合
    [図データ]
  17. [標準WSジョブ定義]ダイアログボックスの[基本]タブにある,[入力パラメーター]および[出力パラメーター]に,Webサービスのオペレーションに対応する入力パラメーターおよび出力パラメーターを指定する。
    単純型の場合,入力パラメーターの値は,次のどちらかの方法で指定します。
    • ダイアログボックスに直接値を指定
      [値]チェックボックスにチェックし,「ファイル名または値」に各パラメーターの値を入力します。
    • 入力パラメーターファイルを作成して,ファイルのパスを指定
      パラメーターごとに入力パラメーターファイルを作成し,ファイルに値を記述します。そして,「ファイル名または値」に入力パラメーターファイルのパスを入力します。[値]チェックボックスにはチェックしません。
      入力パラメーターファイルの作成については,「9.4.1 入力パラメーターファイルの作成(単純型の場合)」を参照してください。
     
    複合型の場合,入力パラメーターの値は,XML文書に記述します。そして,作成したXML文書のファイルパスを「XMLファイル名」に指定します。
    XML文書の作成については,「9.4.2 XML文書の作成(複合型の場合)」を参照してください。
     
    出力パラメーター,およびそのほかの指定方法の詳細については,「15.1 [標準WSジョブ定義]ダイアログボックス」を参照してください。
  18. [標準WSジョブ定義]ダイアログボックスの[オプション]タブで,必要な項目を指定する。
    [標準WSジョブ定義]ダイアログボックスの項目の詳細は,「15.1 [標準WSジョブ定義]ダイアログボックス」を参照してください。
  19. [標準WSジョブ定義]ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックする。
    [詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスに戻ります。
  20. 指定した内容を確認し,[詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックする。
    [ジョブネットエディタ]ウィンドウに,標準WSジョブが定義されます。

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