JP1/Base 運用ガイド

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付録I.2 SNMPトラップ変換を設定する

SNMPトラップ変換の起動,設定の変更,および終了の手順について説明します。

<この項の構成>
(1) セットアップ
(2) 起動する
(3) 設定を変更する
(4) 終了する
(5) 設定を解除する

(1) セットアップ

SNMPトラップ変換を使用する前に,セットアップを行います。JP1/Baseを上書きインストールした場合もセットアップが必要です。SNMPトラップ変換のセットアップの手順を次に示します。

  1. imevtgw_setupコマンドを実行し,NNMにSNMPトラップ変換を登録する。
    • Windowsの場合
      コマンドプロンプトから次のコマンドを実行します。
    cd インストール先フォルダ\bin
    imevtgw_setup.exe
    • UNIXの場合
      次のコマンドを実行します。
    /opt/jp1base/bin/imevtgw_setup
     
    SNMPトラップ変換機能がNNMのプロセス管理に登録されます。
  2. SNMPトラップ変換機能が正しく登録されたかどうかを確認する。
    NNMのプロセスを次に示す操作で確認します。
    • Windowsの場合
      スタートメニューから,[プログラム]−[Network Node Manager]−[ネットワークノードマネージャー管理]−[NNMステータス]を選択します。
    • UNIXの場合
      次のコマンドを実行します。
    /opt/OV/bin/ovstatus
    ovwプロセスの配下にIMEvtgwというプロセスが表示されていれば,正しく登録できています。

(2) 起動する

SNMPトラップ変換を起動する手順を次に示します。

  1. SNMPトラップ変換動作定義ファイル(imevtgw.conf)を編集する。
    動作定義ファイルの詳細については,「付録I.4(1) SNMPトラップ変換動作定義ファイル(imevtgw.conf)」を参照してください。
  2. SNMPトラップ変換フィルターファイル(snmpfilter.conf)を編集する。

JP1イベントに変換するSNMPトラップの条件を,trapd.confに記載されているエンタープライズ名とイベント名で指定します。SNMPトラップ変換フィルターファイルの詳細については,「付録I.4(2) SNMPトラップ変換フィルターファイル(snmpfilter.conf)」を参照してください。

  1. NNMを起動する。
    NNMを起動すると,SNMPトラップ変換が起動します。
    • Windowsの場合
      スタートメニューから[プログラム]−[Network Node Manager]−[ネットワークノードマネージャー管理]−[NNMサービス - 開始]を選択します。
    • UNIXの場合
      次のコマンドを実行して,NNMのバックグラウンド・プロセスを起動します。
    /opt/OV/bin/ovstart
  2. 正しく動作するか確認する。
    実際に変換対象のSNMPトラップを発生させて,JP1イベントに変換されているかを確認してください。

(3) 設定を変更する

SNMPトラップ変換動作定義ファイル(imevtgw.conf),およびSNMPトラップ変換フィルターファイル(snmpfilter.conf)を変更した場合の反映方法を次に示します。

SNMPトラップ変換動作定義ファイルを変更した場合
定義ファイルの編集後,SNMPトラップ変換を再起動してください。

SNMPトラップ変換フィルターファイルを変更した場合
NNMが提供するxnmeventsコマンドに-eventオプションを指定して実行すると,SNMPトラップ変換を停止しないで変更を反映できます。

(4) 終了する

SNMPトラップ変換を終了する方法を次に示します。

(5) 設定を解除する

JP1/Baseをアンインストールする場合,アンインストールの前に,NNMのプロセス管理に登録したSNMPトラップ変換を解除してください。解除の手順を次に示します。

Windowsの場合
  1. スタートメニューから「プログラム」−「Network Node Manager」−「ネットワークノードマネージャー管理」−「NNMステータス」を実行して,IMEvtgw(SNMPトラップ変換機能)が実行中でないことを確認する。
    IMEvtgwが実行中の場合は,スタートメニューから「プログラム」−「Network Node Manager」−「ネットワークノードマネージャー管理」−「NNMサービス - 終了」を選択して,終了してください。
  2. コマンドプロンプトで次のコマンドを実行する。
    cd インストール先フォルダ\bin
    imevtgw_setup.exe -d
    imevtgw.exeファイルがNNMのフォルダから削除され,SNMPトラップ変換を起動する設定がNNMのプロセス管理から解除されます。

UNIXの場合
  1. /opt/OV/bin/ovstatusコマンドを実行し,IMEvtgw(SNMPトラップ変換)が実行中でないことを確認する。
    実行中の場合は,/opt/OV/bin/ovstopコマンドを実行してNNMのデーモンプロセスを終了してください。
  2. 次のコマンドを実行する。
    /opt/jp1base/bin/imevtgw_setup -d
    imevtgw.exeファイルとimevtgwファイルがNNMのディレクトリから削除され,SNMPトラップ変換の設定がNNMのプロセス管理から解除されます。

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